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【 I'm loving you. 追憶 】 |
【 I'm loving you. 追憶 】 は 【 I'm loving you. 】の続編です。
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No |
20 |
HIT数 |
3241 |
日付 |
2010/02/19 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
19話 【 I'm loving you. 追憶 】 |
本文 |
【 I'm loving you. 追憶
】 19話
行事が終わり住職と祖父がひきあげ
数時間後 管理事務所の前をフラワーショップの彼女が
ギターケースと肩からも…
そのあと先輩が
またもして両手に荷物を持ち前を通り過ぎ
管理事務所の窓口の方が奥に連絡をしたのだろ?
演奏をしていると住職と祖父が
…
気がつき途中でやめると
「 いい供養になりますね。
」
と 住職が声をかけた。
フラワーショップの彼女が
「
おじい様 お邪魔していらっしゃったのですね。
こちらの駐車場におじい様の車があったので
ひょっとしてこちらにもと思っていました。」
住職と祖父があらためて聞かせてほしいと望まれ3人は演奏した。
演奏後 祖父は大きなため息をつかれ
「
こんな豪華な演奏は初めてです。 いいものですね。
この曲は娘が … ああ~
… 」
そこまで言うと彼女が眠るお墓を指差し
「
この子の母ですがよく口ずさんでいました。
気がつくといつのころからか孫たちも … 」
「
おじい様。 おねえさまのギター 先生に … 」
「
そうだね。」
フラワーショップの彼女は彼女の事を
おねえさまと呼んでいたんだと思いながら話を聞いていたが
私に振られた話に驚いた。
「
ご迷惑でなければいかがでしょう~
この子が言うようにそうしていただけませんか?」
先輩の方をちらっと見た。
先輩はうなずいた。
「
それでは …
」
と 私は胸がいっぱいになりそのあとの言葉が続かなかった。
彼女のギターを奏でていた時からこのまま
…
と 思った。
「
あなた様にもらっていただいたら喜ぶと思います。
幸いあなた様はこのように奏でることも
…
時々奏でてやってください。
とても大事にしていました。」
祖父は何度も話しながら声を詰まらせた。
「
実はそのギター小学入学前に別れた父親から送られたものらしいのです。
孫は私達に気を使い 孫から聞くことはなかったのですが
父親も孫の事を気にしていたのでしょ~
孫は大学入学祝いに皆からいただいたお金でと
…
孫が最初入院した時に 持ってきてほしいものをを頼まれ
偶然束ねられた皆からのお祝いの袋を
…
中を見ると手がつけられていなかったのです。
同じ所に封筒が
…
悪いと思ったのですが開くと父からのメッセージカードで
合格おめでとうの文字が刻まれたものでした。
その時にこのギターは父親からだと思いました。
実は孫の父親には節目節目に 家内が一枚の写真と簡単な近況を
…
孫の父親には何の落ち度もなくただ夫の職業への
理解が出来なかったのでしょ~
娘の気ままが孫をさみしい思いをさせてしまいました。」
少しふさぎがちな雰囲気に
…
数名の僧侶が法要で使っているのだろう?
携帯の椅子とテーブルとまではいかないが
小さな物置とお茶とお茶菓子が運ばれてきた。
フラワーショップの彼女が祖父に
「
朝早く出かけたと思ったら 住職様と今までご一緒でしたのですか?
」
住職と祖父が顔を見合わせ 実はと午前中のいきさつを話した。
フラワーショップの彼女は私を見た。
私は目をそらした。
先輩がもしよろしければと荷物の一部を出した。
体裁よく盛り付けられたオープンサンドだった。
それに果物。
テーブルまがりの上に並べながら
「
朝もお昼も食べていないだろ~ 」
住職が先輩に向かって
「 こちら様は …?
」
と おっしゃったので私から紹介した。
紹介と言っても学生時代からの付き合いで
兄のように したいこうして何かと面倒をかけているということと、
フラワーショップを数キロ行ったところでレストランをしてると紹介をした。
「
えっ! 」 と 住職が小さな声を
…
先輩と私は顔を見合わせた。
住職はもしやと店の名前を言われ
「
そうでしたか。 世の中は狭いとしたものですが
何かしらのそれぞれが縁と縁で結ばれていたのですね。」
と 何度かうなずきながらふたりの顔をみながら微笑みを
…
祖父も 「 どこかでとは思いましたがあの時に …
」
と なつかしそうに先輩を見ていた。
祖父が見覚えがあったというのは葬儀の後
先輩の店に行った時に会っていたのだろ~
しかし世の中は狭いもので点が線となって結ばれた。
私と先輩の両親とは住職は数十年の付き合いの仲だった。
私の両親は住職の父が病床に伏せた時から父とつながりがあり
住職の父が他界した後も今現在もつながりがあるらしい。
先日 茶室で会話し私が帰った後 私との会話に思い馳せていると
ふともしやと思い実家にご機嫌伺いを兼ね 電話をし私の事を触れたらしい。
「
先生のご子息様が貴方様だったのですね。
」
と 優しい眼差しに変わった。
その後 先輩に
「
あなたが大学を卒業された頃 ご両親は悩まれていましたよ。
まさかの出来事に …
」
不思議そうにフラワーショップの彼女と祖父が先輩を見た。
先輩はうつむき
「
気ままを通し申し訳なく思っています。」
「
まあ~ こうしてご立派になられて今はご安心されていますよ。」
そこから住職の若き日のことも触れながら先輩の話が…
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