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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9814545/11622190
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【 I'm loving you. 追憶 】



【 I'm loving you. 追憶 】 は 【 I'm loving you. 】の続編です。








No 22 HIT数 3082
日付 2010/02/22 ハンドルネーム maako4
タイトル 21話 【 I'm loving you. 追憶 】 
本文








 【 I'm loving you. 追憶 】 21話




祖父が語ったのは孫二人のことだった。



意外な話に先輩と私は祖父の話を聞きいった。



勿論住職はご存じの話だ。



フラワーショップは他界した彼女が夢だった思いが

そのまま形になってできた店だということがわかった。



仕事が休みの日には朝早くから店に出ていたという。



その時の彼女は違った一面を見せたという。




彼女の母は花々が好きで幼き頃から多くを語られ育った。



ふたりでイギリスガーデンの旅をするのが夢だった。



結局母が他界しその夢は叶わなかったが 母と語った話は

他界した彼女とフラワーショップの彼女との間で語り継がれていったらしい。



フラワーショップの彼女の母は自分の娘を医師にするのが夢だった。



そこであけても暮れても塾通いで 病弱な母と他界した彼女を羨ましく

横目で見ながら日々を過ごしていた。



少しの時間があればその仲間に …



まるで夢の世界にいるようで、 

しかし 自分が置かれている環境もいやではなかったと話していた。



孫たち二人は小学校から大学の付属小学校に通っており

他界した彼女の母が他界した後 祖父母のもとで生活はしたが

隣接する母の妹である叔母の家を行き来し

孫の二人は年子の姉妹のように育った。



他界した彼女は今までの生活とは一転し いとこ同士で塾通いした。



見事医大に合格したが、 

幼き頃より医大を目指していたフラワーショップの彼女は

1年後の受験で いい結果ではなく そのままイギリスに留学した。



他界した彼女は夏休み等の長期の休みには彼女のもとへ …



イギリスではガーデンめぐりをし、もともと他界した彼女の夢でも

あった花への思いは二人して夜を徹して語った。



フラワーショップの彼女が大学を卒業し数年して帰国したのち

他界した彼女が描いた今までの花屋さんのイメージを

脱皮した店を開店し現在に至っていると祖父は語った。




時間の流れを忘れ 気がつくと日が落ちていた。



住職が経を唱えた。



その後本堂へ引き上げお茶をと提案した。



私は彼女のもとへ 

次訪れるのはいつになるか知れないと思い少し彼女と…



この場に残りたいと私の意を話し、 後で本堂の方へ行くと告げた。

先輩が時間が時間なので先輩の店で皆で食事をと …



とりあえず4人はその場をあとにした。




皆を見送った後 折り鶴の箱を出した。 



少し眺めていた。



ふたをあけ …



一枚に火をつけた。



一枚 … また 一枚 …



煙が空に舞い上がり …




一輪の薔薇の花を彼女に …





何も語らずどれぐらいその場にいただろう?



携帯が振動した。



先輩からだった。



「 まだかかりそうか?

店の方に移動することになった。

どうする。 一緒に行くか? 」



一瞬あとでと思いもしたが 

あとで行くのも抵抗があり すぐその場へ行くと告げ

携帯を切った。



なんだか予期しない展開で気が重かった。



また腰を下ろしかけたがそのまま腰があげれなくなりそうで



「 じゃ~ … 」



と、 荷物を持ちその場をはなれた。



立ち止まり先輩の携帯に …



この数日あまりにもいろいろな出来事が …



今日で最後の日 …



このままあとにする気になれず先輩に

彼女のそばにもう少しいたいからと素直にそのまま言った。



先輩は 『 そうか 』 と いった。



食事も待たなくていい 

もしかしたらそのまま帰るかもしれないからと付け加えた。



『 分かった。』 と だけ返答し携帯を切った。




先輩もひとり残した私を気にし 何か話したげだったが

多分そばに祖父達がおられたのだろう。



私は 彼女の元に少し照れながら戻り、 椅子を広げ腰をおろした。



クーラーボックスからコーヒーを出し彼女にはあ目玉を …



少し沈黙が続いたが、 ギターケースをあけ



「 今日から僕の部屋へお引っ越しだ。」



と言いながらチュウニングをし数曲テンポを落とし、音も抑え奏でた。



穏やかな気持ちでかなり座っていることに気がついた。



その間 ず~っとギターを抱えたままだった。



頭の中も無の状態だった。



ひょっとしてうつらうつらしていたかもしれない。



「 じゃ~ 帰るよ。 」



荷物をまとめバラだけを残し 忘れな草も片づけた。



片付けながら目がしらに異変を感じたかと思ったら

頬に流れだした。



自分でも分からない?



無の涙と言うのはあるのだろうか?



どうして涙が …



とにかく流れ出てくる。



空を見上げた。



空を見上げたのに 流れ出るものは …



手のひらで涙をぬぐいその場を離れた。




駐車場の車に荷物をのせ、 運転席のドアを開きかけた時

2台の車が駐車場に入ってきた。



ライトが眩しく わからなかったが



「 今お帰りですか?」



と言う聞き覚えのある声で ライトが消され車から

フラワーショップの彼女は自分の車から 

祖父の車から祖父と住職がおりてきた。



私は軽くうなずき頭をさげた。



祖父は私の肩にふれ …



「 ありがとう … 」



目線を落とした。



住職は



「 お疲れ様 … 」



おふたりの短い言葉に多くの言葉がこめられた重みを感じた。



その後ろでフラワーショップの彼女と目があったが

語ることなくお互いに頭をさげた。



住職を見送り 

そのあと祖父とフラワーショップの彼女の車を見送り

しばらくその場にたたずんでいた。




そのまま帰宅しょうと車を走らせたが

先輩の店の前を通りかけると

先輩が店の前の道路ぎわに立っていた。






 


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