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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9823817/11631462
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続【koko … 白いぺージ】

 
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は

【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。






No 27 HIT数 5298
日付 2009/12/13 ハンドルネーム maako4
タイトル 27話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】
本文









《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 27話 】




二人の顔から笑みが消えた。



そして、 同時に …



「 「 おなかすかない? 」 」



またまた、 二人は笑いのつぼに、はまったかのようにほほ笑んだ。



また、 その行動がおかしく笑った。



「 そうだ! これこれ … これってこんな時にだろ~」



そう言ってちょくが冷蔵庫から箱を取り出した。



畳1畳強の大きな冷蔵庫の中身はいつも満たされていないため、

このような30 / 40センチ 四方 高さ20センチぐらいの箱が

すっぽりおさまってしまう。



「 いつも思っていたの? なにかしら …? と! 」



「 よく言うよ! 呼子 がここ生活し始めたころ

こお子さんから 『 呼子 は何かに没頭すると

食事とらなくなるからとりあえずそんな時にはこれを

与えておいてね。 勿論、すなおも食べていいよ。


追伸で、お願いね。  呼子 の事。』



お願いね。 呼子 の事。 の短い文字を読んだとき、

胸が熱くなったよ。 そのときかな~ 


10ヵ月。 あの華奢な人のおなかの中で同じ時間、

こんな素敵な人と共有していたと思うと … 」



そのあとの言葉は聞こえにくく、涙がこみ上げてきたのだろ

呼子 に背を向けた。



「 あの頃、呼子 は帰ってくると、その日に経験したことや

文献を読みあさっていたから …


結局そういうことだったんだ!

僕の話はきいていなかったということなんだ。 」



呼子 はそんなちょくを不思議そうに見ながら、



「  …… はいはい。 そうかもしれなかったけれど

何がはいっているの~ 」


「 パックしたごはん。 チーンするんだって …

チーン って知ってる。 レンジで温めることらいいよ。」


「 ちょくさん知らなかったの。 

『 チーン! してね。』 と言ったらそういうことなのよ。


早くチーンしょう~ それから何が … 」



変にはしゃぐ 呼子 を見ながら、


「 これは? お漬物のパック? 

しば漬け。 すぐき? みぶな? それから … 」


「 うわ~ こお子ちゃんお茶づけができるように

送ってくれていたのね。


も~ ちょくさんどうしてもっと早く …


知ってる。 京都ではお茶漬け屋さんのお店があるの。


他府県の人は納得いかないようだけど、いろいろなお漬物を

いっぱい盛りつけられていて、そこそこのお値段するから

お茶漬けに、こんなお金かけるのだったら他の物でおなか満たすよ。


と、評判悪いようだけれど、京都の人間はこんなごちそうないのよ。」


「 よく言うよ。 京都に行くと期待しておいしいものを

食べさせてもらえると思っていたら、

いつも、お茶漬け屋さんへ連れて行かれて … 」


「 そうだった。?」



”チーン ”



