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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9824154/11631799
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続【koko … 白いぺージ】

 
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は

【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。






No 14 HIT数 7214
日付 2009/11/21 ハンドルネーム maako4
タイトル 14話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 14話 】
本文








《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 14話 】



直 が  運転する車は、 昨夜とおなじ道路を走ったが

夜中とは違い 渋滞の中をゆっくりと進んだ。



呼子 は、この渋滞が

心の切り替える時間を神様が与えてくれているのだと思った。



車中では、二人の会話はなく重苦しい空気が …



ふたりが過ごした数時間。



その間、呼子は全くと言っても過言ではない。



直穂子が語った話は脳裏から消えていた。



3人が待つ園田家に近づくにつれ 呼子 は …



すぐそばにいる ちょく も 呼子 の心中は察した。




いくつ目かの信号待ちで、膝に置かれた 呼子 の手を

ちょく の 手が包み込んだ。



ちょくの手の甲にひとしずく 呼子 の涙がはじかれた。




後部の車のクラクションで信号の変わったことが告げられ

発進したが、すぐに方向指示器の合図を出し路肩に車を止め

携帯を取り出した。




実家の園田家の電話番号は指が覚えていた。



「 おまたせいたしました。 園田でございます。」



こおこが電話に出た。



「 … もしもし、園田でございます。」


「 … ああ~ 僕です。 」


「 なんや~ すなおどすか~ どうしはったん!

まさかこのままアメリカに帰るなんて言うのと違うやろね~ 



「 今、そちらに向かうところでです。 停滞していて … 」



ちょくはうまく次の言葉がつながらない。



「 そう。 たいへんどすな~ そしたら、

もうこちらにむこおてくれてはるんどすな~」


「 それが、用事を思い出し済ませたいので少しおくれます。」


「 そうなん? こんなにはように …?

しかたおへんな~ はよきりあげて おかえりやす。」



ちょくはどう言葉をつけくわえればいいのか迷っていた。



” じゃ~ ”  と言い電話を切るか? 


” はい! ” と言えばいいのか?



と、だまっていると、



「そうそう。 呼子 は まだマンションどすかあ~

ゆっくりでいいよなんていうてしまいましたけど、

なんや忙しくなりそうで …  」



ちょくは、すこし迷いながら



「 一緒です。」



呼子 を ちらっとみて答えた。



「 なんや~ そうどすかあ~ 一緒どうかあ~ 

しかたおへんな~


呼子 ちゃんの事 お願いします。


昨日の今日やさかいに 呼子 もかわそうな思いをさせてしもて …


元気なはずはないやろけど、大丈夫 …?  呼子 … 」


「 …… と 思います。」


「 なんや。 たよりないな~ あんたがしっかりせんと …

そう~ 余程の事がない限りはあんたや 呼子 の携帯には

連絡入れまへんけど、時間がかかるようでしたら また連絡ちょうだい。


すなお。 koko ちゃん頼んだよ。 


かわそうで、胸が張り裂けそうですわ。」



こおこの声が涙声になった。



すなおの用事というのはカンの鋭いこおこは何かを感じた。



すなおも  「 はあ~ 」 と吐息をひとつつき、

天をあおぎ、涙がこぼれ出るのを …



そして、携帯を 呼子 に差し出した。



携帯からかすかに何を言っているかはっきり聞き取れないが

こおこの声が聞こえた。



そ~っと 呼子 が携帯を耳にあて、



「 もしもし … 」

 

「 … 呼子 …… 」



こおこは携帯に 呼子 が出ると思わなかったので驚いた。



すぐに、すなお! やるな~ やさしいやん。 と

今、涙したからすさんが、明るく振る舞った。



「 呼子 ちゃん。 すなおとあさはよ~から ドライブどすか~

まあ~ よろしいやろ~


しばらくは、このお姉さまが、しきっておきますさかいに

まかしときなさい。」



と、こおこ節で話し出したが、いつものように長くは続かなかった。



「 呼子 ちゃん。 つらかったね。

大丈夫かあ~


すなおがそばにいてくれたから安心はしていましたけど、

これでも、あんたのお姉ちゃんやさかい …


一睡もできしませんでしたんよ。


加賀美のおかあさんも、園田のママも口にはせえへんけれど

あんたのことを心配で心配で … 」



涙声になりあとは聞き取りにくくなった。



こおこは大きく吐息をひとつつき、



「 呼子 。 はよ~ お顔見てせてね。 すなおに変わってくれる。」



結局、 呼子 は 涙するばかりで、ひとことも話さないままに

ちょくに携帯を渡した。



「 すなお。」


「 はい。」


「 おおきに~ 


こっちのことは、何とかしますさかい、園田のパパには悪いけれど

ちょこっと我慢してもろて、今は、 呼子 のことの方が

大事やからおねがいしますね。


ほんなら、切るよ …」



そう言って切られた携帯を 直 は、 しばらく眺めていた。




10年前に、こおこが姉と紹介され、その姉が父、光太郎を 

” 園田のパパ ” と 呼び 

また、自分の事を ” すなお ” と 呼び捨てで呼び、 

加賀美のおとう様 加賀美のお母さん。


すなおを長く育ててくれた義母のことを園田のママと呼び

疎遠になりがちな環境をまとめ切った姉こおこ。



自分はと言うと、ものの数日でその場からいや日本から逃げ出した。



そして、今回父の葬儀を済ませ、すべての身の回りを整理し、

アメリカでの永住を考えていた。



その事をつげるべき席で、まさかの流れに …




携帯をジャケットのポケットに入れ、車を発進させた。


 









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