ブロコリ サイトマップ | ご利用ガイド | 会員登録 | メルマガ登録 | 有料会員のご案内 | ログイン
トップ ニュース コンテンツ ショッピング サークル ブログ マイページ
Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:141257/418668
開設サークル数: 1238
[お知らせ] 更新のお知らせ
Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
メンバー Total :732
Today : 0
書き込み Total : 898
Today : 0
D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 308 HIT数 928
日付 2009/03/05 ハンドルネーム Library Staff
タイトル レオのつぶやき by hant55
本文
orionnさんの世界を壊さない事を祈って・・・



 
   『レオのつぶやき by hant55』




「レオ、夕方の便を取った。今夜、アメリカへ行く。」

何を言われたのか、一瞬、理解できなかった。
打ち掛けのキーボードから顔を上げず、俺は考えた。
くそー、そうきたか!パスポートを隠しておくんだった!

ジニョンさんとかれん、3人で練りに練った計画のはずだったのに。
完璧な計画のはずだったのに・・・

「レオおじさん、お願いがあるの、パパには内緒で・・・」
もう、何度となく繰り返されてきたかれんの枕詞。
今度こそ聞くまいと思っていても、つい、その言葉に乗ってしまう俺がいる。

ハーバードで知り合った『友達』をボスに紹介したいという。
『友達』!!
それが何を意味するか、丁寧に説明してもらわなくても俺にだってわかる・・・

ジニョンさんもかれんもその事をボスにストレートに伝えれば会おうとしないのはわかっているようだ。
なんだかんだと口実を見つけて逃げられるかもしれない。
そこで、俺にスケジュールの調整を頼みにきたってわけだ。

かれん・・・ちっちゃなかれんを抱っこしてあやしたのも、初めて自転車に乗るのを手伝ったのも、俺だぞ。
そのかれんが『友達』を紹介したいだと! まあ、もっとも、それは俺にじゃなく、ボスにってことなんだが・・・

ボスが避けたいであろう気持ちは充分、わかるよ。
もしかしたら、ボスと俺は同じ気持ちかもしれない。
だが、これから先、この問題から一生逃げ回るわけにもいかないじゃないか。
子供は、いつか親の手元を巣立つ。
かれんもいずれどこかのとんでもない野郎の手に渡さなければならない時がくるんだよ。
ボスや俺が望むと望まないとに関わらずな。

こうして、俺たち3人の秘密の計画が始まった。

今、扱ってる案件をみても、当分、出張する事もなさそうだ。
夜を徹してアメリカとやりとりするような緊急の課題も入っていない。
この時期なら、口実にされそうな事態は起らないだろう。
チャンスは今かもしれない。
スケジュールを完璧に調整してセッティングをした。
ぎりぎりまで伏せておいて、当日の朝、その事実をボスに伝えるようジニョンさんに進言した。

これで、逃げられないと思ったのに・・・今夜、アメリカへ行くだと!恩師の退官パーティー?!
どこまで往生際が悪いんだ!

なあ、ボス。これまでにボスが敵から逃げ出した事があったか?
殺るか殺られるかという戦場のような世界に身を置き、相手から一瞬たりとも目を離さず、どんな些細な隙でも狙って喉笛に食らい付いてきたボスが娘の『友達』から逃げ出すのか?
自分のしてきた事を棚に上げて?

父親っていうのは、弱いものだな、ボス。
ウォール街のハンターも娘には勝てなかったわけだ。

この件に俺が1枚噛んでいることをボスは既に気付いているな。
今朝、オフィスにきてから、一言も俺と口を利いていなのが、その証拠だ。
アメリカ行きのチケットは秘書のソヨンssiに取らせたのだろう。

「レオ、3,4日、向こうに滞在してくる。幸いレオのお陰で今は心配する案件もなさそうだからな。」
今日、初めて冷たい目を俺に向けた。

くそー、それは皮肉か!
OK,ボス、今回は俺の負けだ。だが、一生逃げ回るわけにはいかないぞ。
ボスとジニョンさんの結婚式の日、ジニョンさんのお父さんが流した涙をいつかボスも流すことになるのを憶えておけよな。

・・・俺もその時は一緒に泣いてやるさ、ボス・・・




(written by hant55 2005/03/13 サファイアUP)

 
 
 

IMX