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IZMCLUB別館(https://club.brokore.com/kurumitom2)
IZM CLUB 
サークルオーナー: kurumi☆ | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 261 | 開設:2007.10.18 | ランキング:66(6784)| 訪問者:1369249/1601931
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D&Jの心
2005.4月作品ドンヒョクの心・ジニョンの心改訂版
No 21 HIT数 5657
日付 2008/06/27 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル ドンヒョクの心 11 決着
本文
 



            collage & music by tomtommama

 


                                   story by kurumi







   「アメリカに?・・・私に合わせて一週間は
    お仕事しないって・・・」

   「ごめん、どうしても片付けないといけない用件が
    出来たんだ・・・」

   「用件て・・何?」

   「君に話しても分からないよ」


ジニョンは少し唇を尖らせた

   「それで・・いつ?」

   「明後日」

   「明後日・・・随分急なのね・・・どれくらい?」

   「二週間」

   「えーーーじゃあ私はどうすればいいの?」

ジニョンは人間がこれ以上は膨らませられないだろう程に
頬を膨らませて不平を言った

   「ジニョン・・・僕と結婚したら
    こんなこと日常茶飯事だよ
    もちろん、君が仕事を辞めて、いつも僕と行動を
    共にしてくれたら・・・僕は本当はそうして欲しい・・
    でも・・・それは無理なんでしょ?」

   「それは・・・む・・り・・」

   「だから 部屋を探す時
    君を一人で残しても安全なように
    セキュリティーを重視したんだ

    僕は確かにこれからはソウルに拠点を置くけど
    今までと仕事のやり方は変らない
    それでも出来るだけ向こうの仕事はレオたちに
    任せるつもりだし・・・
    信用できる人材を置いてきているつもりだ・・

    でもね・・最終決定は僕が下す必要があるし
    韓国を離れる必要にも迫られることも有る」


   「・・・・・・」

   「分かってくれるね・・・ジニョン?」

   「分かってる・・・分かってるわ・・・分かってるけど
    やっと逢えたんだもの・・・
    それにまだ四日しか経ってないのに・・・
    あなたはやっぱり・・・」

   「・・・やっぱり・・何?」

   「やっぱり・・・私より仕事の方が大事なのね・・・」

   「ジニョン! いい加減に・・・」

   「ごめんなさい・・・でも・・・」

   「フー・・・」

ドンヒョクが溜息をつきながら、ジニョンの顔を覗き込んだ
ジニョンはドンヒョクに対して少し申し訳なさそうに呟いた

   「・・・それで今日の予定は?」

   「これから新しい事務所に寄って 
    資料のチェックをしなきゃならない
    それから夜はテジュンssiとカサブランカで
    会うことになってる」

   「えっ? テジュンssi 帰って来たの?
    でも・・どうしてあなたが知ってる・・・」

ドンヒョクの帰国と入れ違うようにアメリカに出張していた
テジュンが帰って来ていたことを、ドンヒョクの方が先に
知っていたことにジニョンは不思議そうに問うた

   「僕はホテルの理事だだからね・・
    情報は速くて当然でしょ?」

   「ま・・そうね・・・じゃあ、私も一緒に・・」

   「ダメ!」

   「どうして?」

   「君こそ・・どうしてそんなに嬉しそうなの?」

   「嬉しそうになんか・・・」

   「とにかくダメ! 
    今日は最後の決着をつける日だから」

   「最後の決着?何それ」

   「彼から君を奪うため・・・」

   「ドンヒョクssi何言ってるの?
    私と彼はそんな関係じゃ・・・」

   「冗談だよ・・・でも今日は二人にして・・・」

   「えーーー私はどうすればいいの?」

   「ここで待っててくれてもいいし、
    アパートに帰るなら送るけど・・」

   「帰るならって・・じゃあ帰るわ!」

ドンヒョクの素っ気無い言い方に勘が触ったかのように
ジニョンがぶっきらぼうに言葉を投げた

   「そう」

ドンヒョクはジニョンとは逆に淡々として答えた

   「それに・・・ジェニーも・・心配するし・・

彼女は拍子抜けしたように呟いた


   「そう」

   
「・・・・・・・・・・・!」



  ジニョン・・・

  君が 行かないで と本気で僕に懇願したなら

  僕は本当に何もかも捨ててしまうかもしれない

  でも 僕は男なんだよ


  君を・・ホテルを・・守っていかなきゃならない

  そのためには君と離れなければならない時だってあるよ


  頼むから 後ろ髪を引くような・・・そんな目をするな・・・

  そんな悲しい目で僕を見るのは・・・止めておくれ・・・

  