呼子 は、ますます興奮冷めやらずでちょくを驚かせた。



呼子 は 少し大きめのうつわを出し、


「 ちょくさん。 ここにパックのごはん出してね。

ふたつともよ。」


「 え! どうして … お茶漬けをするのだろ~

こっちのお茶碗にいれて、お茶かけてたべるのだろ~」


「 チーンしたごはんは、いったんここに出して、

それから、お茶碗へつぎ分けるのよ。


ああ~ お漬物どれにする~ ちょくさんはどれがいい … 」



ちょくは、この先の 呼子 の行動は読めていた。



多分! 絶対 … この一言を待っているにちがいないと …



「 じゃ~ みんな開けて食べてみる。」



呼子 は、待っていましたとばかり …



「 そうよね。 そうよね~ そうする~ 」



と言い5種類5袋を小鉢につぎつぎと …



そして、箱に残されたご飯のパックを出し、ひと袋を手に



「 うわ~ こお子ちゃんお茶も~

ちょくさん。 ほら! ほうじ茶まで …

私ね。 ほうじ茶でお茶づけするのがすきなの。」



koko のすごい食欲につられちょくも懐かしさも手伝って

なんとすべて二人であっという間にこお子から送られた

すべてを食べてしまった。



「 はあ~ もう動けない … 」



また二人は顔を見合わせ声をあげて笑った。



おなかが満たされ二人はそのままソファーでうとうとし始めた。



ちょくが肌寒さを感じ目がさめた。



まだ夜が明けていない。



すぐ横にいる koko は規則正しい寝息をたてぐっすり眠っている。



寝室のドアをあけ、掛け布団をめくり 呼子 を

抱きかかえベットに寝かせた。



数年前に日本の掛け布団に近いキルト状の物をみつけ

心地よくやすめるようになった。



ちょくは、リビングの電話の受話器をとりメモを見ながら、

ダイヤルボタンを押しだした。



「 加賀美さ … 」



まで言いかけると …



「 すなお。 すなおなん! 驚かさんとって …

呼子 に何かあったん? 」



相変わらずこちらがはなす間がなく次々話し出した。



このテンポが懐かしく受話器から流れてくる こお子の声を聞いていた。



時間的にまだ休んではいないだろうと思ったが、

遅い時間帯には違いないので少し驚かせたようだ。



「 呼子 は元気にしています。

お父様。 お願できますでしょうか? 」



珍しく少し間があき …



「 …… それがね~ 初七日が終わって京都に帰ったころから

えらい弱り、寝たり起きたりなんよ。


いろいろ検査はしてもらいましたけど、悪いという所はないのよ。


呼子。 心配するから言わんとってね。


遠いところで心配かけたくないから … 


そうそう。 すなお聞きました。 お父さんから …

初七日にあんたにお父さんが話したこと。


あんたも驚いたでしょ~


もう。 私なんかまるで、テレビドラマの上をいく、

加賀美家と園田家やと居直りましたわ~


こちらから、何度もあんたに電話いれかけたんよ。


こんなことお母さんは知ってますけど、もう年ですやろ~

相談できる状況ではないし、かと言っていくら隠しごとのない

夫婦でも、言えることといえないこともあるしねえ~


もう少しはっきりしてからと思うて … 

そやけど、あんたが 呼子 に話したかどうかが

分からなかったし、こうして電話がかかるの今か今かと待ってました。


…… 長かったわ~


どうなん。 それで、呼子 には話したの? 」




ちょくはこお子に頼むのが一番だと思っていたが

加賀美のお父様が話されているかが分からない状況だったので

こお子から切り出された時には安堵した。



今日というか昨晩 呼子 に 話し、その後の流れを事細かく告げた。



「 そう~ それで、私はどうしたらいいの~

今の話からだと、呼子 がこっちに帰ってきて採決する日が

決まったら、あんたからか 呼子 ちゃんから連絡がきたら

支持してくれる病院へおとうはんを連れて行ったらええねんね~


あとは、病院の方がいいようにしてくれはるということですか? 」


「 そのように手配しておきます。」


「 わかったわ。 

それはそうと こうして長くお話しているけれど 呼子 は? 」



ちょくは ” おなかすかない ” からの話の一部始終を話した。



こお子も元気印の声と笑いが受話器から聞こえ …



「 はあ~ おふたりさんようやるわ。


心配いらないようやね。


似た者同士で、無口な二人。 


24時間どう過ごしてるのかしらなんて心配してたんよ。


すなおもこんなにいっぱい話せるんやね。


ああ~ 呼子 のことだけかな~


すなおありがと~ 呼子 のことお願いね。


そしたら連絡まっているわね。


安心したところでもう寝るわ。


そちらは、おはようさんかな~ 」


「 こちらこそお世話かけます。 

こお子さんよろしくお願いします。」


「 うそ~ 感激やわ~ こお子さんなんて!

すなおからこお子さんなんて初めてどす。


あの~ とか すぐに用件話していたのに、

まあ~ お姉ちゃんやおねえさんは無理やろけど 

すなおからこお子さんなんて … 」



すなおは少し照れながら



「 呼子 からも言われました。」


「 そしたらきるえ~ 」



柔らかい京都弁ですなおも穏やかな気持ちになっていた。



「 おやすみなさい … 」




すなおは、しばらく受話器を眺めて受話器をおいた。










 

 


 


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