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【ドンヒョク鬼のかく乱!…】 |
【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 … 】 は
ある日 ある時 クールなドンヒョクが発熱
そんなドンヒョクの数日の出来事をお話に …
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No |
2 |
HIT数 |
7002 |
日付 |
2010/03/10 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
2話 【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 … 】 |
本文 |
【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 …
】 2話
ノックもなく乱暴に開かれたドアからテジュンが入ってきた。
テジュンを迎えたジニョンに テジュンが
「 ジニョン なんて格好をしているんだ。 」
ジニョンは我に返り バスロープを整えながら
テジュンをドンヒョクのもとへ
…
ソファにかけているドンヒョクを見るなり
ドンヒョクの異常に気がついたテジュンは
「
大丈夫か? 」 と 声をかけた。
「 すまない …
」
テジュンの耳に
ドンヒョクのかすかな声で、 ただ事ではないと感じ取った。
とにかくドンヒョクをベットに連れて行こうとそばに行き
「
動けるか? 」
声をかけながら、 身体の触れると
「 すごい熱だ。 ゆっくりでいい
… ベットまでいけるか? 」
肩をかすテジュン
ジニョンの様子から許可なくして寝室に入るのは
少しばかり抵抗があり あたりを見回ししながら
「 ジニョン? 」
テジュンがあたりを見回すが ジニョンの姿がない?
とにかくドンヒョクをこのままにしておくわけにはいかない。
凛としたドンヒョクとは別人に
…
なんとかベットに
…
テジュンは 「 はあ~ 」 っと 大きく息を吐き
かけ布団を整えていると 何処からか ひょっこりジニョンがあらわれた。
現われた時には ジーンズ と ティーシャツに着替えていた。
テジュンはじろっと眺めながら ひと言もふた言も言いたかったが、
” まあいいだろう。 あのままでいられるよりは
… ”
と 心の中でつぶやいた。
ジニョンはベットに移ったドンヒョクに目をやり テジュンにむかって
「 ソファーにいないからびっくりしたわ。
もうおどろかさないでよ!
でもベットに移れたのね。 」
「 ジニョン
… おまえなあ~ 」 と いいかけたが
テジュンはつぶやくように 「 まあいいか? 」
「 テジュン! ドンヒョクさん
大丈夫よね。 」
” おいおい! 旦那は さん で
… 呼び捨てか ”
おろおろするジニョンにテジュンが手際よく指示を出す。
「 とにかく ホテルのフロントに電話をしてヨンジェを呼び出せ。
今の状況を説明して 当直医に往診依頼してもらうんだ。
それから この事は 公にしないようにつけ加えて、
医者を案内してくる時に 氷を多い目に持ってくるように!
それから氷枕も
… 」
「 わかった! 」
「 熱は何度なんだ? 」
ジニョンは 「
熱?」
「 測っていないのか? 体温計は?
」
ジニョンの様子から察したテジュンは
「 体温計も持ってくるように …
」
ホテル内に小規模だが診療所設けられている。
お客様のちょっとしたケガや
急な発熱 身体の不調を訴えるお客様の処置
時折、 病院に搬送しなくてはいけないようなお客様もある。
夜間は医師一名がホテルのサービス業務の一端で待機している。
テジュンは 手際よくジニョンに支持をしながら
キッチンに行き洗面器に冷蔵庫の氷を
…
その中に水を入れ タオルを数枚つけこんだ。
「
これだけの熱だ。 多分タオルはすぐに熱くなるから
頻繁にタオルはかえるんだ。
」
と言いながら 一枚のタオルを絞り額にタオルをのせた。
「
それから水分を与えた方がいいなあ~
いっぺんには無理だろうが少しずつ・・・ 」
ジニョンは 「 お水? 今?
」
「 そうだ! 」
「 わかった。
」
ジニョンは ドンヒョクがいつも飲んでいる
ミネラルウオーターをキッチンから手にしドンヒョクのそばへ
…
ふたをはずし 「 ドンヒョクさん お水よ …
」
ドンヒョクは 飲もうとする気配はない。
「 テジュン! 飲まないみたい。
」
「 無理してでも飲ませろ。
飲めなかったら ジニョンが飲ませてやれ! 夫婦だろ。
」
ジニョンは ” そうか? 夫婦か? そうよね
… ”
以前 ドンヒョクがワインを口移しに飲ませた時のことを思い出し
ジニョンは水を口に含みドンヒョクに
…
以外にうまくいった。
ドンヒョクは弱弱しい小さな声で
…
「 ありがとう …
」
ジニョンは弱弱しいドンヒョクの ” ありがとう ” を 耳にしたとたん
今まで張り詰めていたものが一気に
ドンヒョクの胸に顔を埋め
大きな声で まるで駄々っ子のように泣き出した。
ドンヒョクはジニョンの背中を軽く ポンポンと
赤ちゃんをあやすかのようにたたいた。
それを見ていたテジュンの目にもうっすらと光るものが
…
テジュンはジニョンに
「 大丈夫か?
」 と 声をかけ 尚も泣き続けるジニョンに
「 おいおい。 病人に心配をかけてどうするんだ。 それにしても遅いな?
」
気丈にしているように見えるテジュンだが
部屋をウロウロとしながら 何度も窓から外に目をやった。
チャイムがなり 白衣を着用した医師と
依頼した物を手にヨンジェが到着した。
ヨンジェは テジュンに体温計 氷と氷枕を渡す。
「
ジニョン! 熱をすぐはかって!」
ヨンジェが持ってきた体温計をジニョンに渡す。
pppp.......
