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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
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D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 266 HIT数 1420
日付 2009/03/04 ハンドルネーム Library Staff
タイトル Two couples
本文





『The first couple 』


「あ、あのね、、ドンヒョクssi、今から説明するからちゃんと聞いてね」
「・・・ああ、聞いてるよ」

「だからね・・・えっと・・・とにかく落ち着いて」
「僕は落ち着いてるよ。とてもね・・・」

「そ、そう・・・・」

ジニョンは、表情が全く読めないドンヒョクの完璧なポーカーフェイスを前に、背筋がじわじわと震えてきた。

「えっと・・・とにかく今日、ジョンウォンssiの妹さんの結婚式がうちのホテルであったのよ。」

「それは、おめでとう」
冷ややかなドンヒョクの声に、ジニョンは次の言葉を一瞬忘れた。

「・・・で、えっと・・・それでね、えーーそう!お前も早く結婚しなさい。ってジョンウォンssiが親戚中から責められているところに、たまたま私が通りかかって・・・」
「たまたま・・・・」

「そう!全くの偶然だったのよ。丁度退勤するところで・・・それで、ジョンウォンssiを見かけたから、ちらっとご挨拶をしたのよ。そしたら」
「そうしたら、いきなりジョンウォンssiに、『僕には恋人がいます。この人です』って言われて、さぞジニョンも驚いただろう」

「そうなのよ!びっくりしたの、なんのって!!
でも、ジョンウォンssiから、小声で『助けてください、ソ支配人』って頼まれると、断れなくって・・・」
「結婚指輪をしていなくて、丁度良かったね」

「そうなの、ほら、かれんを産んでから、なんか指のサイズが変わったっていうか・・・サイズ変更にだしていたでしょう?
それで、丁度良かったっていうかー」
「・・・・よかった?」

「えっ?いえ、よ・・よくないわよ・・・それで、こんなことに巻き込まれちゃったんだから・・・でも、なんていうか・・・これも人助けっていうか・・・」
「君の人助けの方法は、とても・・・ユニークだね・・・」

「・・・と、とにかくそういうわけだから。それに、ドンヒョクssiのせいでジョンウォンssiは世界中あちこち行かされたんだから、少しは力になってあげないと・・・そういうことよ。」

「なるほど、そういうわけで、それから、親戚の方々が帰るまで、恋人のふりをしたわけだ。」

「・・・まぁ・・そういうことに・・なるかも・・しれないけど・・」
「へぇ・・・」

「理解・・・してくれた?」
「・・・理解?」

「え・・ええ・・・・・」
「それはどうかな・・・・」

薄く笑みを浮かべたドンヒョクの姿を不気味な静寂が覆った。

「あ・・・あの・・・そうだ!!さっき連絡があったのよ!
ほら、この前、ドンヒョクssiが選んでくれたあのドレス!
出来上がりましたって連絡があったの!ね、今から取りに行きましょうよ。
で、それを着て、ディナー・・・」
「残念だけど・・・ジニョン・・」

「・・・なに?」

ドンヒョクが沈痛な面持ちでジニョンをじっと見た。
ジニョンの背筋を冷たい汗が一滴伝って・・・

「たぶん、ジニョンには、そのドレスは必要ないよ。」
「ど、どうして?」

「ジニョン・・・君はよく知ってるよね・・・僕が本当に怒ったら、どうなるのか・・・」
「・・・ドンヒョクssi?・・」

ドンヒョクは、ジニョンを見つめたまま、うっすらと笑った。

「今から・・・そうだな・・24時間くらい、どんなドレスも必要ないんじゃないかな。それから・・・」
「そ、それから?」

「その後、24時間くらいは、あまり人前に出ないほうがいいと思うよ。」
「・・・なんで?」

「だって、ジニョン」
そう言うなり、ドンヒョクは、ジニョンをさっと捕まえると、べッドの上に押し倒した。

「今から24時間後には、ジニョンは、かなり・・・刺激的な・・・体になってるんじゃないかな」

「ドンヒョクssi?!?!」
「さぁ、ゆっくり、言い訳をしてもらおうかな。」

「い、言い訳?」
「そう。ただし、こういう方法で・・・」

ドンヒョクは、ジニョンのブラウスの前をさっと開いた。
ボタンが2、3個弾け飛ぶと同時に、ジニョンのあげた小さな悲鳴は、ドンヒョクの激しいキスの中に飲み込まれていった。


その数日後、ジョンウォンは一枚の辞令を手にしていた。


             イ・ジョンウォン     

          アラスカ支社に出向を命じる


 

     

      

               『The second couple』




「だから、別にたいしたことじゃないじゃない。」
「たいしたことじゃない?」

「そうよ。どこが問題?」
「かれん・・・それじゃ俺が説明しようか?」

「・・・だから!ゼミのコンパの二次会に行ったわよ。
で、遅くなりそうだったから、途中で帰ったわよ。で、その時、ダニーも一緒だった。ただそれだけの話じゃない!」
「それだけ・・・」

「そうよ。それだけ。」
「ゼミのコンパの二次会を二人で抜け出して、お茶したっていう問題点は?」

「変な脚色しないでよ。事実の捏造よ!
同じ方向だったから、一緒に帰ったわ。で、ちょっと相談があるって言われたから、近くのcafeに入ったというのが真実よ。」
「相談?」

「そうよ。私は友情に重きをおいてるのよ。」
「どんな相談?」

「どんな?えっと・・将来の方向性とか・・・来月のゼミ旅行には参加するのかとか・・・どんな映画が好きかとか・・・」
「それが相談」

「・・・ま、一種の意見交換というか、ディベートというか・・・」
「ふぅーん・・・それで、その後、家まで送ってもらった」

「ええ、まぁ、心配だからって言うから・・・」
「二人きりで、ドライブ」

「ドライブじゃないわ。送迎よ。この二点には、大きな差異があるわ。それに、単純な事実に対して、うがった見方をするのは、彼の親切心に対して失礼にあたるわ。」
「親切・・・」

「そうよ、レウォンだって、そういう立場にあったら、同じような行動をとるでしょう?これは、人間としてとるべき当然の姿勢よ。」
「二次会から帰るときに、俺に連絡をして、迎えにきてもらうって考えは浮かばなかったわけだ。」

「・・・・だって、わざわざ来てもらうのは、申し訳ないじゃない。ダニーに送ってもらうほうが、効率がいいでしょう?時間の節約にもなるわ。」
「そんなところで、時間を節約するなら、お茶なんか飲まずに帰ったほうがいいんじゃないか?」

「それは・・・円滑な人間関係を保つには、時には、そういった時間も必要なのよ。」
「そのせいで、俺との間が円滑じゃなくなっても?」

「だ・・だから・・こうして、誤解を解いているでしょう?とにかく、これが、事態の全容よ!これで納得してくれたでしょう?私の行動に共感してくれたと理解するわ。じゃ、この一件は、これで終了ということ・・」

「かれん・・・」
レウォンの緑色の瞳が、危険な色を帯びた。

「な、なに?」
「納得も共感も理解もしてないけど・・・・」

「なんで!!」
「納得と共感と理解が得たいのなら・・・」

「レ、レウォン・・」

レウォンが、さっと手を伸ばして、かれんを捕まえた。
「ゆっくりと、聞くよ。ベッドの中で・・・・」




(2008/04/02 Milky WayUP)

 
 
 

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