5話 【 四月の雪 を スンジョンと… 】
「 4時過ぎか? 」
レオはそういいながら ふと! ジニョンからのメールを思い出した。
「 なあ~ ボス 関係があるかどうかはわからないが
今日ジニョンさんから …
先に言っておくがこんなことははじめてだからな~
ドンヒョクさんにはこのメールは内緒にしておいてほしいと …
ほら~! 」
レオは自分の携帯画面にジニョンのメールを表示しドンヒョクに見せた。
ドンヒョクはレオに携帯を返し
机の上の電話の受話器を手に取り ダイヤルをボタンを回した。
「 テジュン! ジニョンまだホテルにいるのかな~ 」
「 おお~ ドンヒョク! また ジニョンとかくれんぼーか?
いいや~ 今日は16時30分きっかりにホテルから引き上げたぞ~
ジニョンにあったからまちがいない!
『 えらい時間厳守ですね。 もうお帰りですか 』
と 冷やかしてやった。
ジニョンのやつ 『 たまにはいいでしょ~ 』 と えらい急いで
いたようにも見えたな~ また何かあったのか? 」
「 ジニョンと連絡がつかない … 」
「 いつからだあ~ 」
「 16時すぎから … 」
二人の間に少し沈黙が …
「 ちょっと確かめたい事があるからいったんきるぞ~
こちらから折り返し電話入れる。 」
テジュンは今こうして仕事をしているのは予定外のことだった。
17時前に総支配人から急にスンジョンに用事が出来
保育園に子供を迎えに行かなくてはいけない。
と、 社長室にきた。
もしやと思い ダイヤルを回した。
「 テジュンだ! スンジョンはジニョンと一緒か? 」
「 そうですよ? それが何か? 」
「 どこへ行くっていってた? … 」
「 さあ~ どこかはわかりませんが
ソ支配人が何か切羽詰った話があると相談されて
ほっておけないから、 とかいっていたな~ 」
「 そうか? 今なにしてるんだ~ 」
「 子供寝かせて今から一杯やるところです。 」
「 大変だな~ おやすみ … 」
テジュンは大きく溜息をつきダイヤルを回した。
呼び出し音が鳴るかならないかの速さで受話器が上がった。
テジュンが話す前に ドンヒョクが
「 なにかわかっのか? 」
「 実は スンジョンが19時までの勤務だったのが急に
17時で早退したんだ!
気になって総支配人に確かめたんだが ジニョン!
スンジョンと一緒みたいだな~
行き先までは聞かなかったみたいだが心配要らないと思うぞ~
そんな所だなあ~ いいかあ~ きるぞ~ 」
「 わかった! すまなかったな~ 」
ドンヒョクもテジュンも受話器を置いた。
テジュンは総支配人から聞いた一部分は ドンヒョクには伝えなかった。
ドンヒョクは仕事に戻りかけたがやはり帰宅すると言い出し
レオは頭を抱えた。
ドンヒョクが家につきドアを開けようとした時 ジニョンからの
メール着信音が …
携帯電話を落としそうになりながらあわてて画面を見た。
* * * * * ジニョン * * * * *
ドンヒョクさん お仕事ご苦労様。
今バスに乗っています。
もう少しで家に着きます。
* * * * * * * * * * * * * * * * * *
ドンヒョクは短いメールに納得いかず ジニョンに電話をかけた。
しかし 電源は切られていた。
どうもジニョンの方が一枚上のようだ。
もう数分でバスがつく。
ジニョンは、 この間に言い訳を考えておこうとするが 何も浮かばない!
正直に言うべきか? 何か言い訳をするべきか?
バスが停止した。
降りたものの考えが浮かばず
何気なくベンチに腰をかけてしまった。
そんなに時間はたっていないと思ったが一台の車が止まった。
ドアが開き ドンヒョクだとわかり声をかけようとしたが
つかつかと歩み寄り にの腕を持たれ助手席が開けられ
ジニョンはされるがままに助手席に座り
ドンヒョクの手でドアが閉められた。
すぐ発進しジニョンはドンヒョクの横顔を見ていると
「 どうしてあんな所にすわっていたんだ? 」
「 なんだかつかれてすわっていたら
ひょっとして、 ドンヒョクさんが来てくれるかな~ なんて … 」
ジニョンは自分の口からとっさに出た言葉に驚きながら
でもそう思ったのは本当かもと …
そして! またもや驚いた! 自分の行動に …
運転するドンヒョクの肩に頭をあずけた。
ドンヒョク驚いたようで肩というか 腕が ピクッと こころもち動いた。
ドンヒョクは路肩に車を止めジニョンの肩を引き寄せ
ジニョンは静かに目をとじた。
やわらかいジニョンの唇にドンヒョクの唇が …