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D&J |
こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。
婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
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No |
103 |
HIT数 |
1259 |
日付 |
2009/03/04 |
ハンドルネーム |
Library Staff |
タイトル |
星空のparty in bathroom |
本文 |
『星空のparty in bathroom』
「きれーい」
ジニョンは頭上に広がる満天の星空を見上げて、大きな歓声をあげた。
「まるで、降ってくるみたいよ」 思いっきり両手を伸ばせば、夜空の星をつかめそうな気がする。
「どうぞ、奥様」 ドンヒョクが、ちょっとふざけて、そんなジニョンにうやうやしくクリスタルのグラスを差し出した。
「あら、どうも」 ジニョンもちょっと気取って差し出されたグラスを受け取る。
ドンヒョクがよく冷えたピンクのシャンパンを注ぎいれると、夜空の星を映して、クリスタルのグラスがジニョンの手の中できらきらと輝いた。
カチンとグラスを合わせて乾杯の合図をすると、ジニョンは一気にグラスの中身を飲み干した。
「あー美味しい・・」
そう言って思いっきり頭をのけぞらせてドンヒョクの胸に預けると、もう一度、満天の星空を眺めた。 ドンヒョクはそんなジニョンの様子を見て、ふっと笑いを漏らした。
「お気に召しましたか?」 「ええ、最高にいい気分よ」
ジニョンはそう答えると、温かなお湯に浸かった足をバタバタとさせた。
ローズオイルの芳潤な香りがふわっと広がり、甘い湯気が二人を包み込んだ。
大きくて広いバスタブの中でドンヒョクに後ろから抱かれながら、ジニョンは湯船にもう一滴ローズオイルを垂らした。
「入れすぎだよ」
笑いを含んだドンヒョクの声に少しエコーがかかって、いつもよりもっとセクシーにバスルームに響き渡る。
「だって、いい香りなんだもの」
ゆっくりと手で香りのいいお湯をかき混ぜながら、ジニョンはもう一度、頭上に広がる星空を見上げた。
この家を気に入ったのはこのバスルームのせいかしら・・ ゆったりと後ろのドンヒョクに全身を預けながら、ジニョンは考えを巡らせた。
婚約期間中に、二人でいくつか家を見て回った。 あらかじめドンヒョクがチョイスしてあっただけの事はあり、どの家もとても素敵だったけれど・・
この家に入った途端、なんだか懐かしい気持ちになって・・・ 新しく建てられたこの家は、機能的には最新のものを導入していたが、どっしりとした造りで、どちらかというとちょっと古風な感じがした。
それまで見てきたものは、お洒落なデザイナーブランドを前面に押し出したものだったり、最先端の機能や利便性を重視したものだったりしたので、このどこか人に媚びない造りとどっしりと揺ぎない雰囲気に懐かしい気持ちになったのかもしれない。
「素敵ね・・」
ジニョンはうっとりと辺りを見回して、溜め息をついた。 その瞬間にこの家にしようと決心したのかもしれない。
ドンヒョクも高い天井と、ある意味だだっ広いとも言える空間が気に入ったようだった。
でも、決定打となったのは、このバスルームだった。 ドアを開けた途端にジニョンは歓声をあげた。
「見て、ドンヒョクssi、天窓があるわ」
少し張り出した造りになっているそのバスルームの天井には、大きな天窓が作られていた。
その天窓からは、明るい陽射しが差し込み、広々としたバスルームにはきらきらと光が踊っていた。 開放感溢れるそのバスルームに、ジニョンは一目ぼれした。
「ドンヒョクssi、ここにしましょう!」
思わずそう叫んでしまったジニョンに「他の場所は見なくてもいいの?」とドンヒョクは、忠告したが、すでにジニョンの心は決まっていた。
その後、キッチンや2階を見て廻ったが、少し使い勝手の悪そうなキッチンもこれといって特徴のない2階のつくりも気にならなかった。
「ここで夜、星を見ながらお風呂に入るのよ」
ジニョンがうっとりとそう呟くと、「二人で?」とドンヒョクが甘く囁いた。 その時は真っ赤になって慌てたけれど・・
今夜はあの時の言葉通り、二人で夜空を見ながら、ゆっくりとバスタブに浸かっている。
飲み干して空になったジニョンのグラスにドンヒョクがシャンパンを継ぎ足した。
