collage & music by tomtommama
story by kurumi
あなたが アメリカに発ったあの日
私はあなたを追いかけて 空港へ急いだ
思いきり走ったけれど 結局
あなたには逢うことは叶わなかった・・・
そして
失意のままヨンジェに支えられるようにしてホテルに戻ったの
私はそれからあなたからのメールを 全て読み返したわ
あなたがどれだけ私を愛し 求めていてくれたか
そこで初めて知ったの・・・
あなたの心はいつも正直だった・・・
すべてが正直だった・・・
私の言葉が どれだけあなたを傷つけていたのか
私はそのことを少しも知らないで
知ろうともしないで・・・
そして あなたからの最後のメール・・・
・・・あなたを失えない・・・
私は声をあげて泣いてしまった
私も・・・私もよ・・・ドンヒョクssi
周りのことなど もうどうでも良かった
顔を両手で覆い
私は心臓が壊れてしまうほどに
あなたの言葉に押しつぶされていた・・・
ヨンジェに事の次第を聞かされたテジュンssiが
部屋に誰も入れないようにしてくれたことを
後から知ったわ・・・
あの時の私はそんなことも分からなくなるほど
あなたでいっぱいだった・・・
いったい何時間経ったのだろう・・・
どうやって 家に帰ったのか・・・全く憶えていない
家のパソコンは二・三日前修理から戻っていた
でも私は日頃 メールの習慣なんて無くて
あなたのメールのことも特に気に留めてはいなかった
本当にごめんなさい・・・
もっと早く メールを開いていたら・・
あなたの声を聞いていたら
あなたと私の間を繋ぐ糸もちゃんと結ばれていたかしら・・・
そして 少し心を落ち着けた私はパソコンを開いた
あなたへの初めてのメールを打つ為に・・・
TO ドンヒョクssi・・・
でも・・・
何を言えばいい?
何が伝えられる?
一緒に行けなくてごめんなさい・・・?
空港まで必死で追いかけたのよ・・・?
愛してる・・・だから 私を待ってて・・・?
でも キーを打つ手が ただひとこと・・・
逢いたい・・・
と動いて send を押した・・・
逢いたい・・・私の純粋な想いだった
それ以上 何も伝えられなかった・・・
暫くしてあなたからの返信が届いたわ・・・
ただひとこと
僕も・・・ と
私はそれから毎日あなたにメールを送ったわ
でも出来るだけ感傷的な言葉を避けた
あなたが心配すると思ったから
それに 私自身 感傷的に浸ってしまうと
あなたと離れている寂しさに絶えられなくなって
一人で 生きていけそうに無かったから・・・
だから できるだけ
ホテルの出来事やジェニーのこと
明るく 他愛もないことを綴ってしまったの・・・
あなたがそのことで次第に
私のあなたへの愛情が 薄れていると誤解するなんて
思いもしなかったから・・・
でも・・・ 一年前も 今も
私の気持ちは ずっと一緒だったのよ
初めてあなたに送った メールの言葉・・・
そしてあなたが私の元へ戻って来てくれて・・・
今あなたとこうして毎日逢えるようになって・・・
それでも・・・
家に帰ると直ぐにあなたにメールを送るの
たった今あなたがくれたぬくもりを抱きしめながら
キーボードを愛しく叩く・・・
・・・逢いたい・・・
そして あなたが・・・
直ぐに返してくれる
・・・僕も・・・