【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 …
】 7話」
その後 看護師から簡単なカンファレンスが
はじまった。
主治医は 勿論あの小太りの優しいそうなおじさんタイプの
キム・ヒョンク
内科部長
若い医師 ソン・シュウ
… 研修医
ドンヒョクの担当看護師は イ・セナ
入院生活での注意事項の説明 室内使用の説明 注意 等
一般病棟と大きく違うのは 警備において特別な監視網がひかれている。
エレベータはこの病棟専用が添えつけられており
エレベーター使用前にチェックが警備人によりなされる。
その他の規則においては 規制されていない。
全てが常識範囲内で ご判断くださいと言葉が付け加えられた。
食事に関しても、 術後と 内科的に食事療養の必要な場合を除き
勿論病院食もあるが各自好きなもを用意してもいいという事である。
病室に ミニキッチンもついており簡単な料理なら調理可能である。
登録さえすれば 付き添いの規制もない。
ただし身分を証明できるものの提示はある。
厳重に確認される。
希望であれば寝具の貸し出しなどもあるらしい。
寝具の貸し出しの希望を聞かれたが ジニョンが即答で
「 いいです。 」
皆が顔を見合わせ
「 ジニョン泊まらないのか?
」
と、 テジュンが …
「 勿論泊まるわ。
」
不思議に思ったが
必要時には希望すればすぐに用意をしてもらえると言う事で
看護師にはとりあえず寝具の貸し出しは断った。
看護師と入れ替わりに沢山の荷物を手に ジェ二が
…
テジュンが 「 遅かったな。 なんだ! ジェニまでその荷物は? 」
「
お姉さん達が落ち着いたらきっとお腹すかせているだろうからって
厨房総動員でこれ作ってくれたのよ。
兄さんには 熱があって食欲がないだろうからって
3種類も 料理長直々にスープを作ってくれたのよ。
それからいつでもいいから兄さんが食べたい物があれば
すぐに連絡しろって
… 」
ジェニは ベットのそばに行き点滴が開始された後
ずっと眠っているドンヒョクをのぞきこむ …
「 どう~ お兄さんは? 」
ジェニが振り返ると3人は応接セットのソファーにすわり
前のテーブルに差し入れの食べ物を並べ黙々と食べている。
その後 レオとテジュンはそれぞれの職場へいったん帰って行った。
ジニョンは ジェニに機関銃のごとく話し出す。
「
点滴がこの線の所に来たら 連絡をするんだって!
連絡はこのスイッチ ここを押すのよ。
これって ナースコールって言うの。
そしたら 天井から声が聞こえるから それに向かって話すのよ。
わかった。 ねえねえ~ ちょっとやってみる?
」
ジェニは小さな声で
「 えっ! いいの~
」
ジニョンは嬉しそうにナースコールを押す。
「 はい! どおかされましたか?
」
「 申し訳ありません。 間違いました。」
「 はい? 」
「
ねえ~ ジェニーすごいと思わない。」
ジェニは ジニョンの旺盛な好奇心は
今に始まったことではないが この先のことを思うと
「
はあ~ 」
と、 ため息をこぼした。
「
それからね 熱が下がる時ってすごく汗をかくんだって
そしたら きれいに拭いて着替えさせるのよ。
着替えはこれね。 連絡したら 看護師さんが手伝ってくれるらしいの~
でもねえ~ ジェニ ドンヒョクの担当の看護師さん
私を無視するのに ドンヒョクには優しいのよ。
だから着替え頼まない。 ジェニふたりでしょう。
」
「 お姉さん 看護師さんはお兄さんに優しいのは患者だからよ。
仕事だからよ。
お姉さんもホテルのお客様にやさしいでしょ~ 」
「 そうか! そうよねえ。
」
ジニョンは それからもジェニ 相手にず~と じゃべり続けた。
「
あっ! おねえさん! お姉さん大変よ! 点滴 ! てんてきが~ 」
ジェニーは点滴を指差す
…
「 うわ~ どうしよぉ~ 大変! 線より下に …
」
この時 線よりしたどころか点滴容器はからの状態だった!
ジニョンは慌てふためきナースコールを
…
「 はい! どう … 」
「 大変! おねがい! はやくぅ~ はやく! きて~
」
ジニョンの声はナースステーションに響きわたった。
ナースステーションは騒然とした。
各患者の主治医や看護師が一斉に席を立った。
ドンヒョクの担当の医師は勿論ナースその他に数人がドンヒョクの部屋に
…
ノックと同時に部屋は開けられた。
涙を流し おろおろするジニョンに主治医が
「
もう大丈夫です。 落ち着いて … どうされましたか? 」
ジニョンが点滴を指差し 「 点滴が …
線より下に … 」
そこにいたスタッフは愕然と
… すーと それともなしに
ドンヒョクの主治医と担当看護師と研修医を残し引き上げた。
2本目の点滴に変えナースが
「 またこの線になったら連絡を …
」
ぶっきらぼうに指示した。
主治医は何もなかったかのように静かなトーンで
…
「 あれから ご主人はずっとおやすみですか? 」
と、 言いながら脈をとった。
「 では お大事に …
」
主治医は にこやかに引き上げていった。
ナーステーションでは すでに騒動の前の雰囲気に戻り
それぞれがそれぞれの仕事にとりかかった。
ドンヒョクの主治医は担当看護師に 時々 点滴を見に行くように指示した。
3人もそれぞれの仕事にかかる。
研修医が 「
キム先生ちょっといいですか? 」
「 いいですよ … 」
「
僕 ちょっと余裕出てきたみたいです。
この間までは 患者さんの顔しか覚えられなかったんです。
すれ違って先程は
… なんて言われても どなたでしたか?
と 聞いてから話し始めていたのですが
今日は シンさんの奥さんの顔 今でもはっきり思い出す事が出来ます。
少し気持ちに 余裕できたのでしょうか?
」
「 残念でした。 それは違うようだ。 あの奥方の人柄だと思うよ。 」
「
やっぱり! 部屋の入った時、顔が …
いや 目が合った時ドキッとしました。 素敵な笑顔ですよね 。 」
そこへ
予備軍のナースが
「 私も目があってドキッ! ビビビ~ としたんですよ。 」
「
えっ! 君そういう趣味あったの? 」
「
違いますよ! 私は シンさん。 患者さんの方ですよ。
私 今日は4時上がりなんです。
さっそく ここから美容院予約しちゃいました。
」
さすが他のナース達は話題にも入ってこない。
キム医師が
「
そうそう 誰かシン・ドンヒョクという人物しらないか? 有名らしいよ? 」
研修医が 「 3号室のシンさんですか?
」
「 シン・ドンヒョク! どうかしたんですか?
まさか今の …
点滴の? すごい人物ですよ
」 と
…
外科の医局長をしている パク・ヨソンという医師が
駒つきのイスに座ったままキム医師と研修医との間に入り
「
先日、
手術患者の検査結果待ちで医局に読み慣れない雑誌があったんです。
パラパラと見ていると 手が止まりついのめり込んでしまいましたよ。
外科の医局に ここに来る前まだありましたよ。
」
研修医が 「 借りてきましようか?
」 と言うが早いか
飛び出していった。
「 とにかくすごい経歴で経済界では世界に …
まあ~ 読んでみてください。
さっきの部屋の患者が?
退院までに一度、遠めにでもお目にかかりたいですね。」
と、 言いながら席にもどった。