「酔っ払っちゃうわ」
ドンヒョクの身体に全身を預けながらジニョンが言った。
「いいよ・・」
後ろからぴったりとジニョンを抱きしめながらドンヒョクが耳元で囁く。 ジニョンの体の下でドンヒョクはもう熱くなっていた。 ぽとん、とドンヒョクがジニョンのグラスに苺を落とした。
真っ赤な苺が小さな気泡を纏いながら、ゆっくりとグラスの底に沈んでいく。 グラスを高く掲げながらジニョンは夜空を見上げた。
降るような星空、銀河の瞬き、光の洪水・・
「ねぇ、ドンヒョクssi・・」 「うん?」
のけぞったジニョンのうなじに唇を寄せながら、ドンヒョクの手がジニョンの胸を包み込んでくる。
「ん・・駄目よ・・」 思わずその手を押さえる。
「どうして?」 「パーティーの最中だから。」
ジニョンは澄ましてそう答えるとドンヒョクの手を軽く肘でつついた。
「・・・・ジニョン・・」
やるせなさそうなドンヒョクの声がしっとりと濡れたバスルームに小さく響いた。
「ほら、ドンヒョクssiも、もっとパーティーを楽しんで。」 「ジニョンはパーティーを楽しんでくれ。僕はジニョンを楽しむよ。」
そう言ったドンヒョクの舌がジニョンの肩を優しく這ってゆく。
「こら!駄目・・」
ジニョンがちょっと身体をずらして、後ろのドンヒョクから回された腕をつねった。
「ジニョン・・これじゃ、まるで煉獄だ・・」
ドンヒョクが呻き声を上げて、頭をのけぞらすと、その長い足でジニョンの身体を強く挟み込んだ。
「精神修行は人格形成に役立つのよ。」
苺の浮かんだシャンパンを味わいながら、ジニョンの澄ました声がする。
「これ以上、修行しなくてもいいよ・・・」
ドンヒョクの苦しそうな声に気づかない振りをして、ジニョンはグラスの中の苺を揺らしてみた。
ドンヒョクの長い指がグラスの中の苺をつまみ上げ、ジニョンの口元にもってゆく。 ジニョンは差し出された苺をそっと口に含んだ。
「・・ジニョン・・・ものすごくセクシーだ」
そう呻いたドンヒョクの手が懲りずにもう一度、後ろからジニョンの胸に回された。
「んん・・」
甘くのけぞったジニョンの頭上に、煌くmilky
wayが流れてゆく。 首筋にキスを重ね始めたドンヒョクは、もうジニョンにも止められないかもしれない。
背中に感じるドンヒョクの熱い身体は、二人で浸かっているこのお湯のせいだけではないだろう。
「あっ・・・・」
ドンヒョクがジニョンの身体をそっと持ち上げて、甘い吐息を熱い喘ぎに変えていった。
「ねぇ・・ドンヒョクssi・・・」
ジニョンは甘く熱く責められながらも、首をめぐらせて満天の星空を見上げた。
「ねぇ・・ねぇ・・ドンヒョクssi・・・んっ・・ドンヒョクssi・・」
うわ言の様にドンヒョクの名前を呼びながら、数々の想いが夜空の流れ星のようにジニョンの頭の中を横切ってゆく。
今、愛し合う私達に届けられたこの光は、何万年、何万光年と気の遠くなるような歳月をかけて、旅する間に、一体何を見てきたのかしら?
そんな、永い永い時間の間に、どれだけの人が出会い、別れていったのだろう?
愛し合い、信じ合い、ともに生き、そして、別れて・・・
「ねえ、ドンヒョクssi・・・」
そんな永い歳月をかけて届いた光に照らされた私達二人・・
これからも、愛し合い、信じあい、ともに生きて・・やがて別れの日が来るのかしら?
いいえ、私達の魂はきっと永遠。
今、この夜のどこかで、瞬いた小さな光の欠片が、私達に届くまでの永い永い永遠とも思える時間を、私達は愛し合い、信じあい、ともに生きる事を約束しましょう。 そうよね・・ドンヒョクssi・・
ドンヒョクがジニョンの身体をきつく抱きしめて、一緒に天空を目指した。 甘く痺れるような感覚にふっと気が遠くなりながら、ジニョンは閉じた瞼の裏で夜空の星たちが砕け散り、きらきらと飛び散るのを感じていた。
「ああ・・ドンヒョクssi・・」
抱きしめられたまま、ゆっくりと夜空に落ちてゆきながら、ジニョンはドンヒョクと一緒に星屑の渦巻くこの空を旅した。
ひとつに抱き合って・・・・しっかりと結ばれながら・・・ ねぇ・・・ドンヒョクssi・・
私達はずっとこんな風に愛し合う永遠の恋人同士でいましょうね。 ええ・・きっとよ。
この星と空と貴方に、約束するわ・・
A promise of the Milky Way
銀河の約束in
bathroom
一瞬の煌きを永遠にかえて・・・
2005/07/18(Mon) 21:48 Milky
Way UP
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