collage & music by tomtommama

 


                               story by kurumi

電話のベルが鳴った・・・

　　　　　んー誰？こんな早くから・・・

電話の主は母だった・・・

　　　「まだ寝てるの？」

　　　　　眠いわ～はぁ～今何時？

　　　「もう七時よ。今日は帰って来るんでしょ
　　　　ちゃんとお化粧してドンヒョクｓｓｉに会いなさいね！」

　　　　　あっ！いけない！
　　　　　ドンヒョクssiと朝食を摂る約束だった・・・

昨晩アパートに戻って、実家に電話をした
ドンヒョクssiが帰って来てくれたこと・・・
そして明日、ふたりで帰ること・・・

母はとても喜んでくれた

父の反応は聞くことができなかったけど・・・

　　　　　きっと大丈夫よね・・パパ・・・

　　　　　私がこんなに幸せなんだもの・・・

ジニョンは大急ぎで身支度をして、アパートを後にした

ドンヒョクに逢うために昇るサファイヤへの道

　　　　　桜が綺麗だわ・・・
　　　　　こんなに綺麗だったなんて

　　　　　いつも通っている道なのに・・・

　　　　　違って見えるのは私のあなたへのときめきのせい？

　　　　　昨日のことがまるで夢のようで・・・
　　　　　まだ心が宙に浮いている

　　　　　もうすぐ、あなたに逢える・・・

　　　　　そして、これからはずっと・・・

 
サファイヤヴィラに着くと

ドンヒョクｓｓｉが笑顔で出迎えてくれた

　　　　　ドンヒョクｓｓｉ・・・

　　　　　良かった・・・夢じゃなかったのね・・・
　　　　　あなたがそこにいる・・・

　　　　　朝食を二人で摂るのは初めてね・・・

　　　　　一年前にあなたが言った

　　　　　こんな気持ちのいい朝・・・毎朝

　　　　　あなたとこうして逢いたい・・・と

　　　　　あの時「私も・・・」そう答えたわ・・・

　　　　　“私も・・・”今はもっともっとそう思ってる・・・

　　　　　ドンヒョクｓｓｉ？・・・
　　　　　あなた・・私の前ではあまり食べないけど
　　　　　普段、ちゃんと食べてるの？

　　　　　ダメよちゃんと朝ご飯食べないと・・・

なんて言いながら
あなたの分を私が食べちゃいけないわね・・・

　　　　　でも食べないんだったら･･･

　　　「さあ、出かけましょう・・・」

私がドアに手を掛けた瞬間
あなたが私の手首を掴んですばやく引き寄せた・・・

そして・・・突然の・・・キス・・・

　　　　くるしい・・・くるしいわ、ドンヒョクｓｓｉ・・・

私の必死の抵抗に
一度は力を緩めてくれたあなたがまた強く抱き寄せた・・・

　　　　ドンヒョクｓｓｉ・・・わたし・・・はなして・・・

　　　　・・・・・・・・・・・・・・・

　　　　・・・いいえ・・・はなさ・・・ないで・・・

　　　　私は次第にあなたに崩れ落ちていく

　　　　気が遠くなるような・・・そんな錯覚を覚えた・・・

　　　　今までに味わったことのない

　　　　激しく・・それでいてとても甘いキスだった・・・

　　　　ドンヒョクｓｓｉ・・・・・・・・・

　　　　あなたが好きよ・・・愛してる・・・

 
すると突然あなたが勢い良く私を自分から引き離した

　　　・・えっ？・・・

　　　　　・・・行くよ・・・

　　　・・えっ？？？・・・

　　　「待って・・・口紅を・・・」

　　　　　・・・大丈夫・・・十分紅いから・・・

あなたにそう言われて
私は鏡に映る自分を見た・・・

紅い・・・私は急に恥ずかしくなって・・・
頬までも唇と同じように赤くなってしまった

　　　　　・・・冷めたらまたキスしてあげる・・・・

　　　　　・・・何処ででも・・・

　　　何処ででも？・・・何処ででもって・・・

　　　「あ・・待って・・・ドンヒョクssi？・・・
　　　　ドンヒョクssi ぃー」


あなたは私の声が聞こえないかのように
足早に玄関に向かっていた


　　　待って・・・ドンヒョクｓｓｉ・・・私を・・

　　　　　　・・・置いていかないで・・・