【 ドンヒョク 鬼のかく乱! はじめての病気 …
】 8話
研修医が 「 せんせ …
」 と声をかけかけたが あまり真剣に
読みふけっている姿に声をかけるのをやめ仕事にもどった。
病室では ジニョンとジェニが点滴のそばで
椅子に腰をかけていた。
そんな騒ぎの中 ドンヒョクは目を覚ます事無く
眠り続けている寝顔を見ながらジェニが
「
ねえ おかしくないお姉さん … 」
「 うん どうして …? 」
「
お兄さん
私たち大声を出していたのに どうして目を覚まさないのかしら?」
ジェニは涙を浮かべ
「
お兄さんこのまま眠り続けるのかしら …? 」
ジニョンに
「
大丈夫かしら? 大丈夫よねえ~
」
ジニョンも急に不安になりながらも
ジェニの肩を引き寄せ 赤ちゃんをあやすかのように
背中を ポンポンと軽くたたきながら抱きしめ
..........
心の中で .............
”
大丈夫! 大丈夫? ドンヒョクは今まで寝ていない分
今 まとめて寝ているだけ。 そう! きっとそうよ …
”
ジニョンらしいと言えばジニョンらしいが
意味不明の理屈をつけ自分自身に言い聞かせた。
そんな時 ノックが …
「 失礼します。 いかがですか?
」
と、 言った看護師は
ジニョンとジエニの異様な雰囲気に気がついたようだ。
「
どうかされたのですか?
」
慌ててジェニが涙を拭うのを 担当看護師が見て声をかけた。
二人ともすっかり元気を失い下を向いていると
「
お熱、 はかりますので … 」
ドンヒョクの布団を胸のあたりまでめくり体温計を …
測定終了の音が …
ジニョンが
「 どうですか?
」
「 少しは下がったようですが まだ39度です。 」
「
大丈夫でしょうか? あのう 先程のようにざわついていても
ドンヒョクさん 目が覚めないのですが大丈夫でしょうか?
起こさないでいいのでしょうか?
」
看護師は えっ! と言う表情をして
「 よほどお疲れがたまっておられたのでは
…
それと高熱の場合丸一日 眠り続けると言う事も珍しくないのですよ。
出来るだけ静かに お部屋のほうも少し暗めの方がいいでしょうね。
規則正しい呼吸もされていますし 脈も異常ないようです。
点滴 もう少しで終わりそうですので
… 」
と 言って看護師は部屋から出て行った。
トン!
トン!
ドアが開きテジュン帰ってきた。
「 どうだ? 」
「
あれからまだ目を覚まさないの?
さっき 看護師さんが熱をはかりに来られた時
お聞きしてみたら心配はいらないって
…
すごい荷物ね。 何を持ってきたの? 」
「 ああ~ これか? 差し入れだ! 」
と、 言って厨房からの差し入れを手渡した。
ソファーの前のテーブルに広げ
「 うわーおいしそう。 ジェニ たべよ。」
「 うん 」
「 ああ~ テジュン点滴
… 線の所に来たらナースコール押してね。
今度は失敗できないから … 」
「 失敗って?
」
「 さっき 点滴の容器が空っぽになってから気がついて … 」
「
何って事だ! 2人もついててか? しっかりしてくれよ!
それで 元気がないのか? 入ってきた時 変な雰囲気だった?
」
ジニョンは差し入れを口いっぱいに頬ばりながら
「
ジェニがね このままドンヒョクさんが
目を覚まさないのではと心配してるの。
あんなに点滴の事で私達が大騒ぎしているのに
それでもドンヒョクさんね 目を覚まさなかったの
…
私ね~ジェニにドンヒョクさんは今まであまり眠らなかったから
今 まとめて眠っているのよと説明はしたんだけれど …
」
「
お前らしいな。 熱も高いし朝早くから大変だったからなあ~
随分仕事の方も忙しかったようだ。
レオの話では相当無理が続いていたらしい。
心配
… ないだろ? 」
「 看護師さんも そのような事言ってたわ。 」
「
ドンヒョクが目が覚めた時 ジニョン達が元気なかったら心配するぞ。
さあ~ 食べて!
おいしいか?
当分次々ご馳走が届くらしい …
一週間先のメニューまできまっているらしいぞ~
」
「 うわ~ メニュー表ほしいなあ~
ドンヒョクさん早く退院してもらわないと 私の身体大変な事になるわ。
」
テジュンもジニョン達を励ましながら
内心目を覚まそうとしないドンヒョクが心配に
…
「 なあ~ それはそうと! ジニョン あれから気になっていたんだ? 」
「 気になるって?
」
「 ほら。 寝具いらないって! どうしてなんだ。
泊まるんだったら
布団はいるだろう? 」
「
それがねえ 私、ちゃんと持ってきているのよ。
テジュンには 荷物が多いって怒られたけれど。
ちょっと待ってね。 みせてあげるわ?
」
ジニョンは席を立ち、部屋の隅にあるロッカーにとりに行く。
テジュンが 点滴に気がつきナースステイションに連絡をする。
3本目の点滴が追加された。
ジニョンが ご機嫌で紙袋をさげて来た。
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