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YongJoon-Room
YongJoon-Room(https://club.brokore.com/maakoyon)
ぺ・ヨンジュンさんのことは勿論、これから成長される若い俳優さん達の成長も楽しみに楽しくお話できたらいいな~と思っています。 そして♪ あなたの私のあんな事 ・ こんな事も …
サークルオーナー: maako4 | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 30 | 開設:2009.06.23 | ランキング:80(5485)| 訪問者:9762439/11570084
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【 I'm loving you. 追憶 】



【 I'm loving you. 追憶 】 は 【 I'm loving you. 】の続編です。








No 9 HIT数 3918
日付 2010/02/02 ハンドルネーム maako4
タイトル 9話 【 I'm loving you. 追憶 】
本文













【 I'm loving you. 追憶 】 9話




彼女は弱弱しい声で



「 ありがとうございました。」



彼女の言葉に驚いた。



先輩が



「 どうしてありがとうなの? 」



彼女はそのあとに他界した彼女の名前を口にした。



私はどうして …? 



目の前にいる女性が彼女の名前を …



私は絶句した。



私の様子で 彼女は口にした名前に私が反応を示し 

確心したのか静かに語りだした。



「 いとこなんです。


いとこが他界して 最近やっと祖父母と私で

荷物の整理をしかけました。


私たちは ここ数年 ただかわいそうにと嘆くばかりでした。


しかしいとこはそうではなかったのですね。


本当にありがとうございました。」



その時は頭を下げたが それまでの彼女は私に視線をむけ

その視線が私には耐えがたいものだった。



私はテーブルに両ひじたて 両手のひらを顔にあてがえたり

指を組み口もとへ …


そんな動作を繰り返しながらうなじを垂れていた。



「 他界する直前まで書き込まれてた数冊のノートが残されていました。


いとこが呼んでいたように 『 先生 』 と呼ばせていただきます。


本当に数週間前にいとこと先生のこと知りました。


それでは今日ひょっとして祖父母達が … 」



私は2-3回うなずき



「 はい … 」



とだけ答えた。



「 私たちの母親が姉妹で 

いとこの母親は離婚して祖父母のところへ帰ってきました。


私の家族 両親と私は 祖父母の家と隣接していて 

いとことは姉妹のように過ごしました。」



彼女は先輩にむかって



「 こちらのお店にいつも二人で食事にきていたあの … 」


「 えっ!」



先輩には彼女とのことは詳しく話していない。



まわりまわり私がつらい立場にいることは

それとはなしに耳には入ってはいたらしい。



今回の振る舞いで先輩はさらりと受け止め 

私が夏休みをとり こういう行動に出たということは

それなりの結論を私なりに出したと理解して

先輩のやり方で私への思いやりがありがたかった。



しかし、 オーナーである自分の店にお客様として

いや他のお客様とは違い好意を持ったお客様の相手私の …



そのうえ横に座るその女性が …



明らかに先輩はパニック状態!



「 あの女性がお前の … 君の … えっ! … 」



先輩は姿勢を変え人差し指を私と彼女を行ったり来たりさせ



「 えっ! ああ~ そうなの~ 」



指は下ろされひと口お水を飲み



「 ず~っと気になっていたんだ。


いつも引っかかっていたんだ。


いつのころからか君達もこの店で食事しなくなったし … 


あの女性がお前の … 」


「 いとこの知人から

『 あなたが気にいるお店見つけてあげたよ。 

是非いきなさい。』 



度々行ったかと聞かれ、 

とにかく1度行こうと私を誘い それからご存じのように …


遅い時間帯 女性同士でも安心して食事ができ 

くつろげるところってなかなかなかったので …


忙しい、 いとこが仕事を終え フラワーショプに立ち寄ると

必ずこちらへ行こうとどちらともなく楽しみでした。 


お料理も雰囲気も 

いとこは特に 耳触りのいい音量で流れる

BGM の選曲も気に入っていたようです。


あの日はいとこの49日法要のあと 

祖父母が親しくしていた老舗の料亭で席が用意されていました。


そのお店に行く道中 このお店の前を通り 

私といとこがこちらに来ていた事を話しました。


いとこのお気に入りのお店だったと話すと

急遽用意されていた席をキャンセルしてこちらへ …


その後も 法事のあと必ずこちらにと話は出るのですが

私がお得意先でもあるしお店にご迷惑をかけるからと

理由にならない理由をつけて … 」



彼女は淡々と話しているが

やはり胸を突き上げる物があるのか

言葉の語尾が聞き取れない。



「 そんな気を使わないでください。

次からはお店を使ってください。

分かりましたね。 いいね。」



と 先輩は念押しして



「 こいつも仕事が仕事だからあてにはできないが

時間が空いていたらきっと参加しますよ。 なあ~ 」



と 私に問いかけた。



「 私にはもう少し時間が必要のようです。

親戚のものとこちらのお店でいとこがいないディナーは … 


でも今日はこちらでお食事という事をしらないで

お店の前に車が停車した時には一瞬迷いました。


でも、先ほどまでは 1度もいとこのことは思いだすことなく

楽しく おいしくいただかせていただくことができよかったです。」



先輩と彼女の話声が

遠くで話されているような感じで聞こえ上の空だった。


私の車の後ろからついてくる彼女をミラー越しに彼女を意識した時 

何度も彼女と重なり合ったのはそういうことだったのかと

今回こうして席を共にしたのも先輩を含め

彼女が引き合わせたのだと感じていた時



「 偶然ではなく いとこが引き合わせたのですね。」



と 彼女が口にした。



先輩も少し興奮気味に



「 そうだ。 そうだよ! おかしいよ~ 

最初にも話したが二人の性格は僕がよく知っている。


君たちの行動にしてはおかしいと思った。 」



先輩にしては珍しく動揺した口調で話った。


それぞれの思いが巡るなかで長く沈黙が続き

先輩が



「 飲も~ 」



そう言って前に並んだ食器を手に持ち席を立った。



私と彼女は席を立たなかった。



立つことができなかった。



食事のあとのように食器は多くはなかったが 

先輩が何度かテーブルとキッチンを行き来した。



ワインとグラスをテーブルに …



それすら私も彼女もただ眺めているだけで

先輩がそれぞれの手にグラスを持たせ

先輩のグラスがそれぞれのグラスに

軽くふれたが私はそのグラスをテーブルに戻し



「 すまない。 これで失礼するよ。」



後ろから先輩の声が …















 


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