【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 …
】 4話
入院先の病院からだった。
この時間では診療時間外にもかかわらず
手早い対応に驚きをながら
電話の向こうから 耳ざわりのいい物静かな女性が
要領よくこれからの手順の説明した。
テジュンはメモをとりながら指示を仰いだ。
テジュンは電話を切る。
電話のそばには レオ ジニョン ジェニが
…
テジュンは 3人の顔を見ながら
「 行くか! 早く入院して治療をはじめないとな
」
テジュンのあとを3人が
寝室に…
ドンヒョクはまだ眠っていた。
テジュンが ジニョンに起こせというようなしぐさを
…
「 ドンヒョク! ドンヒョクさん!
」
ドンヒョクは つらそうに 声のするほうに
少し顔を横に向け
目をうっすらとあけた。
「 病院から電話あったわ。
あっ! そうそう …
レオさんもジェニも来てくれたのよ。 」
「 兄さん! 」
あとは声にならなかった。
レオはドンヒョクの顔を見て 何も言わず2~3回首を縦に振った。
「 こんな時は何がいいの? ネクタイなしでスーツ 」
テジュンが 「 ドンヒョクは何でもよくにあうよ。 」
「 もお~ こんな時に
…
」
ジニョンはほっぺを膨らせて テジュンをにらみつけた。
「 ごめんごめん。 ラフなカッコでいいだろ~
」
結局 淡いブルーのコットンパンツとラフな
前あきのオフホワイト地にブル系の縦じまのシャツを
…
テジュンが
「 またふるえがきたら困るから、何か羽織るものとひざ掛けを …
」
「 わかった。 」
着替えを済ませ ベットに座ってつらそうなドンヒョクにレオが
「 ボス大丈夫か? つらそうだな。
」
テジュンが 「 ジニョン いつまでまたせるんだ。
いくぞ~ すぐいけるようにあれだけ言ってたのに …
」
言いながらドンヒョクに目をやると
つらそうな表情から うっすらと笑みが
…
「 お待たせ … 」
「
何がお待たせだ。 ジニョンまで病気になるんじゃないかと
心配させておいて えらい楽しそうじゃないか?
遠足じゃないんだぞ。 それにしても、その荷物は
… 」
大きい紙袋を2つ ドスンとベットに腰をおろしているドンヒョクの前に
ジニョンは両手でドンヒョクの肩を持ち顔を覗き込み
「 大丈夫?
」
満天の笑顔をむけ
ドンヒョクは ああ~~ 恐怖の?
ドンヒョクの肩に手を置き 大きく2~3回揺らした。
ドンヒョクは ” きた~~!
”
顔を胸に引き寄せ髪の毛をなぜながら 抱きしめ
「 すぐよくなるから … すぐに楽になるから
… 」
ドンヒョクもジニョンの背中? 腰? のあたりをぽんぽんと …
テジュンが 「
みんないるんだぞ 」
ジニョンのあの独得の口をとがらせお困りのポーズ
…
テジュンとレオがドンヒョクの両脇を抱え
ガラス細工を扱うかのようにそ~~っと
抱き抱えた。
テジュンが 「 ジニョン戸締りしっかりしろよ。
ジェ二 一緒に頼む …
」
「 もう! うるさいんだから
… 」
ペロッと舌を出し ジェニーの顔を見る。
4人が車に乗り込み ジェニーが 見送る形で車は病院へ
病院に着くと車の中から
テジュンが病院からの電話の指示の第一段階
ドンヒョクが 入院する病室のナースステーション直通に電話を
…
到着したことを告げると 入院窓口で入院手続きを済ませ
その前で 看護師が迎えに行くから待っているようにと
指示がでた。
テジュンは3人を車に残し 入院の手続きを先に
済ませてくると言い残し 病院内に姿を消した。
その間もドンヒョクは うとうとと眠り続けている。
入院の手続きを済ませ ドンヒョク達のもとへテジュンが帰って来た。
テジュンはまたジニョンにドンヒョクを起こすように指示をした。
ドンヒョクはつらそうに車からおり テジュンとジニョンに
支えられ ゆっくりと待っておくようにといわれていた場所に
…
レオは少し離れた駐車場に車を
…
しかし入院手続きの部屋の前で 待つようにと言われたが
その場所は 人の出入りが多く
テジュンはドンヒョクを少し離れたイスに座らせてた。
レオがジニョンが用意した荷物を手に3人の元へ
…
診療時間にはまだ少しあるようだが
受付業務は開始されており 混雑している。
車椅子を押し ふくよかな30歳前ぐらいの看護師が
車椅子を入り口横に置き
先ほどテジュンが入院の手続きをした部屋に入っていった。
A4サイズぐらいの大きさの書類らしきものをを見ながら
「
シンさ~~ん! シン ・ ドンヒョクさん! 」
テジュンが立ち上がり
「 はい!
」
テジュンと看護師が歩み寄る形で
「 ご家族のかたですね。 ご本人は?
」
テジュンが 「 こちらです。 」
と、 ドンヒョクの座らせている場所へ看護師を
…
うなじを垂れていたドンヒョクが 顔を上げ看護師を見た。
看護師は 動きが止まった。
身動きをしない看護師にテジュンが
「 あのう~ この車椅子に
… 」
「 ああ~ そうです。 お熱が40度近くおありだとか?
車イスでお迎えに参りました。
」
先ほどのシンさ~~ん! シン ・
ドンヒョクさんの
雑ともいえる呼び方との差はなんだ?
テジュン と レオが顔を見合わせお前もか? 同じ事を
…?
ジニョンはさっと … 立ち上がり車椅子に軽くふれ …
「
こちらを使わせていただいていいのですか? 」
「 はい! どうぞ
… 」
レオ と テジュン が ドンヒョクを支えようとしたが
ドンヒョクは手でいいというような合図をし 自分で車椅子に座る。
つらいのだろう。 歩いていくとは言わなかった。
看護師は 見るからにルンルンといった感じで
車椅子も軽やかに速度も速いようにも
…
テジュン と レオが ジニョンが用意した紙袋をひとつづつ持ち
3人は早足でついていく
…
急にジニョンが …
「 あのう~
」
車椅子が止まり
「 はい! 何か?
」
「 もう少しゆっくりと静かにお願いいたします …
」
レオとテジュンは顔を見合わせ下を向き 笑っている。
先ほどまでのジニョンからは想像できないくらいキリッと
完全にホテリアーに変身。
そして そのあと とどめを
…
「 わたくしが おしていってもよろしいでしょうか?
」
看護師が返事をする前に ジニョンは ドンヒョクの乗っている
車椅子を強引に奪いとったという感じだ!
看護師は 圧倒され 「 はあ~ はい! どうぞ
… 」
そして ジニョンは看護師に
「 ご案内をお願いいたします。
」
ドンヒョクも 40度近く発熱している患者のようには
…
車椅子に座りはしているものの
背筋はピーンと伸ばし肘掛にひじを乗せ
お腹のあたりで軽く手をくんでいる。
そして いくつかのエレベーターの前を通り過ぎ
少し離れた所の エレベーターにのった。
”
チ~ン ”
エレベーターの扉が開いた。
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