 


夜 7:00

  カサブランカに着くと、既にテジュンssiが待っていた

     「お待たせしましたか?」

     「いいえ・・私も今席に付いたところです」

  僕たちは一年前と同じようにカウンターに並んで座った

     「こうして飲むのは一年ぶりですね」

  テジュンssiが先に口を開いた

     「ああ・・そうですね・・・」

     「まずは改めて お帰りなさい」

     「あ・・ただいま・・・」

ドンヒョクは少し照れたように答えた

     「どうですか・・・ジニョンとの・・・
      その・・・休暇は・・・」

     「彼女の休暇を一週間下さいと無理を言って
      申し訳ありませんでした」

     「ハハ・・・そのお陰で私はアメリカから三日で
      帰るはめになった
      ・・・いや冗談ですよ 私もジニョンにしばらく
      休んで欲しいと思ってましたから・・丁度良かった 
      でもあなたに頼まれて休暇を出したなんて
      彼女には言わないでくださいよ」

     「フッ・・僕も叱られそうだ その上予定より早く
      アメリカに戻ることになって機嫌を悪くさせて
      しまいましたから」
 
     「アメリカに? 仕事ですか」

     「ええ」

     「それじゃ仕方ない・・・
      しかしかなり怒ってるでしょう?彼女・・」

     「たぶん・・・」

     「手ごわいですからね」

     「そうですね・・・・・それから・・
      テジュンssiにご報告を・・・」

     「何でしょう・・」

     「一ヶ月後に・・彼女と結婚します
      具体的なことはまだですが・・・」


          テジュンssi・・・僕は今日あなたに・・ 
          このことだけを告げに来ました


     「ああ・・・そう・・ですか・・・いや・・
      おめでとうございます・・・
      いよいよですね・・乾杯させてください」

     「ありがとうございます」

二人はグラスを上げ 軽く近づけた

     「理事・・・」

     「テジュンssi・・・ドンヒョク・・・と」

     「いえ・・・私の立場では・・・」

     「では プライベートの時は・・・」

     「そうですか・・・では私のことも」

     「いいえ・・・それは・・・先輩ですから・・・」

     「ハハ・・・そんなに変らないと思うけどな・・・」

     「今度こそ・・我々は友達になれますか?
      以前はもう一人の友達で手一杯だと・・・」

     「そうでしたか?・・・私がそんなことを?
      忘れました・・・」

言葉少ない二人の男の会話には今度こそ
互いを分かり合える何かが通っていた・・・



   テジュンssi・・・

   あなたがいなかったら 
   今の僕たちはないのかもしれない

   正直に互いの思いをぶつけ合えと言ってくれた

   そして僕たちは心に秘めていた想いを
   確認することができた

   あなたにとってジニョンがどんな存在の女性だったか

   分かっているつもりです

   そして今でも少なからずその心にあることも・・・

   でも 僕は彼女を誰にも渡すことは出来ない


   あなたにはどうか・・・
   ジニョンに対する想いに決別してもらいたい

   だからもう 
   あなたにジニョンのことで ありがとう と

   言うのはよそうと思います

   あなたからプライベートの彼女が語られるのも・・・

   あなたと彼女を繋げて考えることも・・・

   僕はやはり・・・



         ・・・おもしろくないんです・・・

 

 



















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Lusieta
こうしてだんだんほんとに友達になっていくのかな。今はやっぱりまだぎこちなくてもね・・・ 2008/07/02 00:18
tomtommama
そうだよね テジュンの心にはまだこの時だってあるはず。。。それでもドンヒョクは渡せない。手に入れても>僕はやはり・・・・・・おもしろくないんです・・・<そうよねぇ~♪男の嫉妬もドンヒョクなら許す^^ 2008/06/27 21:24
hi103
素直な自分の気持ちを認めているドンヒョクssiも好きですよ、男だって嫉妬はあるからネ! 2008/06/27 07:38
 
 

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