ブロコリ サイトマップ | ご利用ガイド | 会員登録 | メルマガ登録 | 有料会員のご案内 | ログイン
トップ ニュース コンテンツ ショッピング サークル ブログ マイページ
Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:141173/418584
開設サークル数: 1238
[お知らせ] 更新のお知らせ
Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
メンバー Total :732
Today : 0
書き込み Total : 898
Today : 0
D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 115 HIT数 1141
日付 2009/03/04 ハンドルネーム Library Staff
タイトル F・S file2 背中まで45分
本文
『F・S file2 背中まで45分』




パーティー会場に入った途端、貴方と目が合った。
これは、私のうぬぼれではないでしょう?

今夜この瞬間まで、私達はお互いに惹かれ合っていたはず・・
言葉を交わした事こそ、少ないけれど、気持ちは通じ合っていたはずよ。

お互いを見る目が熱い。
私は貴方を欲しいと思い・・・貴方は私を・・・・手に入れたいとは思わなかった?
今夜ここで出逢ったのは、きっと運命ね。

だからって心配しないで。
貴方にまとわりつくつもりはない。
私は自分を知っているわ。

一夜限りの情事は持てないし、かといって何もかも男の人に預けるタイプでもない。
貴方が永遠の愛を誓うタイプでない事だって、よくわかっているわ。

私の欲しいものは左手のリングじゃない
私を頭の弱い飾り物のように扱うのではなく、ちゃんと対等に扱ってほしいの。
貴方はそれができる聡明な人

男って、私を見ると、いつも外見で判断するわ。
何かを買ってやって、甘い言葉を囁いていれば満足するような・・
そんな、身勝手な男の理想に合わせるつもりはないわ。


その点、フランク
貴方は違っているようね

何も信じない瞳をしているけれど、本物を見極める力はありそうね。
私にはそれで十分

まだまだやりたい事はたくさんあるし、誰かに頼るつもりもない。
しっかりと自分の足でたっているもの。

そっとワイングラスを掲げて、約束をする。
恋はするけど、溺れない
そして愛はまだいらない。
貴方がゆっくりと私に近づいてきた。

そっと私の背中に手を当てて、ダンスに誘う。
ここまでで、15分・・
貴方と目が合ってから・・・

今夜のドレスは素敵でしょう?
バイオレットは私のラッキーカラーなの
貴方は覚えているかしら?
私達が初めて出逢ったとき、私が着ていたあの濃紺のスーツを・・・
私はあのお堅いあのスーツの下にヴァイオレットカラーのブラウスを着ていたの。
そして、貴方と出会えた

あのセミナーは有意義だった?
ほとんど、顔繋ぎ程度の意味しかなかったようだけれど、私達少しだけ話をしたわね。
私は貴方の職業を尋ね、貴方は私に・・・何も聞かなかったわね。
私に会ったほとんどの男が、あれこれと詮索するような事を貴方は何一つ聞かなかった。
それが私に余計貴方と言う男を意識させたの。

それから、何度か・・今夜のようなパーティーや、ビジネスセミナーや、どこかのクラブで私達は出会った。

私は次第に貴方に惹かれてゆく自分を抑えきれなくなっていたの。
どうして、これほど貴方に惹かれるのか、自分でもよくわからないけれど・・

貴方のその端正な顔に時々見え隠れする孤独な表情、洗練された大人の顔から、時折姿を見せる怖いほどの激情、淡々としていながらも、いつも何かを求めているような貴方の瞳。
戦場のようなビジネスを生きながら、どこか他人事のような冷めた目をしている。
貴方という謎めいた秘密に、禁断の誘惑に・・私は自ら近づいていったの。

たぶん、永遠は誓えない
それでも、貴方はきっと誠実ね
私と付き合いながら、他の女に手を出すような愚かな男ではなさそうだった。
きっと、後悔はしないわ。
いつか、涙を流す日がきても・・・

いつの間にか音楽が止んでいた。
踊っていた足を止めて私達は見つめあう。
周りのざわめきも、人々の好奇の視線も私には気にならなかった。
貴方しか見えない・・・
ここまでで20分。
貴方と目が合ってから・・・

それなのに、貴方は部屋の隅の誰か知り合いに目を留めると、私の元から去っていてしまうのね。
それが貴方のテクニック?
女を落とすときの・・・
そうと分かっていても、私はもう貴方から目が離せない。
上の空で貴方の姿を追い続ける。
もう、逃げられない・・・貴方から・・この運命から・・
貴方を追い求めてやっと視線が絡まった。
ここまでで30分。
貴方と目が合ってから・・・

今度は私から貴方に近づく。
もう貴方だって分かっているでしょう。
ゲームは終わり。
私は自分から貴方に飛び込んだ。
貴方の側に行き、そっと手に触れる。
少し冷たい貴方の大きな手
その手で抱きしめられるその時をもう私は待てないの。

貴方が私をじっと見つめて、覚悟を探る。
ええ・・・とっくの昔に心は決まっている。
私は貴方のものになりたい・・・フランクの女と呼ばれたい。

貴方は胸のポケットから部屋のカードキーを取り出した。
そっと頷く私の腰に手を回すと、最上階の楽園を目指した。
でも、誤解しないでね。
いつもならこんな事はしない。
いきなり、男とベッドに飛び込むなんて、いつもの私では考えられないこと・・
でも、貴方は特別
私に自分を忘れさせる・・
部屋の入ると、すぐに私は自分から貴方に身を投げかける。
ふっと小さく笑う貴方の声が薄暗い部屋の中に落ちていき・・
その大きな手が私の背中に回され、ファスナーを探る。
ここまでで45分
貴方と目が合ってから・・
背中まで45分
今、私達の時が重なった・・・




2005/07/23(Sat) 01:17 Milky Way UP

 
 
 

IMX