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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9619542/11427187
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【 koko の Valentine's Day 】




【 koko の Valentine's Day 】 は

医師の 呼ぶ子と書く 呼子 koko ちゃん と 直さんとのお話です。





No 6 HIT数 7233
日付 2009/07/23 ハンドルネーム maako4
タイトル 6話 【 koko の Valentine's Day 】 
本文








【 koko の Valentine's Day 】 6話



「 加賀美先生、園田様と言うご婦人が … 」 



研究室の事務員から連絡をうけ、

すぐには手があかなかったので少し待っていただくことになった。



園田と言うとちょくさんが園田だが、ご婦人?

気になりながら仕事を続けた。


となるとお母様? おばあさま?


20分あまりお待たせしたあと、廊下にでて、

辺りを見回しているとやはりちょくさんのお母様と、おばあ様だった。



ちょくさんが、お母様とおばあ様は

いつもつるんでいると言う言葉を思い出した。



お二人は私を見つけると、廊下におかれた

長いすから立ちあがり、お互いに軽く一礼をし歩み寄った。



申し訳なさそうに  「 ごめんなさいね。」


「 ことらこそお待たせいたしました。

でも、あまりお時間は … 」  と言いかけると


「 本当に、ごめんなさいね。 

なおに知れたら親子の縁きられそうだわ。

お席を設けて、是非 koko さん とお話させていただきたいの。


出来ましたら、できるだけ早いほうが …

それで、なおには …


じゅうじゅうわかっているのですよ。

失礼な行動をとっていると言う事は … 」



ちょくさんには内緒にと言うことなんだあ~

それにしても、何の話があると言うのだろう?


お二人を見ていると、何か思いつめられた様子で

とにかく、このままではと思い



「 わかりました。 このような仕事ですのではっきりとした

お約束はできません。 お時間の方も … 」


「 わたくしも母も医師の夫に使えた身。

ああ~ わたくしはまだつかえておりました。

そのあたりは、よく理解いたしております。


こちらからご無理をお願いしておりますので、

いかようにもさせていただきます。」



そうだった。

確かお父様もおじい様も医師だった。



私の実家の家族は、特に母・姉・祖母の3人組は、

時間の約束はまもれないと何度説明しても、

わかってもらえず、最近はあきらめた。



「  お急ぎと言う事ですので、今日できるだけ時間を

とらせていただきます。


しかし、時間の方は遅くてもよろしいのですか? 」



お二人の様子から後日の日程を伝える事が出来なかった。


私もお二人の用件も気になり早く知りたかった。



「 はい。何時でも …  本当にごめんなさいね。

お仕事のあとお疲れなのに …  今日だけは許してね。」


「 それでは、7時はすぎると思います。

7時頃にあらためまして、ご連絡をさせてただきます。


ご連絡はどのようにさせていただければいいでしょうか? 」



お母様が白い封筒をバッグからとり出し、私に手渡した。



「 そちらの中にわたくしの携帯の番号と

昨夜のお店の番号を書きしるしております。


昨夜のお店でということでよろしいでしょうか?

どちらにいたしましても、

7時までにはお店の方には行っておりますので …


どれだけ遅くなりましても お待ちいたしますので … 」


「 はい。 食事の方はすませてまいります。」


「 そうですか?  わかりました。 わたくし共もすませておきます。 」


「 それでは私は仕事に戻りますので 、

これで失礼させていただきます。」


「 本当にごめんなさいね。 お気を悪くされないでね。」



お母様は、それ以上話すと今にも泣きそうな感じにも思えた。



「 とんでもございません。 こちらこそ … 」



そのあとの言葉が見つからず、

私はどうしてか早くこの場から離れたかった。



koko のうしろ姿を見送りながら、すなおの母と祖母は



「 お母様これでよかったのでしょうか? 」



祖母は、すなおの母 華子の手をそっと包み込み



「 そうね。 私にもどうしたことか?

とにかく、1歩踏み出してしまいましたね。 」


「 はい! 」



重い足取りでその場をあとにした。




私は仕事に戻ったものの、

お二人の様子を思い起こすと不安になってきた。


昨夜のちょくさんが脳裏に浮かび、まさかそのことではと …


あれから、ちょくさん、どおしたのかしら …?



朝から手がけていた仕事の区切りがついた。

時計に目をやると5時すぎだった。


そのあと、引き続きし始めると9時は過ぎてしまう。

しかし、本来ならそこまでは仕上げてしまいたかった。



少し考え、上司に仕事の報告をかね、今日はこれで帰る事を伝えた。


上司はしばらく私の顔をみていた。


「 珍しいね。 加賀美君が … 


ああ~ さっき訪問者があったようだね。 お疲れ様。」



白衣のパケットから携帯をとり出したが、

お母様とおばあ様の小奇麗なお姿を思い浮かべると

急いでシャワーをして身支度をしたかった。


携帯をポケットに戻し机の上を整理した。



帰宅後、自分でもおどろろいている。


いつもは、スローペースだが、やればできるものだと …


シャワーをすませ、バスロープのまま、朝たてたコーヒーの残りを

レンジであたため、クッキーを数枚食べたあと、身支度をした。



時計を見ると7時少し前。


指示された電話に連絡をいれた。


「 koko です。」



加賀美と言うべきか? 


昨夜、ちょくさんが、

お母様とおばあ様には 「 koko 」 と紹介された。


迷いながらだったが、koko と告げた。



「 今からそちらにむかわせていただきますが、

ご都合はよろしいでしょうか?」



電話の受話器をおき、あれっ! お母様たちどうして、

私が加賀美と言う事をしっているのだろ~?


確か? 大学病院で私を呼び出す時、



「 加賀美呼子さんにお逢いしたいのですが … 」 



と 告げられた。



ちょくさんは、私の事を  「  koko 」 とだけ紹介したはずだ。



そんな事を考えながら戸締りの確認を …



出かける前に、全身を鏡で見る事など長く忘れていたが、

鏡の前で立ち止まり鏡の中の koko をしばらく眺めていた。

 








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