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IZMCLUB別館
IZMCLUB別館(https://club.brokore.com/kurumitom2)
IZM CLUB 
サークルオーナー: kurumi☆ | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 261 | 開設:2007.10.18 | ランキング:66(6784)| 訪問者:1365784/1598466
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D&Jの物語Ⅰ
ドンヒョクとジニョンの物語Ⅰの改訂版 2005.5.17~2005.6.15連載
No 3 HIT数 8728
日付 2008/08/31 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル ドンヒョクとジニョンの物語 3.セヨン
本文  
 



            collage & music by tomtommama

 


                                   story by kurumi






   

  
     「ジニョン何してるの?早く起きて仕度しなさい」


今朝は目覚まし時計よりも早くジニョンを揺り起こす母セヨンがいた
朝早くから急かされてジニョンは眉間に皺を寄せた

        ・・・まだ早いのに・・・


     「オンマ・・・何をそんなに念入りにお化粧してるの?
      確か、今日会うのは私の恋人だったと思うけど?」

     「そうだったかしら?
      あなたね、そんなだらしないカッコして・・・
      いつも綺麗にしてって言ってるでしょ!
      まだ結婚したわけじゃないのよ     
      ドンヒョクssiに嫌われたって知りませんからね
      油断してると誰かに取られちゃうわよ」

     「ドンヒョクssiは!私を愛してるの!」

     「甘いわね・・愛は冷めるものよ」

     「冷めない!」

     「あらあら・・強気なこと」

     「・・・・・・・・!」

ジニョンはからかうセヨンの前でパジャマ姿で仁王立ちしていた




今日は衣装合わせの日

ドンヒョクがジニョンを迎えに彼女のアパートに向かうと
そのエントランスの前にジニョンと母セヨンが立っていた

        早いな・・・どうしたの?


今までジニョンとの待ち合わせに彼の方が遅れることなど
一度としてなかったことを思い浮かべながら、彼は彼女達の前に
車を滑らせ、エンジンを止めると同時にドアを開けた

そして車を降りたドンヒョクがセヨンをエスコートしながら

     「お待たせしましたか?」 と満面に微笑んだ

     「いいえ、少しも・・・」 とセヨンも笑みを返した

     「10分も前から待ってたじゃない!」 

ジニョンが少し投げやりな口調でセヨンに向かって言った


        10分も?


セヨンを後部座席にエスコートしたドンヒョクが運転席に乗り込もうとした時
ジニョンが車を挟んだ向こうで立ったまま動かず、まるで自分を
睨みつけているように見えた


     「どうしたの?乗って」

ドンヒョクは彼女に向かって早く車に乗るよう、促がした

ジニョンは少し怒ったように自分でドアを開け助手席にどしんと座った


     「ドンヒョクssi、お帰りなさい・・・
      今日はお仕事大丈夫なの?」

セヨンが後ろからドンヒョクに声を掛けた


     「ええ・・・今日は休みを・・・
      お義母さんとお食事をご一緒にと思いまして・・・」

ドンヒョクはバックミラーでセヨンに視線を送りながら話した後
チラリとジニョンを横目に見た

ジニョンは車に乗り込んだ時のまま正面を向いて黙っていた


        何か、怒ってる?

ドンヒョクは少し首をかしげて、フロントガラスに視線を移した


      「ドンヒョクssi・・・お願いがあるんだけど」

      「はい・・お義母さん」

      「その・・“お母さん”と呼ぶの・・止めてくれない?」

      「えっ?・・・でも・・・」

ドンヒョクの困惑をよそにセヨンは彼に向かってバックミラー越しに
にっこりと笑顔を向けた


      「それでは・・何とお呼びすれば・・・・」

      「セヨンssi・・・と 名前で呼んで欲しいわ」

      「えっ?」

      「私ね、あなたのような人から、お母さんなんて言われると
       なんか変な気持ちなのよ・・・・ね、お願い!」


   ジニョンとそっくりなお願いポーズ

   確かにジニョンの母はまだ若い
   ジニョンは彼女が二十歳の時の子供らしいし、 
   何より彼女は年齢よりかなり若く見える・・・・・しかし・・・

      「でも、お義父さんが何とおっしゃるか」

      「あら、大丈夫よ。彼にはちゃんと了解取ったから」

      「本当に?」

      「ね、呼んでみて?」

      「えっ?ええ・・・・・セヨン・・・ssi・・・」

      「ねっ・・・やっぱりこっちの方がしっくりくる・・
       アメリカでは名前で呼ぶの・・普通でしょ?」

セヨンは“ほらね”と言わんばかりの顔をドンヒョクとジニョンに
交互に向けながら言った

      「あ・・はい・・・・」


        こうして僕はジニョンの義母を 
        セヨンssi と名前で呼ぶようになった

        お義父さん、本当に了解したんですか?


        んっ?・・・ジニョン?何睨んでるの?



