collage & music by tomtommama
story by kurumi
私がやっと仕事を終えた時には ドンヒョクssiとの約束の時間を少し過ぎていた
今日こそは・・・
絶対遅れないようにしたかったのに
スンジョン先輩ったら 私がドンヒョクssiのところへ行こうとしていること 知ってたくせに
間際になって用事を頼むなんて・・・どういうこと!
きっとわざとね・・・
良かったわね、なんて言いながら
ホントにもう!いじわるとしか思えないわ!
私は更衣室でぶつぶつ言いながら着替えを急いだ
急がなくちゃ
あなたが痺れを切らして待っているのが目に浮かぶわ・・・
サファイヤヴィラの客室の玄関・・・
彼との約束通りベルを鳴らさずソーと入った
音が無い・・・
部屋に入ると あなたが腰掛けた椅子の背に深くもたれているのが見えた
眠っているようだった・・・
疲れているのね・・・
私は音を立てないようにソーとあなたに近づき
あなたの目の前の椅子に静かに腰を下ろした
そして、眠っているあなたを起こさないように声を掛けず しばらくあなたの寝顔を見つめていたわ・・・
あなたの存在を確かめるように・・・穏やかに・・・
あなたの目・・・あなたの鼻・・・あなたの唇
私は触れそうなほど近くであなたの顔を指でなぞっていた
ああ、ドンヒョクssi・・・本当にあなたなのね・・・
その時だった・・・
突然口を開いたあなたの声に驚いた
・・・愛してる?・・・
驚いたわ・・・眠っているかと・・・
私を見つめるあなたの眼差しが余りに真剣で・・・ 私は言葉を呑んでいた
知ってる? 私はあなたのその澄んだ眼差しに時々怖くなることがあるの
余りにもまっすぐに私の心の中を射るような
でもいつも私は知らず知らず その瞳に魅入られてしまう・・・
愛してるに決まっているわ・・・
どうしてそんなことを・・・今更・・・
でもあなたの真剣な眼差しに私は少し怯えながら答えていた・・・
どうしてそんないじわるなことを言うの?・・・
私だってあなたに逢いたくてたまらなかったのに・・・
・・・テジュンssiには話すんだね・・・
テジュンssiのことがどうして関係あるの?
あなたのところに行きたかったのは本当よ あなたがアメリカに行ってしまってから ずっとそう思っていた・・・ でもどうしてもホテルを放って置けなかった・・・
そうね・・・そんなこと・・・言い訳に過ぎないわね あなたにもっと私の本心を素直に伝えれば良かったのかも・・・
心の中で思っているだけでも通じているなんて
こんなに愛しているんだからわかってくれるなんて
それは私の思い上がりだったのね・・・
あなたをそんなにも不安にさせてしまっていたなんて
・・・ごめんなさい
でもドンヒョクssi・・・私もこの一週間
あなたと話すらできなくて
死ぬほど辛かったんだから・・そうよ・・
だから・・おあいこにして・・・
これからは私もあなたへの想いを素直に言葉にするわ・・・
きっとよ 約束する・・・
言葉にしないことが・・こんなにもあなたを苦しめるなんて
こんなにも切なくなるなんて・・・
思いもしなかった・・・
「愛してる・・・」 これは昨日の分
「愛してる・・・」 これはその前の・・・
「愛してる・・・」 これは・・
・・・もういいよ・・・今度は僕が言う番だから・・・
あなたが優しくそう言って・・・
愛してると言い続けた私の唇をそっと塞いでしまった
駄目よ・・・もっともっと・・・
・・・いいたいのに・・・
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