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IZM CLUB 
サークルオーナー: kurumi☆ | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 260 | 開設:2007.10.18 | ランキング:66(6774)| 訪問者:110182/342864
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D&Jの物語Ⅱ
創作ドンヒョクとジニョンの物語Ⅱ2005.6.25~9.15まで連載
No 38 HIT数 982
日付 2010/11/07 ハンドルネーム kurumi☆
タイトル 物語Ⅱ 完 幸せの階段
本文


 

 




            collage & music by tomtommama

 


                                   story by kurumi





ジニョンはその光景を見ないつもりで後ろを向いたが、
ドアのガラスに映る影に気がついた。
そして、目の前に映るふたりの重なる影に、少しだけ
胸が疼くのを感じて、そっと視線を落とした。


「ありがとう・・・フランク・・・
 六年間・・・ずっと、愛してました・・・
 あなたが知らない私だけのあなたとの時間でしたが、
 それでも・・・私・・幸せでした・・・
 ありがとう・・・これで・・本当に・・・お別れです・・・」


泣き笑いの顔でドンヒョクを仰ぎ見るアナベルの瞳に潔い決心が見えた。
アナベルは表情を明るくして、ジニョンに向かった。


「ジニョンssi・・・ありがとうございます・・・」


「アナ・・・行ってしまうのね・・・せっかく・・逢えたのに・・・」


「ええ」


「・・・・・・・」


「ジニョンssi?!」


「え?」


「お返しします!」


そう言って、アナベルがジニョンの唇に不意にキスをした。
ジニョンはアナベルの行動に驚いて、目を丸くして彼女を見た。


「ありがとう・・・ジニョンssi・・・今度お会いする時は
 私が、自分の幸せを見つけた時です・・・お約束します

 フランクが・・・いいえ、ドンヒョクssiが・・・愛した人が・・・
 あなたで良かった・・・心からそう思います・・・
 さようなら・・・お姉さん・・・
 ・・・・・・さようなら・・・お兄さん・・・」

アナベルは目に涙を溜めながらも、さわやかな笑顔だった。


   フランクが愛した人が・・・

   本当に・・・あなたで良かった・・・


アナベルは精一杯の笑顔を残して二人の元から去っていった。

 


残されたドンヒョクとジニョンは、しばらく言葉を交せなかった。
二人は、最初に掛ける言葉を互いに探していた。


「どうだった?」 ジニョンが先に口を開いた。


「どうだったって?」


「妻公認の浮気の気分は・・・」


「・・・・・浮気って」


「どう見たって、兄妹のキスには見えなかった」

「・・・」

「とっても綺麗な・・・男と女のキス・・・」


「見てたの?」


ジニョンはドアのガラスを指差した。


「・・・君、人が悪いね」


「それで・・・どうだった?」

ジニョンがいたずらっぽくドンヒョクの顔を覗きこんだ。

「何て、答えればいいんだ?」

「ドンヒョクssi・・・ちょっと来て・・・」

ジニョンはドンヒョクの首に腕を回して、熱いキスをした。
ジニョンの方からの積極的な激しいキス・・・
そして、彼女は静かに唇を離して言った。


「あなたが余韻に浸らないように・・・消しておいた・・・
 あなたは・・・私だけのもの・・・そうでしょ?」


「ああ・・・そうだよ・・・まちがいなく・・・」

そう言いながら、ドンヒョクはジニョンをしっかりと抱きしめた。

 

 ドンヒョクssi・・・

   感じるわ・・・あなたのあの子への想い・・・

   でも、何故だか・・・私の心・・・穏やかよ・・・

   妹だから・・・それもあるかもしれない

   でも、それ以上に、あの子の一途さ・・・

   あの子の潔さ・・・心に響くの・・・

   あなたがあの子に惹かれた理由が理解できる・・・


   あの子を見ていると・・・

   まるで昔の私を見ているみたい・・・

   不器用なまでに一生懸命で・・・

   自分の心に正直で・・・

   私も・・・あの子と同じ年頃にあなたと出逢っていたら

   きっとあなたに恋したわ・・・

   やはり、姉妹なのね・・・私達・・・
  

   でも、ドンヒョクssi・・・今度だけよ・・・

   あの子だけよ・・・

   もうこんなこと・・・

   決して・・・許さないわ・・・

 

 

