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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9802301/11609946
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【 I'm loving you. 追憶 】



【 I'm loving you. 追憶 】 は 【 I'm loving you. 】の続編です。








No 24 HIT数 2740
日付 2010/02/25 ハンドルネーム maako4
タイトル 最終話 【 I'm loving you. 追憶 】
本文







【 I'm loving you. 追憶 】 最終話




店におりていくと奥の一室に従業員が集まっていた。



今からが本番ということだろう。



お昼の営業は食材は夜と同じ物を使用しているが

価格的にもお手軽なお昼用のメニューが用意されている。



価格はかなりおさえての営業。



ここ数年来ていなかったが 2-3人増えていた。



ほとんどが顔見知りで私の紹介が終わると 今日のメニューの説明。



今日の予約状況。 仕事の担当確認。



その他の連絡自己等を15分程度で終わりそれぞれが担当部署に戻った。



17時30分少し前に支配人の手でオープンの札がかけられた。



この店の特徴はオーナーの先輩が店に出ている時は 特別な事がない限り



「 いらっしゃいませ。 ご来店ありがとうございます。

お席にご案内させていただきます。 」



と 席まで案内する。



先輩がいない時は支配人が …



今日のように常連の予約が多い時には先輩がいつものように

席に案内したあと 少しの雑談が加わり 入り口でお客様を待たせることになる。



いつもは支配人と手分けしている。



「 いらっしゃいませ。 本日はご来店ありがとうございます。

お席のご案内までこちらのお部屋で … 」



と、 先輩がもどってくるまで私が待合室へ案内する。



その他、 受付カウンター内の仕事の補佐というところだ。



勿論 手があいている時はそのつど流れの中でできることはをする。



案外向いているのではなんて以前思ったこともあるが それはすぐに解明した。



先輩のカラーのこの店だからということが …



先輩はフランスから帰国して 店の改装し開店するまで

殆んど私の部屋で生活をしていた。 



私はそのころ、 忙しく週に2-3度しか帰宅できなかったが、

くたくたのはずが ふたりでスプーン等小物に至るまで商品選びをした。



結構気晴らしになり 夜中に改装中の店に行き夢をふくらませた。



開店してからも彼女との出来事までは 月に1-2度程度は顔を出していた。




先ほどから開店してから気になっていた。



予約で忙しいからという話だったが予約の札が置かれている

テーブルは広くはないが手入れがいき届いた庭がすぐそばに

入口からは死角になっている10数人はゆうに座れるテーブルが

予約席として確保されているだけで他の席はなかった。



もう少し遅い時間からの予約なのか?



そのような場合でも予約の席は通常使わないという流れだったが

変わったのかな~と思いながら眺めていた。

 

7時少し前からお客様が来店しても珍しいことに

先輩に変わり支配人に案内を任せ、 入口のカウンターから離れなかった。



私にもそばにいるようにと …



7時が過ぎた頃にこういうことだったのかと納得した。



「 お待ち申しあげておりました。」



先輩が迎え入れた。



フラワーショップの彼女の家族と祖父 住職が …



そのうしろから先輩の両親。



それだけではなかった。



私の両親も …



先輩のご両親とは正反対で私の両親はうれしそうに私に軽く手を振った。



私は手は振らなかったが軽く手を挙げた。



先輩と私は顔を見合わせ先輩も動揺した様子だった。



何かおかしなことに …



先輩に変わり支配人が素早く席に案内し始めた。



先輩と私は入口のカウンター付近でたたずんでいた。



支配人が私たちのもとに帰ってきて



「 皆さまがお席につかれております。

お二人も … 」



私たちは戸惑いながら重い足で席に …



こういうことだった。



フラワーショップの彼女の家族と祖父 住職が

来店することは私には内緒で先輩がかかわっていたようだ。



昨夜私だけを墓地に残し先輩の店に移動した際

その席には私が来ないということが明らかになった時

祖父も住職も残念がられ

是非私も交えこのように食事をご一緒したいと願われたそうだ。



しかし、あらためてと言っても仕事が仕事だけに

難しいことは先輩は百も承知している。



私が明日までは夏休み休暇という話題になり

それでは夏休みの打ち上げということで …



しかし、 あらためて席を設けたとなると

私の性格をよくしている先輩が嫌うということはよく知っていた。



偶然出会わない限り無理だということを …



もし明日時間がとれるようでしたら何とか理由をつけ

店に呼んでおくと話がまとまり、先輩がかかわったのはそこまでで

そこから、先輩も知らない間に新たな話しが進められていた。



昨夜の席で先輩がこうして店が続けていかれるのは開店当初から

店と私の犠牲で頑張ってくれていますと支配人を紹介したらしい。



住職が席を立った際、 

支配人に先輩には内緒で是非遅くてもいいからと

携帯の番号をメモした紙片を手に握らせ 

そこから新たなこのような運びの打ち合わせをしたらしい。



住職は先輩と両親との長い間の疎遠を気にされていて

何とか今の先輩の姿をご両親にという思いからからだった。



私と先輩の両親には住職が急に時間があき

いいお店を見つけたので久しぶりに

夕食会でもいかがですかということだったらしい。



ぎこちない会食だったが閉店時間まじかまで過ごし解散となった。



日が変わる前にマンションに帰った。



部屋に入ると電話の呼び出し音が鳴っていた。



先輩からだった。



携帯に電話したが電源が入っていないと前置きがあり

店にいる間電源を切ってそのままになっていた。



フラワーショップの彼女から昼間留守をしている間に

私が尋ねいただき物をしたお礼を言いたいからと

携帯の電話番号を聞かれ教えたという連絡だった。



しばらくして夜も遅いのでということでショートメールが入った。




週が明け職場に復帰。



フラワーショップの彼女からお礼を兼ねお会いしたいという

連絡を数回いただいたが仕事を理由に断っている。



少しためらいもあったが、先輩が思いを寄せている女性だけに

ふたりの間に確かな約束の報告を聞くまでは

ふたりで会うのは控えておこうと思った。



生活のリズムもたった1週間のことだったが数日戻らなかった。



今は相変わらずの元の日々に戻り忙しく働いている。



今までと変わったことはシャワーを済ませ書斎で

パソコンに向かう事が多かったが

本棚の前に立てかけられた ギターに目がいき


「 ただいま 」 と声をかけギターを抱え


遅い時間帯なので音はおさえて奏でるのが日課となった。




それともうひとつ。



夏休み明けから 夢の中で彼女と出会うことが多々あり

病室に通っている頃は彼女が語り私はうなずき聞き手にまわっていたが、 

夢の中では彼女が微笑み聞き手で私がなにやかやと多くを語っている。



しかし、 いつまでも長くは続かない。



現実に引き戻される。



こうして時間(とき)が流れ いつの日にか彼女への思いが

心のアルバムのどこかのページに収められていくのだろうか?



私の誰も知りえない未来に彼女がどのようにかかわっていくのだろう?



現在は心地よく以前と違った彼女との生活が…

   ・
   ・
   ・


   完






 

 


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