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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9822052/11629697
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番外編【koko… 直呼(tyoko)】



 
番外編 【 koko の Valentine's Day♪  直呼(tyoko) 】 は

【 koko の Valentine's Day♪】

  《続 》【 koko の Valentine's Day♪  白いページ 】 の 続編です。




No 9 HIT数 3514
日付 2010/01/03 ハンドルネーム maako4
タイトル 8話 番外編【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko) 】
本文







番外編 【 koko の Valentine's Day♪ 直呼 (tyoko) 8話 】




医師たちが部屋を出て行ったあとますます 直はパニック状態に …



そんな直に呼子が微笑みながら



「 ちょくさん 。 かばん役に立ったわね。 持ってきてくれる。 」



直は、 鞄のことはすっかり忘れていた。



呼子に鞄のことを告げられると、こどものように笑みを浮かべ得意げに



「 そうだね。 そうだろ~ うん。 行ってくる。 」



直は、 黒い大きな鞄を車から運んできた。



部屋に入り、 入り口付近で鞄を手から離した。



呼子がいよいよ陣痛が始まったようだ。



その場から動けなくなっている直に呼子が



「 ちょくさん。 いよいよ始まったみたい。」



アメリカでは無痛分娩が一般的で、 もちろん自然分娩も可能である。



呼子も特別なことが起き帝王切開ということにならない限り、

かなりの痛みを伴うと聞いていたので 直 と 呼子は

経験者の意見を参考に無痛分娩を選択しました。



無痛分娩の麻酔といっても意識ははっきりし、

自分の力で産んで産声を聞くことができる。



その後、 数回内診を受け、 陣痛の間隔が10分を切りだし、

子宮口が4センチぐらい開き、 麻酔を …



子宮口が4センチに開口した段階で、

麻酔することができるということで、 同意書にサインをした後、 

麻酔士のより、背中にチューブを入れ麻酔剤を注入。



麻酔のチューブは背中につけたままで、 酸素マスク、

右指には血圧と脈拍をチェックするクリップをつけ、

左腕には陣痛促進剤の点滴、

お腹には分娩監視装置等をつけての分娩となった。



10分ぐらいで痛みは楽になった。



1時間ぐらい、 陣痛をそばで見ていた 直は、

呼子の顔が和らぐのを見てホッとした様子で痛々しい姿に

可哀相で見ていられなかったと涙ながらに話した。



その後、 二人は軽い昼食を部屋で取り、

テレビを見たり本を読んだりして過ごし、

午後4時過ぎに、 2800グラムの女児を出産した。



出産前には、 少しは痛みがあったものの

麻酔チューブ挿入前に 陣痛の痛みを少しだが経験していたので

比べ物にはならない程度の痛みで出産に至った。



アメリカでは、 

出産に立ち会った夫がへその緒を切るのが

一般的なセレモニーだったが、 ぬぐってもぬぐっても

流れ出る涙と格闘しながら、 心臓外科医らしくなく、

震える手でなかなか終えることができなかった。



長時間陣痛の痛みに耐えるという作業が

軽減されたせいもあるだろうが

呼子の体力の消耗もなく、2日目には退院した。



アメリカでは、 帝王切開でも4日の入院で退院する。



医者の許可が下りればその日に退院するというのも珍しくない。



退院後は、 呼子の研究室長のはからいで、 

室長の4人の子供たちの世話を任せているベビーシッターに通いで

直達がこちらの生活をしている間手助けを頼んでくれた。



勿論名前は 

直のお気に入りの ちょこ( 直呼 )ちゃん と名づられた。



帰国も2か月半後に …



直 も  何かと忙しい日々を過ごした。



呼子も2週間程度で研究室に戻り、 帰国が近づくにつれ、

何かと欲が出てあれもこれもと学びたいことが多く

ちょこの出産1ヶ月後には

ベビーシッターを通いではなく同居してもらっていた。



呼子はアメリカでの医学への興味が捨てられなく、

最後の最後まで2-3年こちらでという希望を訴え直を困らせた。



呼子がアメリカに残るということは、 すでに日本での勤務場所が