   ジニョン・・・ごめん・・・    

   あの子の一途さに・・・心が揺れた・・・

   そのことを弁解はしない


   前に・・・僕があの子に

   遠い日の君を見てしまったのかも・・・

   そう言ったことあっただろ?・・・

   あれは本心だよ・・・あの子を見るたびに、

   いつも、僕の知らない君を見ている思いだった


   今の僕が、遠い日の君に恋をしてしまったこと・・・

   そして・・・その君にキスしたこと・・・

   きっと・・・理解はできないだろうね・・・

   弁解になるから、今は君には言わないよ・・・


   僕の知らない・・・僕が存在しない時代の君・・・

   僕はいつも、その時代の君の周りに心を巡らせ

   理不尽なやきもちを妬いている・・・

   そんな中で、アナベルに出逢って

   僕の知らない君を見た・・・


   それは、決して、実らない恋だけれど・・・

   現実に、遠い日の君と僕が出逢ったとしても

   きっと実らなかっただろう恋・・・

   時を経て・・・やっと、君に愛される男になって

   僕は君の前に現れた・・・


   僕は今も・・・昔も・・・

   君を知ってからも・・・知らなかったときも・・・

   ずっと、君を追っていたような気がする・・・

   僕の心は、いつの世も・・・

   君だけを求めて・・・さ迷っていたんだ・・・


   あの時・・・

   現実の世界で僕は無意識に君を見つけた・・・

   半身である君を・・・運命を見つけた

   だから僕は、なりふり構わず・・・

   必至に追いかけて・・・

   やっとの想いで君を捕まえたんだ・・・


   そして・・・

   今の君と僕がここにいる・・・


   僕は君と出逢って・・・初めて・・・

   前世というものが存在することを・・・

   信じたくなったよ・・・


   どんな世でも・・・君と僕は出逢っていた・・・

   そうだよね・・・

  
   だから・・・ジニョン・・・

   今の僕のこの想い・・・

   このまま心にしまわせて・・・

   そして、いつの日か・・・

   君と共に年を重ねたとき・・・

   この時のことを君に伝えよう・・・


   君は信じてくれるよね・・・きっと

   僕がこの時・・・

   心の中をタイムスリップして・・・

   遠い日の君に・・・

   僕が存在しなかった時の君に・・・

   恋したことを・・・

 

   ジニョン・・・

   僕にこの世に生を受けた幸せと・・・

   人として生きる幸せを・・・くれた君・・・

   そんな君と・・・

   いつまでもいだきあって・・生きていきたい


      
   そして今、僕達の間にサランの手がある・・・

  

      時が過ぎて・・・

      サランが成長して・・・

      いつの日か・・・君と僕・・・二人だけに戻ったら・・・

      僕はまた・・・君だけを見つめよう・・・

      今までそうしてきたように・・・

      君だけを・・・

 

      ジニョン?・・・

      三人で昇っていく階段・・・
    
      そろそろ、一段目を踏み出そうか?・・・

      こうしてサランの手を通して・・・

      僕と君は手を繋いでる・・・
 
      君の温もりが・・・君の愛が伝わってくるよ

      僕の愛は・・・もちろん

          伝わっているよね・・・

               ジニョン・・・

             
      君を愛している・・・と

          僕の心はいつも・・・いつの世も・・・


              ・・・叫んでいるんだよ・・・

      
                     

 

      僕達は・・・これから・・・
    
      新しい人生へと踏み出していく・・・

      また、色々な試練が待ちうけているだろうね

      でも・・・僕は何も恐れない・・・

      僕のそばに、君と・・・サランが・・・

      君達がいてくれさえすれば・・・

      僕はなにものにも打ち勝つ自信を

      失うことは無いだろう・・・

 

      約束するよ・・・

      僕は命にかえても・・・君達を守っていくと



          ・・・そして・・・


















     


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kurumi☆
実は今回は当時書けなかった内容をちょっと書き足してリニューアルしたものです^^読んでくださってありがとうございます^^ 2010/11/10 22:55
kurumi☆
miyukierikaさん、こちらでもレスをありがとうございました^^この作品、リアルタイムではないのですよ^^5年前の作品で、当時ホテファンで、このアナベルとのキスシーンが賛否を生み、大変でした(笑 2010/11/10 22:52
miyukierika
気がぬけてしまいました~初めてお二人の作品にリアルタイム?で読むことができたことが嬉しかったです。次回も楽しみに待ってま~す^^☆゚・:ドウゾ(*゚ω`人)(人´ω゚*)ヨロシク:・☆ 2010/11/10 17:43
miyukierika
想像もしなかったアナとドンヒョクのキスシーンにドキドキしちゃいました^^ドンヒョクの昔のジニョンに会えて嬉しかった気持ちに二人はいつの時代でも会う運命だったんですね~これで終わってしまうのは淋しくて、 2010/11/10 17:39
 
 

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