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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9625314/11432959
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続【koko … 白いぺージ】

 
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は

【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。






No 29 HIT数 4338
日付 2009/12/17 ハンドルネーム maako4
タイトル 29話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】
本文









《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 29話 】




数日後、 検査結果は、 呼子 に 届けられた。



直 は 空の上の人となっていたので、

すぐには連絡はできなかったが、 関西空港に迎えに行き、

隣接するホテルに席を設け、 鑑定結果表を 直 に 手渡した。



直 は、 数ページの検査結果表を見終わり、

テーブルを挟み座っていたが、

呼子 の 横に移動し 肩を引きよせ髪の毛をなでながら、



「 大丈夫? 」



しばらく沈黙が続いたが …



「 直 さん。 光子ちゃんに 直さんから話してくれるかな?

光子ちゃん 気にはしていると思うけれど、 

帰国したあと、 このことにはまったく触れてこないの。


明日の49日。 初七日のように身内だというわけには

いかなかったらしいのよ。


1ヶ月半しかたつていないのに、 園田のお母様も随分

やつれられて、 加賀美の父も初7日のあと体調を崩し、

49日には欠席らしいわ。


法要が終わり、 アメリカに帰る前に一緒に京都に行ってくれる。」



呼子 は、 たどたどしい話し方に 直はうなずきながら、

携帯を取り出した。



光子の携帯番号を …



アメリカから電話を入れた際、 光子の家族には、

どのような結果であっても 呼子 の 出生にまつわる話は、

話すつもりがないということだった。



3人が … もしくは直穂子 ・ 華子が加わり席を設け

話し込んでいると 光子 の 意に反すると思いから、

検査結果の報告は、 内心誰よりも気にしている光子には、

この場から電話でと思った。



直 からの電話で感の鋭い光子は電話の内容は予測でき、

動揺しながら席をを移動し、かけ直すといったん電話は切られた。


数分後。 光子から電話が入った。


忙しく走り回っている姿を想像した 直は、

加賀美の父 良樹 と 呼子 の DNA の親子鑑定の結果は、 

親子であると認定されたと事務的に要点のみをはなし、切った。


直は、 しばらく携帯を眺めていた。


携帯をテーブルに置き、 呼子 を引きよせ、

しばらく沈黙のまま抱きしめていた。



不思議なぐらいに二人は取り乱すこともなく冷静だった。



呼子 が 直 の 腕の中で …



「 … ちょくさん … 」


「 うん … 」


「 ありがと~ … 」


「  … 何があ~ 」


「 いろいろ … 」



短い会話の中に、 二人の心中は、 大きな仕事をなしとげ、

驚くほど安堵したというか久しぶりに落ちついた穏やかな世界が …

 

 … 事実だけを冷静に受けとめていた。

 

呼子 が 運転してきた車に乗り込み、 直が運転をし、

次々流れる景色を新鮮に感じながら、

園田家に到着するまでほとんど会話はされなかった。

 

無事に 直 が 空港についたという連絡だけは、 光子から

直穂子と華子には話されていたので、 園田家に着き、

車を止めると、 3人が飛び出してきた。

 

直穂子は変わりなかったが、 呼子 から聞かされていたが、

かなり華子はやつれていた。

 

光子がいろいろの思いを込めた

 

「 おかえり … 」

 

の一言が、 直 も  呼子 も 胸に突き上げる物を感じていた。

 

光子も同様であった。

 

光子は、 直 の 後ろにいた 呼子 の 背中に手をまわし、

無言で何度も ポンポン と、 玄関をはいるまで軽く叩いていた。

 

光子の家族は、 前夜から泊まり込むはずだったが、

加賀美の 父 良樹が体調不良で欠席と決まり、

良樹がさみしがるからと、 法要の当日。 


早朝に京都を出てこちらにむかうことになっていた。



明日に控え、 園田家は夜遅くまで人の出はいりがあわただしく続いた。



8時を過ぎた頃にやっと落ちつき、 遅い夕食を済ませ、

葬儀の日とまったく同じ状態のなか、 直 から鑑定結果を

あらためて報告され、 その後、 日が変わるまで話しこんだ。



この日は、 園田家の父 光太郎が過ごす最後の日となるからと、

遺骨等がまつられている祭壇が置かれている客間に、

全員の布団を敷き、 それぞれが、それぞれの思いを胸に床を並べた。



法要は、 200数名が参加し無事に事無く納められ、

その後場所を移動し、 有志の方々の主催で、



「 園田光太郎先生 お疲れ様でした。 

ありがとうございました。」



という会が、 ホテルの一室で盛大に行われた。



夕方には、 みなで園田家に帰宅。



葬儀の後から遺骨等が置かれた祭壇が、 業者の手で片付けられ、

がらんとした客間にみなが集ったがあらためて違ったさみしさが

居心地も悪く、 それぞれの会話も少なく、 落ちつかなかった。



光子が …



「 どうしはったん! みんな変どすえ~ さあ~ 元気出して … 」



一斉に 光子 を 見た。



「 …… まあ~ 無理どすなあ~ 」



ひと呼吸し …



そうや~ ほら! みんな 立つて! たつて!

お荷物まとめて、 お家の戸じまりしなさい。」



光子の2代目とまで言われている行動 ・ 物言いがそっくりの

光子 の 長女が、 「 ほらほら! 始まりだしましたえ~

いっつも、 おかあはんの言動は、 先がぜんぜん見えまへん。


どういうことどすかあ~

みなで、 夜逃げどすか~? 」



と、 光子 の 長女の言葉にみながくすくすと笑いだした。



「 夜逃げでも何でもよろしい。 」



光子は、 携帯を取り出し、 お抱えの運転手に

店のマイクロバスで 迎えに来るように指示した。



「 この時間でしたら、1時間ぐらいで車が到着するはずです。

このまま皆で京都の家に移動しましょ~


京都のおじいちゃんも、 おひとりでさみしい長い1日でしたでしょうし …



ほらほら、 手分けしてかたづけて、火のもとだけは気をつけてね。


それから、 とじまりもね。」



光子 の 子供たちが口々に



「 いつもこの調子なんですえ~ 思いつきも、 ええとこですわ~

呼子 おばちゃま。 私たちの苦労わかります。」


「 何言ううてはんのん。 呼子 おばちゃまは、

おかあはんとは、 私たちよりお付き合い長いのですえ~ 」


「 ほらほら! よぶん事、 言うてんとお荷物は

すぐに車に乗せられるようにお玄関にまとめておきなさい。


おかあさんと、 ママはママのお部屋で、 車が来るまで

少し横になっていたら … おつかれですやろ~ 」



と、 二人を立たせ誘導した。



その際、 呼子 と 直 と 目があい二人に 光子 が ヴィサインを …



光子の急な思いつきと二人も思い、 少し驚いていたが、

その時に初めて、 直 からの電話のあと、 多分 どうすればと

いろいろ考えた結果がこの大移動作戦を計画したのだ

光子の細やかな思いを察した。



明日。 呼子 と 直 は 二人で良樹のもとへ訪問を予定していただけに、 

光子 の  計らいで見事に みなを巻き込んでの大移動。



呼子 と 直 は あらためて 光子 に 感謝した。








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