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続【koko … 白いぺージ】 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は
【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。
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No |
26 |
HIT数 |
5841 |
日付 |
2009/12/10 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
26話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】 |
本文 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ
… 26話 】
少し沈黙が続いた。
「 呼子
49日で帰ったら DNA 親子鑑定をしよう。
サンプルは問題なく用意できるだろう。
ジーントラック DNA
鑑定だったら解析も、 数日で … 」
呼子 は 反応なく、 しばらく時間 ( とき
) が 流れた。
呼子 が 急に立ちあがり …
「
私。 今から日本に帰るわ。」
冷静さを失っている 呼子 を 抱きしめ …
「 呼子
落ち着けといっても無理だろうけど、 この時間では
…
こうして、 ワインも飲んでしまっているし、
シャワーしてアルコールが抜けたら、 マンションにすぐに帰ろ~
そして、 チケットの手配を
… 」
呼子 の 肩が揺れ、 直 の 胸でしばらく泣きじゃくった。
その後、 寝室に連れて行き 直は
呼子 に
少し横になるようにと、ベットに休ませた。
直 は、 シャワールームに
…
シャワー室からバスロープ姿で出てきた 直 は 寝室へ …
ベットに横になっている 呼子
を 覗きこむと涙で濡れた顔で眠っていた。
応接室というかリビング? の 電話の受話器をとり、
時計に目をやると夜中の2時を少し回っていた。
フロントにつながり急用ができたから、しばらくしたら帰ることをつげた。
受話器を戻しながら
直 は ため息を
…
添えつけの冷蔵庫からミネラルウォーターをグラスに注ぎ
寝室に入り、 呼子 に 声をかけた。
「
ああ~ ちょくさん … 」
直 は グラスを差し出し
「
大丈夫? シャワー使う。」
「 いいわ。 帰ってからにする。」
「
そう~ フロントには連絡を入れた。 じゃ。 着替えてくるよ。」
呼子
は 直 の 後ろ姿を見送りながらリビングに行き、
バッグのなかからコンパクトを出し、 小さな鏡を覗きこんだ。
大きなため息をひとつつき、 ”
はあ~ ひどい顔
”
パフを顔にはたいた。
そして、 口紅をひいた。
そうこうしていると
直 が 現れ部屋をあとにした。
フロントにつくと、 正面玄関の前に車が用意されていた。
オーナーには、 後日連絡を入れるとだけ伝言しホテルを発った。
真夜中の走行ですれ違う車もほとんどなく、
1時間もかからないでマンションについた。
車中では
呼子 は 眠っていた。
いや? 眠っていないかも …?
直
は、初七日。 加賀美のお父様との会話を話さなければと
思いながら、切りだす機会を失いながら、今日に至ったのだが
涙の跡をうっすら残し眠っている
呼子 の 寝顔をを見ながら
これでよかったかと心中定かではなかった。
呼子
の 肩を抱き部屋に入り、 リビングのソファーに腰をおろし
髪をなでながら、 「 少し、 やすもうか? 」
呼子
は、 直 の 肩に頭をあずけた。
「 ちょくさん … 」
「 うん … 」
「
やっぱり、 予定とおり来週49日法要の1日前にしようかな~ 」
しばらく沈黙が続いたが、
「
急だから僕の方は、 今日、 明日は
休みが取れないかもしれないなあ~
49日に帰ることは言ってある。 2-3日前ぐらいに休みを
とる方向で仕事調整して進めているからなあ~
49日の法要が終わり 2-3日 滞在して、 すぐに帰るつもりだ。
帰ってきたら、 引き続きこちらを引き上げる準備を
進めようと思っている。
大体の予定は、 年内か遅くても
3月中には引きあげることになるだろう。
どこかの大学に勤務することになるだろうから、」
「
…… 」
「 …… 」
「 呼子 ごめん。 すぐに話すべきだったかな~ 」
「
…… 」
「 … ごめん … 」
「
…… これでよかったのよ。 時間が必要だったわ。
加賀美の母から聞かされ、 あの話は話として
…
今までともにしてきた家族は、 私にとって大切なかけがえのない家族は、
ちょくさん や 光子ちゃん の お陰で今までと変わりないのだと
受け止めようとしている自分にも、やっと出会えたところだったから
… 」
「
…… 加賀美のおとう様からお話聞きながら少し安堵したんだ。
うれしかった? という表現もおかしいけれど
どういうのかな~ 複雑な心境は心境だったけれど、
す~っと 隙間から光が
…
まったくよその子ではなくまぎれもなく加賀美の 呼子
だ!