決まっている 直 と 別居生活ということになり、

ましてや ちょこはどちらで生活をとなると

言うまでもなく、 直 は  呼子にお願というより

3人そろって一緒に帰国をと命令だとまで口走った。



呼子には何とか納得してもらい、 このことには触れないと

約束までさせたが、 呼子 と ちょこ の 寝息を聞きながら

寝つかれず、 テラスでワイングラスを片手にこれでいいのかと

何度も何度も自分自身にといかける日々が続いた。



呼子は、 3年。  いや2年でいい …  このまま …



直は、 ちょこを武器に ちょこはどうするんだ。 



と、 愚門を投げかけると諦めると思ったら、我慢する。



直さんが ちょこ と 離れられないのだったら

日本へ連れて帰ってもいいとまで言いだした。



同業者として学問への魅力はよくわかった。



呼子にしてみれば、 今この時を逃すと

チャンスはやってこないことも、 直はわかっていた。



呼子は変わりなく日常生活を送ったが、 直 は まわりのものから

大丈夫かと声がかかるぐらいやつれ出していた。



今まで離れていたのが少しだけ、 一生のうちの2年。



先に延びるだけと自分に言い聞かせ、 力ずくで押さえつけた

後ろめたさもあり、 もう一度 呼子と話そうと ちょこを寝かせ

呼子に話があるとテラスに …



話を切り出すと 呼子がその話はもう済んだことよ。



私も思いのたけを話したした。 



どちらになっても後悔する。



後悔しない方法は、 ひとつだけ3人でここに残るか

3人で日本に帰国するか?



でも、 変更はきかないとなるとお決まりでしょ~

ごめんね。 と 一言つけくわえ、 直の胸に身を …




身の回りのものはできるだけアメリカで処分を …



しかし、 呼子の物も1年余りで医学の書物。 



まとめ上げたレポート類がかなりの量となった。



直は10年となるとすごい量である。



日頃、 整理はされているものの

箱詰めはプロに依頼したが大変な作業となった。



ある程度まとまると業者の手で園田家に発送された。




園田家では、 光子を先頭に皆で気をもんでいた。



光子が電話をかけても手紙を書いても他界した父光太郎の件を

のぞいては、帰国してからというのみで何をどう進めていいのか

気ばかりがあせった。




3月の声を聞いたころより園田家に前触れもなく、

数日おきに直あてにどんどん荷物が宅配されてくる。



最初うちは、幅広にとられている廊下の奥の方から

順番に重い箱を積み重ねていたが、 結局使われていない

ゲストルームのひと部屋を片づけ運び込むようにした。



ある時、 光子が気がついたのだが、 ” N ”  ”K ”  と 

書かれてあるのは 直 と 呼子 の ものであるという表示だ

解明し、 それぞれ区分し箱は積まれた。



ゲストルームも狭くはないがその部屋もかなり埋め尽くされた頃、

数少ないが 軽めの箱に ” tyoko ”  と  表示されているのを

皆が不思議思いながら注目を浴びていた。

 

とにかく、 ” N ”  の  コーナー ” K ”  の コーナー 

そして、 ” tyoko ”  コーナー と あけても暮れても

ダンボール箱の仕分けをした。




直  と  呼子  の  帰国が数日後に控えたある日。



やはり光子が園田家に直穂子と来ていた。



この頃になると宅配されてくる荷物もほとんど届かなくなった。



が、 二人の荷物のダンボール箱とは違うかなり

大きめの物が宅配されてきた。



宛名が、  TYOKO SONODA 送り主はよくわからないが

代表者とあり、  外国人の名前だった。



箱を囲み 光子 直穂子 そして華子があれやこれやと

騒動になっていた。




箱の側面に箱型の乳母車の絵が印刷をされていたからだった。



しかし、 まさかと誰もが疑うことなく、 

きっといつの日にか必要になるだろう、お気にい入りの、 

もしくは帰国前に懐妊したことがわかり、 

仲間の方々からお祝いに … 


と、 話がふくらみかけたが、 それはないでしょ~ 


もしそうだったら、 時間かまわず連絡してくるはずだと否定し、 

いろいろ空想たくましく

結局いつの日にか使うであろう、 お気に入りのものを

プレゼントされたのだということで無理やりお互いに納得し、

一件落着としながらも箱のそばから離れなかった。







 



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