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番外編【koko… 直呼(tyoko)】 |
番外編 【 koko の Valentine's Day♪ 直呼(tyoko) 】 は
【 koko の Valentine's Day♪】
《続 》【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 の 続編です。
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No |
4 |
HIT数 |
4147 |
日付 |
2009/12/27 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
4話 番外編【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko) 】 |
本文 |
番外編 【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko) 4話 】
呼子
が 目を覚ましたのはベットの上だった。
” えっ! どういうこと? ”
ソファーで眠りっている 直
も 目を覚ます様子もなく、
呼子
も ひざかけをかけ ソファー に 横になった。
確か部屋着のままだったはず?
カーテンの隙間から日が差し込んでいる 今 寝衣に着替えていた。
ここ数日倦怠感でなかなかベットを離れられない。
この症状が妊娠初期の症状なのかと思いながら、
ベットを離れドアを開けると、 コーヒーの香りが
…
コーヒーの香りはまだ大丈夫のようだ。
キッチンへ
…
直さん は
いなかった。
リビングをのぞくとソファーにもいない。
ケット等は片づけられていた。
掛け時計に目をやると、 9時を少し過ぎていた。
”
もう仕事に出かけたんだ! ”
それにしても、 黙って出かけるはずはない。
と
言うことは、
声をかけても目を覚まさないほど熟睡をしていたの?
着替えさせてもらいベットに移動の時も熟睡。
”
はあ~
” と 大きく溜息をつきソファーに深く腰をおろした。
開いたままになっていたリビングのドアから
バスロープ姿で 直
が 入ってきた。
「
おはよう~ 大丈夫。」
そう言いながらソファーに腰を下ろし、
「
ちょこちゃん♪ おはよう~ 」
呼子 の 腹部に目を向け微笑んでいる。
呼子
は、 姿勢をただし、
「 直 さん 。 」
と、 掛け時計を指さし
…
「 9時過ぎてしまっているわ~ 」
「
今、 書斎のパソコンから連絡を入れておいたよ。 時差出勤だ。」
呼子 が
こちらで生活をするようになってからは、
このシステムが合理的でいいものに見えてきた。
とにかく、 1日の仕事をどの時間帯でこなしてもOK。
勿論
。 個人の仕事に限るが
…
まだ利用はしていないが、 仕事の内容によっては
自宅での仕事も認められている。
「
直さん 。 私、 ソファーでねていたでしょ~ 」
「 そうだよ。 ひざかけも足もとに落として熟睡していたよ。
ちょこちゃん
。 かわいそうに窮屈な姿勢でね。」
直 は、 上機嫌で 呼子 の お腹に触れた。
「
やはり顔色が優れないね。
僕は、 軽く朝食をとったら出かけるけど、
呼子! どうだろう安定期に入るまで研究室は休めば
… 」
「 そうね。 妊娠しているのに気がつかなったから、
ここ数日職場でも迷惑をかけていたし
… 」
「 それで、 どうなの? どんな感じ? 」
「
ぅん~~~ どんな感じかな~
私ね。 直さんもよね。
病気で寝込むということ今までなかったわ。
直さんもそうでしょ~
だからかな~ 少し不安? いっぱい不安かな~
身体で何がおきているの~ って感じ
…
勿論、 妊娠していたからということがわかったから
これが妊娠初期の体調の変化で割り切ろうとしているのよ。
でもね。 自分の意に反して自分の身体が
自分ではないという感じかな~
」
直 が、 ため息をついた。
「 何よ~ ため息なんかついて
… 」
「 いや~ 大変なことの始まりなんだな~ と思ったんだあ~
僕も、 呼子 の 母親ってみなこうして乗り越えたのかな~? 」
と、 直
が さらっと口にした。
呼子 は 少し驚きながら
「
そうよね。 私たちの生みの親? 生みの親でいいのよね。
直さん と
光子ちゃんの生みの加賀美の母は、
いくら加賀美の父の理解があるとはいえ、
身体は勿論、 精神的にも大変だったと思うわ。
そのうえ、 双子でしょ~
私の生みの母も
直さんからの話だと
癌におかされていて精神的にも …
その上 … 孤独で … 」
「 呼子。 ごめん
… 」
「 何が~? 何がごめんなの~
で … しょ~ 。 だから~ だからなの
。
光子ちゃん達のご一行様が来てごらん 。
何気なく、 普通にの会話が必ず 『 ごめん! 』 の 連発よ
。」
直 は、 軽く何度もうなずきながら、
「 そうかあ~ そうだったんだ!
いいよ。 連絡するのはよそう。
日本への懐妊の報告は、
帰国時の 超 ・ 超 お土産付きということで
… 」
ふたりは掛け時計を見て …
「 とにかく 直さん
… 」
キッチンに移動した。
「 いいよ。 僕がするから … 」
直
が 手際よく朝食の準備にかかった。
椅子に腰を下ろし、 だるそうな 呼子 の
様子をうかがいながら
「 大丈夫? 」
「 うん
… なんだか自身なくなってきたわ~
私ってこんなに根性なかったかな~
たまには、 軽い病気はしておくべきだったわ。
妊娠は病気ではないというけれど、 病気ってどんなのかな~
入院の必要な病気の方ってすごいことになっているのね? 」
と、 呼子
は 今までに経験したことないこの状態を
受け入れることができないでいる。
そんな姿を見かねて、 呼子
の 隣の椅子に腰をかけ
「 呼子
… 」
一夜にして、
ひと回り小さくなったようなひ弱な 呼子 を
胸に収めた。
「 僕はどうしたらいい … どうしてほしい … 」
直 も
戸惑った。
「 なあ~ 呼子 。
光子さんに来てもらおうか? せめて、 電話だけでも …
それとも
… 」
そこまで言いかけた 直 は
頭に浮かんだ言葉を打ち消した。
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