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D&J |
こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。
婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
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No |
272 |
HIT数 |
1356 |
日付 |
2009/03/04 |
ハンドルネーム |
Library Staff |
タイトル |
「三つのお願い」 |
本文 |
『三つのお願い』
「ねぇ、ドンヒョクssi」 「うん?」
「あのね・・・もし、三つのお願いが叶うとしたら、なにをお願いする?」 「三つのお願い?」
「そう。どんなお願いでも三つだけ叶えてくれるの。 ね、ドンヒョクssiなら、どうする?」
「まずは、その話の提供者にどんな裏があるのかきっちりと調査して、
本当の目的を炙り出し、 それからその話に乗ることのメリットとリスクを計算して・・・・」
「もう!!ドンヒョクssi!!これはね、もしもの話よ。もしも、誰かが・・・たとえば、 神様・・・とか、ランプの精とか・・・・が、三つだけ願いを叶えてくれるのなら、って話よ。」
「・・・もしも・・ね・・・」 「そう、もしも!」
「それじゃ、ジニョンだったら?」 「えっ?私??」
「そう、ジニョンだったら、三つ、なにを願うんだい?」 「そうねぇ・・・」
ドンヒョクの書斎の座り心地のいいソファーの上で、ジニョンは少し考え込んだ。
三つかぁ・・・・
うーーん・・・とりあえず、2キロほど痩せたいって、いうのは、あまりに現実的すぎるし・・・ かといって、この年代で、いつまでも、20代みたいに若く美しく・・・っていうのも、ちょっと図々しいっていうか・・・・ だって、ドンヒョクssiと一緒にゆっくり年を重ねていくのも、そう悪くはないし・・・ そうよねぇ・・・シルバーグレイのドンヒョクssiの側に、20代の女性じゃ、変な関係かと思われちゃうじゃない。 実年齢より、三つ・・・いえ・・・五つくらい若くありたい・・・って、もうちょっと夢のあることを、願わなくっちゃ!
えっと・・・・ああ・・実物の「彼」にいつか、会えますように!それで、握手とか・・・ サインとか・・・ハグ!!とかーーーーー
「・・・ジニョン?」
はっ!!
「あ・・えーーそ、そうねぇ・・・ま、まず・・・そうよ!まずは子供たちが幸せでありますように・・・・かな・・・ これはね、なにも世間一般の「幸せ」を期待しているわけじゃなく、どんな状況のときでも、 生きていることを楽しいと思って欲しいし、生まれてきてよかったって思えるようでいて欲しいなって・・・」
「そうだね・・」
「これで、ひとつでしょう・・・次は・・・そうだ!ドンヒョクssiが、怪我とか、病気とかしませんように! だって、ドンヒョクssi、出張でよく飛行機やらヘリコプターやら、長時間、車やらに乗るでしょう? いっつも、心配しているのよ。天候が悪いときなんか、気が気じゃないんだからーー。 それに、出張先の国々でテロやら、地震やら、強盗やらにあいませんようにーーって、いっつも・・・」
「ありがとう。ジニョン。それなら、僕も同じことを祈っているよ。」 「ドンヒョクssiも?」
「そう。あわてもののジニョンが、交通事故にあったり、ホテルに変な客が来て 厄介事に巻き込まれたりしませんように・・って願っているよ。 それから、魅力的なゲストが来て、心を奪われませんように・・・ともね。」
「まぁ、ドンヒョクssi」 「それじゃ、最後の願いは?」
「うーーん・・・・そうねぇ・・・・・やっぱり・・・」 「やっぱり?」
「やっぱり、ドンヒョクssiとこうしていつまでも一緒にいられますように・・ってことかしら。」 「それなら、僕も同じだな。」
そう言うなり、ドンヒョクは身を乗り出して、ソファーに座るジニョンを捕らえると、その膝の上に抱え上げた。 ドンヒョクの膝の上で、その温かな胸にゆったりと体を預けながら、ジニョンはくすっと笑った。
「まぁ、それじゃぁ、私たちの三つのお願いは全く同じってことね。」 「そのようだね。」
くすっ・・・ ふっ・・・
瞳を見交わした二人の口から笑いが零れ落ちた。
「もっとも・・・・」 ドンヒョクの口調が少し色を変えた。
「もっとも、なぁに?」 「もっとも・・・僕の人生における三つの願いは、もう叶っているから・・・」
「えっ?」 ドンヒョクは、ジニョンの瞳をまっすぐに見つめながら囁いた。
「ずっと心の奥底で願ってきた三つの願い・・・一つめ、いつか愛する人と巡り合うことができますように・・・これは叶った。 それから、二つめ、その愛する人とfamilyを築くことができますように・・・これも叶った。最後に・・・・」
「最後のお願いは何?」 ジニョンも、ドンヒョクの瞳を見つめながら、聞き返した。
「これは、叶ったのかな・・・三つめ、愛する人が、永遠に僕だけを愛してくれますように・・・」
「まぁ、ドンヒョクssi」 ジニョンは、ゆったりと微笑んだ。
「ドンヒョクssiが出会ったランプの精・・・か誰かは、きっとものすごく優秀だったみたいね。 きっちりと三つの願いを聞き届けてくれて、しかも、その効力は永遠よ。」
「一つ目も二つ目も三つ目も・・・全部ジニョンが叶えてくれた。というより、僕の願いそのものが、ジニョンなんだろうな。」
「ドンヒョクssi・・・・」 ドンヒョクの切ないような激しい瞳に胸を甘く締め付けられながら、ジニョンは、その大きな胸にもたれかかった。
「私のお願いだって、全部ドンヒョクssiあってのことよ。 子供たちだって、ドンヒョクssiと出逢えなかったら、生まれていないし・・ ねぇ、二人とも、三つもお願いなんかいらないかもしれないわね。 私のお願いはただ一つ『ドンヒョクssi』 これで、察しのいい神様かランプの精は、きっと分かってくれるわよね。」
「そして、僕の願いは唯一つ、『ジニョン』」
見交わした二人の瞳の向こうには、幾千億の星たちが輝く夜空・・・ 流れ星が一つ、夜空を滑り落ちていく。 今夜も、また、誰かが願いをかけてあの星空を見上げているのかもしれない。
三つのお願い・・・貴方ならなにを願いますか?
(2008/07/26
Milky WayUP)
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