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続【koko … 白いぺージ】 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は
【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。
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No |
12 |
HIT数 |
7293 |
日付 |
2009/11/12 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
12話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】 |
本文 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ
… 】 12話
すべてにおいてマイペースの 呼子
は、
この時ばかりは、 直
より早く身支度をしておきたかった。
まず洗髪をした。
いつもなら優雅にという表現がピッタリな洗髪も、
泡を立て、
すぐに流し、リンスもそこそこに
…
その後あわただしく身体を洗い流し、 化粧室に出た。
バスタオルを身体に巻きヘヤーを乾かし、 バスロープを着て
そ~っと ドアを開け、 直
が使っている浴室の気配を
うかがいながら、 寝室に入り、 下着をつけ部屋着に着替えた。
下着は3種類を着回しし、 古くなると新しいものに
…
今朝は、 一瞬迷った。
ここ数年、 自分で下着を購入したことがない。
姉、 光子
が自分の下着を購入の際 呼子 の分も購入し
神戸の 呼子 のマンションを訪問時に、 どうしてこの商品を
購入したかとい ううんちく
のあと補充される。
その数もかなりの数になった。
ある時、 光子 が 呼子
のベージュの下着を
目にした時からのことだった。
「 呼子 ちゃん。 やめてよ!
私より 3つも若い 呼子
ちゃんが
おばあ様やおかあはんの下着みたいな
夢も希望もない下着を身につけるなんて …
」
と、 言って、 それ以後、 白かピーチピンクでそれなりに
レースがで飾られたシックでエレガントのものが定番になっている。
あとは、
冠婚葬祭ように黒が数枚。
ピンクも、 光子
なりにこだわりがあり、 ピーチピンクと
表現する淡いピンクでなければいやらしくなるという
ピンク口上も何度、何度も聞かされた。
ピーチピンクの下着のセットに手が伸び、 身につけた。
少しそんな自分に恥じらいを感じながら
長めの花柄のスカートと同系色のブラウス。
そして、 化粧水と乳液をいつもより念入りに
…
口紅も薄くひき、 ティシュを唇にあて、 色をおさえた。
寝室を見渡し、 また身体のほてりを感じながら、
ベットメーキングをし、 キッキンへ
…
時計に目をやると6時を少し過ぎた。
コーヒー豆を挽く。
いつもは自分が飲むだけの量のコーヒー豆を、
今日は、 直
の分も、 と
思っただけで頬のほてりを感じた。
何度も、 事あるごとに頬のほてりを繰り返す。
くるくる回しながら、笑みがこぼれるのも抑えきれない。
ふと手が止まった。
そうだ!
以前。 それも随分前の以前である。
光子
が、 お父様が泊まられる時があるかもしれないからと、
確か下着とパジャマと、 バスロープを京都から
持ってきたことを思い出した。
「 どこにしまいこんだのかしら …?
」
と、 独り言を言いながら、 クローゼットの中を捜した。
大きめのデパートの袋に入った、 すべてのものが
値札がついたまましまわれていた。
バスロープを袋から出し値札を外し、 広げてみた。
男性の衣類の大きさに驚いた。
そして、 パンティー? が 数枚。
少し明るい色のものを選び、 袋から出し、 たたみ直した。
あとの物はあわてて袋に詰め、 元の位置に戻し、
浴室の化粧室に持って行った。
そこで、 ふと! そういえば浴槽に浸かっているのか
浴室からの音を耳にしていないことに気がついた。
声をかけるのもためらい、 先に用意しておいたものをしまい、
袋から出したバスロープと下着を置いて そっとその場を去った。
挽きかけたコーヒー豆を挽き、 コーヒーをたてた。
冷蔵庫をあけ、 買い置きをあまりしない
呼子
は
残り少ない野菜を出し調理した。
4分の1ぐらいのレタス。
10センチ弱のセロりー キュウリにトマト。
数枚のベーコンを小さく切りカリカリに炒め、 野菜の上に
…
クロワッサンが袋に2つ。
ひとつづつお皿にのせ、お揃いのマグカップに
お湯にを張りささやかではあるが朝食の準備をした。
水道から流れる水の音。
野菜を切る音。
食器の
…
そのほかの音はなく、 静まり返った部屋に浴室からの音はない。
いったん腰をおろしたが浴室に
…
化粧室の扉を そ~っとあけ気配を伺った。
そして、 中に入り軽く浴室のドアをノックし
「
直 さん …
」
声をかけたが返事がない。
ドアを少しかけ中をのぞいた。
かすかに寝息が聞こえた。
少し口を開け湯船に頭をあずけ、 寝ている姿が目に入った。
何度か
直 さんと声をかけやっと驚いた 直 は
「 ああ~ ねてしまっていたんだ!
」
と言いながら姿勢をかけた。
長年シャワーだけの生活と、 空港から直行で一連の行事をこなし、
その後の出来事で疲れが一気にでたのだろう。
直
は 熟睡を …
呼子 もどう声をかけていいか戸惑ったが
「
コーヒー入っているよ。」
「 うん。? 」
直
は、 湯船に頭までつかったかと思うと立ち上がった。
呼子 はあわててドアを閉めた。
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