ドレスショップに着いて車を駐車場に入れ
ドンヒョクは当然のようにジニョンではなくセヨンの方をエスコートする


      「ありがとう、ドンヒョクssi・・・」

      「いいえ」


そんな彼らを尻目にジニョンはさっさと店の中に入って行った


         店員がジニョンに「先日は・・・」と挨拶をしていた
         そして僕と義母が店内に入ると
         ジニョンは僕達を店員に紹介した


      「宜しくお願いします」 

とドンヒョクも店員に卒の無い挨拶をした


店内で打合せをした後、まずはジニョンがフィッティングルームへと
案内されて入って行った

      「ドンヒョクssiは当日まで見ちゃだめよ
       私が見てきますからね」 とセヨンssiが言った

      「はい」

店員の案内でドンヒョクは待ち合い室で二人を待った

店員がコーヒーか紅茶どちらをお持ち致しましょう、
とドンヒョクに声を掛けた

      「コーヒーをお願いします」

      「かしこまりました」

その時、店員越しにジニョンがカーテンの向こうから顔を覗かせた

         僕を睨んでる・・・・何?



しばらくしてセヨンがフィッテングルームから嬉々として出て来た

      「ドンヒョクssi!とても素敵よ
       あんな豪華なドレス、私見たこと無いわ
       ジニョンにも凄く似合ってた」

      「そうですか・・・良かった」

ドンヒョクは自分の顔が緩むのを感じて意識的に少し表情を引き締めた
そこへ着替えを済ませたジニョンが出て来た


         笑顔だった・・・・機嫌は直ったの?

       

      「今度はドンヒョクssiね」

         と言ってセヨンssiが僕の腕を取った

      「どうして、オンマが一緒に行くのよ」

         とジニョンがセヨンssiの腕を掴んだ

      「いいじゃないの!
       私はドンヒョクssiにとっても母親なんですからね」

         そう言って彼女は僕に嬉々とついて来た

         お母さん・・・か・・・

         母が生きていたら、やはりこうして

         世話をやいたんだろうか

         不思議と心がくすぐられるように嬉しかった




   ドレスショップの後
   僕達は式を挙げる教会へ向かった

   一年前君に全てを告白しようとしたあの教会
   来ない君を祈るような思いで待った教会

   僕は君との結婚式は絶対に ここで挙げたかった
   君もそれを喜んでくれたよね


   僕は牧師から当日の注意事項などの説明を受けながら

   あの日のことを思い出していた

   来なかった君をあきらめて、サファイヤへ帰る途中
   君がテジュンssiと腕を組んで歩いているのを見かけた日

   僕は押さえきれない怒りで君を泣かせてしまった
   僕が初めて嫉妬という感情を知った日だ・・・


   
   君はあの日 僕の祈りをよそに

   ここに現れてくれなかった・・・

   あの時僕の心は本当に・・・

   凍えそうなほどだったよ


   でも・・・今度は違う・・・

   今度こそ・・・僕の待つこの場所に


   綺麗なドレスをまとって

   お義父さんに伴われ君がやって来る・・・





      ・・・その日まであと・・・八日・・・








































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koparu♪
kurumiさんのダー様語録は、いつも甘くて^^ こちらも照れちゃいます^^ セヨンssiのように名前で呼んでもらう?ぐふ・・・私は嫁になるので『koparu♪』・・と呼び捨てでケンチャナです^^ 2008/09/12 08:58
kurumi☆
かっこいいな~と想い描きながら、セヨンssiを書いていました^^私の娘婿にヨンジュニがなったら、「くるみさん」と呼ばせたいと^^でもここでも断言して言えるのは、我がダー様は絶対に許さないでしょう(笑) 2008/09/07 15:25
kurumi☆
ドンヒョクとセヨンの関係ならOKじゃないかと^^ジニョンもやきもち焼くほどのスタイリッシュなふたりの様子を思い描いてください^^それは私達とヨンジュニの実際の年齢差を考えた時、そんな関係だったら 2008/09/07 15:22
kurumi☆
心シリーズで登場させた時の母上にはまだあまり確固たるイメージがなかったのですが、ここでやっとイメージが決まってきました。ドンヒョクに「セヨンssi」と呼ばせる、韓国や日本では考えられないことでしょうが 2008/09/07 15:19
kurumi☆
ここでふたりとソウルホテルの人間以外の架空の登場人物を書き始めましたが、真っ先に浮かんだジニョンの母のイメージは、頭がよくて、子供にこびていないけれど、子供のことを深く愛している、というものでした。 2008/09/07 15:17

職場で読む幸せ~を味わってます・・(^_^)v・・なんだか切なくなってしまうのは・・・・・(+_+) 2008/09/01 12:24
ナタデココ
教会への拘りは、ドンヒョクの深い深い想いいれが感じられ、ジニョンを愛し娶れる喜びと全てへの感謝の気持ちを感じますね。 2008/08/31 06:47
ナタデココ
母が自分をセヨンと呼んで欲しい~それに応えるドンヒョクに戸惑い、そんな母に対してほんの少しモヤモヤした気持ち~ドンヒョク解かってよ~~とジニョンの心が助けを求めてますね~そしてあの教会で結婚式~ 2008/08/31 06:38
 
 

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