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番外編【koko… 直呼(tyoko)】 |
番外編 【 koko の Valentine's Day♪ 直呼(tyoko) 】 は
【 koko の Valentine's Day♪】
《続 》【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 の 続編です。
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No |
12 |
HIT数 |
2788 |
日付 |
2010/01/06 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
11話 番外編【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko) 】 |
本文 |
番外編 【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko)
11話
】
昨日、 呼子からの急なメールで、 3人であれやこれやと悩んだ末
結局 筒井さんにお願いすることに話がまとまった。
呼子が、 テーブルの上を片づけ出した。
直もいつもことながら手伝っている。
直穂子 と 華子は 席を移動し、
座布団に寝かされたちょこを間に目を細め
笑みをこぼしながら眺めていた。
呼子 と 直がお盆を手にキッチンに入ると、
勝手口から 次々と料理が運び込まれていた。
「
ああ~ よかったわ~ お仏間でいただきましょ~
呼子 お仏間の用意お願いね。 あれっ! あのお二人さんは?」
呼子と直が笑みを浮かべると
「
も~ しょうがおへんなあ~
あのお二人さんは役に立ちまへんさかいに、
このお料理運ぶのお手伝いお願いね。」
白い割烹着を着た若い衆と着物を着た中年の女性仲居が
車から料理をキッチンに運びこんだあと、
「
お席の方にご用意せていただきます。」
「 いや~ それは助かりますけど、 よろしおすの~ 」
「
そうするように社長に言われてきております。」
光子が仏間に案内した。
部屋ではまだ直穂子 と 華子はちょこを眺めていた。
二人は光子に気がつき、 光子の後方からの状況を把握し
あわててちょこが眠っている座布団の両すみ持ち二人は
テーブルのそばから遠ざけた。
そのあとも手伝うわけでもなく、 ちょこのそばにちょこんとすわった。
光子は二人を横目でにらみ手伝うようにと言いかけたが、
あきれ 苦笑いを
…
手際よくあっという間にテーブルに並べられた。
「
おおきに~ 助かりました。」
光子が台所の 出入り口に見送りに行き さりげなく3人へ
ぽち袋渡し、 社長にと和菓子が入った紙袋を手渡した。
ちょこが眠っている座布団の位置が定まらず、 結局仏壇の前に
…
光子 直穂子 華子 が それぞれの横にと譲らなかった。
食事をしながら、 食事前の会話となった。
49日の時のように食事の後、
皆で京都に移動という話になりかけたが、
それは、いくらなんでも連日の移動で、
ちょこにいいことがないだろうという結論になり、
年を重ねると早起きは気にならないということで、
お迎えを7時にと連絡を入れた。
その後、 懐妊 つわり 出産 出産後のながれ等々を
やはり ちょこ関連が話題になり話は尽きなかった。
ちょこの名前のいきさつには、 直から淡々と話されが
”
二人の子供
” と いう言葉に皆は、
それぞれの思いが巡り涙した。
ちょこもまわりの大人たちの話声にも反応することなく
健やかに眠り続けた。
ちょこのお風呂をだれが入れるかで賑やかになりかけた時も
目を覚まさないちょこは大物になると話がはずみ、
出産後 帰国準備もあり 呼子が職場復帰するまでの間は
ちょこの面倒は見ていたが、 復帰した後は主に
ベービーシッターの手を借りていたという話になると
かわいそうなちょこちゃんとなみだし
…
日本だとさみしい思いをさせることがなかったのにと
3人が口々に嘆きだす始末。
今日の所は目を覚まし、 しばらく間はちょこのリズムで徐々に
生活のリズムをという点は問題なくまとまった。
直と呼子は顔を見合わせ、 この先どうなる事か不安に
…
夜も更け、話しは次から次へと尽きなかった。
半年をかけ園田家は改築された。
光子が二人の部屋へ
…
その時も 直穂子 と 華子 は
ちょこ の そばから離れなかった。
廊下でつながった 離れの間のゲストルームふた部屋を
リビングと寝室。
こじんまりしたキッチン。 一坪程度の浴室。
そして、 予備室に6畳強のフローリングの部屋。
「
どうえ~ きにいった。 大変どしやんよ。
変更変更で … そやけど、
まさかこの予備室がすぐに役に立つなんて
…
納戸でもいいし、 そのうちひょっとして子供部屋になんて
話膨らませながらこのお部屋ができたんよ。
リビングか寝室を広くした方がという意見もありました。
勿論建て増しして、二人の書斎もこちらになんて話もありましたけど
そうなるともっと日にちがかかりそうでしたさかいに、
器はそのままで、 内装だけ ほら 今 はやりのリホームですわ。
そうそう。 二階の直のお部屋 書斎 は
勝手に触るわけにはいきまへんから、 とにかくそのままで、
寝室だったところを呼子の書斎にしておきました。
「
こお子ちゃん。 アメリカから届いたお荷物これだけ?」
「 よう~ いわはるわ。 大変どしたんよ。
毎日。毎日
… どれだけ届くか分けれへんさかいに
…
とにかく、 本と書いておるものは二階に上げておきました。
離れから二階に運ぶの大変と思ったさかいに
…
そうそう。 このお箱、 今やから解明できましたけど
昨日とどいてお話はずみました。
まさか と はなしていたんどすえ~ 」
直と呼子は不思議そうに箱の宛名を見た。
「
ああ~ 二人の職場の人からだ。 そう言えばプレゼント
贈ったっていっていた。 乳母車か~ 」
「
きっと お座りできなくても乗せられるという
乳母車よね。 早くみたいけれど明日あけましょ~ 」
「 うん
… 」
園田家の賑やかな空間で直 と 呼子 の
二人の間の空気だけは穏やかな空気が
…
光子がまた話し出した。
「 それと、 お箱に ” tyoko
” と 書いてあるのも
気になってみんなでなんな~ん?
このお箱と積みかせながら いつも話題でした。
まさかねえ~
まあまあ~ いっぱい言いたいことも聞きたいことも
ありましけど今日の所は
…
それで、 今日は客間でお休み。
母乳やから ちょこちゃん私たちがみてあげるわけには行きまへんけど
… 」
「 ありがと~ 何から何まで …
それで ” tyoko ” と 書いてある箱は?」
「
ここどす。 なんで~ 」
「 すぐにいるもの。 おしめやら着替えを入れてます。 」
「
何か印ありますの~? 」
「 ”tyoko すぐ ” と 書いたとおもいます。 」
「
その箱たしかあったわ~ 一番上にのしておいたはずよ。」
そう言いながら光子が tyoko と書いた箱の山の上の数個を
…
「 あったあった。 これかあ~ 」
その箱を 直 が持ち階下へと
…
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