なんておもったんだ。
しかし、 呼子 には また厳し試練が
…
でもさあ~ 医学に携って僕たち。
お父様も、 もしやとお話しされた状況だし、
冷静にあやふやにしておかないで、 明らかにしよう。
違うかもしれなし、 そうかもしれないし
…
このことは、 分かってくれるね。」
「
…… 直さん。 お願があるの。
検査はするわ。 しておかないと後悔すると思うから
…
それでね。 二人揃ってというのではなく、
私の血液は職場でとってもらうわ。
加賀美の父の血液 京都のどこかの病院で
採血してもらえるように手配してくれる。
二重手間になるけれどお願いできるかな~
その血液を私の職場に届けてもらえるようにお願いできる。」
「
わかった。 呼子
が 採決す日が決まったら、 それに合わせて
お父様の血液を採取してもらえるように手配するよ。
あちらでは、 どうなのかな~? 」
「
どうって …? 」
「
いや~ 加賀美のお父様。 あの事。 胸の内に秘められているのかな~
それとも、 お母様や、 光子さんに話されたのかな~ と思って
…
僕的には、 こんな時 光子さんのあの細やかな思いやりが
ありがたいかな~ と 思うんだ。」
呼子
は 少し驚いた。
数回の出会いで 光子 の 性格を見抜いた 直 に …
光子
は さぱさぱと大雑把だと誤解されやすいが、
自分を殺してでも周りの者への思いやりは人一倍強い。
特に、 家族のことになると
…
また、 頭の回転が良く適切な判断を …
「 どうしたの? 」
「 …… 光子ちゃんのこと
… 」
「 何があ~ 」
「 光子ちゃんってよく誤解されるのよね。」
「
誤解って?」
「 あんな感じだから、 派手好きで、大雑把で、自分勝手で、
人のことなど何にも感じてなくて
…
それから… とにかく全く違うの。
直さんは、 園田のおじさまの葬儀の後、
光子ちゃん と 数日しか接触していないのに
…
光子ちゃんのこと分かってくれてうれしいわ。
やっぱり双子だからかな~ 」
「 呼子。
僕はどれだけの人と接触してきたと思っているの。
あんないい方いらっしゃらないよね。」
呼子
は 噴き出した。
直は 呼子 を 少し睨みつけたように感じた。
「
だって! 気が付いていた~ 直さん。
あの人とと最初言っていたのがいつごろかからか 光子さんに
呼び方かわったし、 そうかと思うと今のように敬語で、
あんないい方いらっしゃらないなんて!」
そう言ってまた
呼子 は 笑った。
「
なあ~ 光子さんの話題だけでこうして人を
和ませるなんてすごいよなあ~
知らない間にパワーもらっていて、 あの元気印はどこから、
誰の遺伝子かな~ 特別変異か?
神様が与えてくれたのかな~ そうだよ。 きっと
…
加賀美家にしても園田家にしてもテレビドラマ以上に
ドラマの世界を神様は知っておられて、
光子さんに皆を助けるように力を与えられたのだよ。 きっと
… 」
直 は 自分が話したことに、 納得し、
呼子
も 変に納得し二人は顔を見合わせうなずいた。
その行動がおかしくて二人はまた噴き出した。
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