39度8分
テジュンは 氷枕に氷をつめ タオルを巻き
ドンヒョクの頭をそ~っと もち上げ 氷枕を
…
ドンヒョクが弱弱しく 「 すまない … 」
「 ああ~ かしだ。 覚悟しとけ
気持ちいいか? 」
ドンヒョクの口端が少し上がったように …
医師は脈を取り バスロープの胸を開け
…
「 おお~ すばらしい! 」
そういいながら聴診器を胸にあて診察を
…
医師は ジニョンにいつごろから発熱したか?
これだけの高熱 何らかの症状が?
患者が 何か言っていなかったか?
その他に2~3の医師の質問にジニョンは口もとに手をやりおろおろする。
そんなジニョンにテジュンが
「 落ち着け 何時ごろなんだ? 熱に気がついたのは? 」
「
ああ~~ 朝 7時ごろ … 」
と、 言いかけると テジュンが
「
ジニョン 僕に電話してきたのは7時前だった。 」
「 6時半ごろです。 」
「
昨日は? 昨夜は? 変わりなかったですか?
」
ジニョンは 昨夜?
言われてみれば昨夜は 確かにドンヒョクさんから
感じたぬくもりが今にして思うと違った。
息づかいが
…
潤んだ目も
…
いつになく いや 初めてのことだった。
それだけではなかった。
いつもならたわむれのあと ドンヒョクがシャワーを済ませ
ジニョンには何の曲かはわからないが耳さわりのいい曲が
リビングに流れ 経済紙などの雑誌を読みながら
ワインであったりミネラルウォーターを口に運び
ジニョンがシャワールームから出てくるのを待っている。
昨夜は 先にシャワーを進め ジニョンがシャワーから出て
髪を乾かし顔のケヤーを済ませ
リビングに姿をあらわしたときにはドンヒョクの姿はなく
書斎を覗きにいくと明かりがついていない。
まさかと思ったが寝室を覗くとベットに横たわっているドンヒョクが
…
ジニョンは ” いやだあ~ ドンヒョクさんったら
… ”
と、 声をかけたが静かな寝息が聞こえた。
ジニョンは珍しいドンヒョクに驚きながら、
ドンヒョクの髪の毛をなでながら あらためて均整のとれた顔立ちに
うっとりと眺めていたら ジニョンもそのまま寝付いてしまった。
ジニョンは一連流れが いつもとは違い
すでにこの時からだったんだと思うと
自分自身の不甲斐なさを せめながら涙を抑えることが出来なかった。
要領得ない医師は ジニョンではダメだと思ったのか ドンヒョクに
「
少し話せますか?
」
つぶっていた目を少し開け 軽くうなずいた。
発熱は 「 いつからですか? 」
「
ああ~ ここの家 体温計がなかったのです。
」
テジュンが言った。
「 そうですか。
それでは身体が熱ぽいと感じたのはいつ頃からですか?
その時の症状を
… 」
ジニョンも ヨンジェも 勿論テジュンもドンヒョクに注目した。
「 6時前目が覚め
この時 すでに頭蓋の中に何か重いものが入っているかのように
眼球を動かすだけでも痛みも伴い 身体中の関節を中心に自由が
…
リビングのソファーまで行く事が やっとという状態でした。
」
目は閉じたまま 声は弱いもののしっかりとした口調で語った。
ジニョンは 「
ドンヒョクssi どうして起して …」
そこまで言いかけると
テジュンが黙っておくように たしなめた。
「 そのほかに 特にのどの痛みなどは …? 」
「
3日前の1時ごろ 昼食時 のどのあたりに違和感があったように …
その時は
痛みは伴いませんでした。
2日前にはかなりはっきり 不快感を伴う違和感があり
この時も痛みというものは
…?
今はのどあたりが … 唾液を呑み込もうとするだけで痛みが … 」
「 のどからの
… 多分咽頭の扁桃のあたりの炎症からの発熱でしょう。
口を大きく開けていただけますか?
」
医師は白衣の胸のパケットから ペンライトのようなものの明かりをつけ
左手で
…
右手には 袋からとり出したアイスクリームについている
スプーン状の少し長めのものを手にし ドンヒョクの口に
…
ドンヒョクは 固く口を閉ざし 開けようとしない。
再び 医師は口を開けるように促す。
ジニョンとテジュンが同時に
…
「
ドンヒョク!」
と、 声をかける。
ドンヒョクは
「
ドクター私の口に何をしようと
… 手にもたれているもので … 」
この時のドンヒョクは
目を見開きいつもより鋭さは かけるものの ハンターの目に
…
医師は苦笑しながら 「 のどを拝見 …
」
ドンヒョクは
「 そのようなものを使用しなくても
口を開けライトで見ればいいのでは …
」
「 咽頭を見るには舌が邪魔を …
こちらのもので 舌を押さえ のどの奥を診せてもらいます。
」
「 ドンヒョク のどを見てもらう時は
… 僕もしたことがあるが
” えっ ” っと言ったら終わりだ。 こわいのか?
」
テジュンが子供をなだめるかのように声をかけた。
ドンヒョクはテジュンをにらみつけた。
テジュンはこの時おもった。
ただのどを診てもらうだけでこのありさま。
” はあ~ ” と 溜息を
…
そして 目を閉じ 軽く横に頭を2~3回ふった。
この様子では 先が思いやられると
…
ドンヒョクにとって 病魔が自分自身の意思に反し
支配するという事が 許しがたい事であった。
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