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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:141173/418584
開設サークル数: 1238
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Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
メンバー Total :732
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書き込み Total : 898
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D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 341 HIT数 1214
日付 2009/03/07 ハンドルネーム Library Staff
タイトル レオのつぶやき by hant55
本文
orionnさんの世界を壊さないことを祈って・・・







      『レオのつぶやき by hant55』





あまり気乗りのしなさそうなナヨンssi を連れて、俺はカサブランカのドアを開けた。
遅い時間のせいもあって、いつものカウンターには誰も座っていなかった。


「スコッチを・・・あなたは?」

「・・・ブランデーを頂くわ。レオssi、私、こんなことをしてる暇はないの。1杯だけにして下さいね。」


ええ、忙しいあなたを引き止めやしません。1杯だけです。
今夜も彼女は一分の隙も無いほどに洗練されたスーツに身を包んでいる。

エレガントないでたちとゴージャスな雰囲気を身にまとい、自ら事業を立ち上げる有能さを持ちながらも、女性としての魅力を十分に兼ね備え、
なおかつその後ろにある裕福なバックを感じさせる・・・
彼女に手に入らないものは今までなかったに違いない。



「あなたのボスは、今夜・・・ どこかで楽しい夜をお過ごしかしら?」

「さあ、どこでどんな夜を過ごしているかなんて、俺には関係ない。
あなたにもですよ、ナヨンssi。

人にはどうしても守らなければならないものがある。
ボスは長い時間をかけてそれをやっと手にしたんです。

それは長い長い遠回りでした。
あなたが、「ホテルの従業員」だと思っている女性。
彼女の笑顔を手に入れるため、今はそれを守るためにボスは世界中を敵に回してでも戦うでしょうね。

俺の元を訪ねてきた22歳の時からずっと、ボスを見てきました。
俺たちがN・Yで仕事をしていた頃、ボスは情け容赦ないハンターで、全てを拒絶し、感情を抑え、牽制し、神経を研ぎ澄まし、いつ果てるとも
知れない戦いに身を置き生きてきた。

そんな時、ジニョンさんと出会ったんです。
一気に、ストーンと落ちていきましたよ。ははは、まるで思春期のガキみたいにね。」


「おかわり・・・」

「こちらに、おかわりを・・・ 
まあ、それからの事は、よくご存知でしょう?
ソウルホテルでは伝説になりつつありますからね。

このホテルと彼女を守るため、ボスは全てを捨てた。
何もかもです。
今まで自分にとって幸せだと思ってきたもの、金、地位、名声。その全てを捨てたんです。」



「おかわり・・・何故、そこまで・・・?」

「わかりません。気づいたのかもしれない。本当の幸せに。命を賭しても守るべきものがあるって事に。

ジニョンさんの笑顔を見たことがありますか?
仕事をしている時の彼女の飛び切りの笑顔を。


こんな話を聞いた事があります。
人は生まれてくる前、神様から1通の封筒を手渡されるそうです。」


「封筒?」

「そう、その中には、その人間の使命が書いてある、と。
でも、生まれてくるとみんなその事はすっかり忘れてしまうんだそうです。

きっと、ジニョンさんの封筒の中には『ホテリアー』と書かれたカードが
入っていたんでしょうね。
常に笑顔を絶やさず、理不尽な客の要望に応え、走り回り、しかし、そうしたからといっても感謝の言葉をかけてもらうことなどめったにない。

それでも彼女はこの仕事が天職だといいます。

ナヨンssi 、天職って英語でcallingともいうと知っていましたか?」


「calling?」

「ええ・・・calling・・・彼女は神様に呼ばれてこの仕事をしているんですよ。

あなたの封筒の中のカードには何て書かれていたんでしょうねえ。」


「calling・・・。」

ナヨンssi はグラスの淵を指でなぞりながら、しばらくじっと考えていた.。


「おかわり・・・」

え?大丈夫なのか?

「レオssi 、ドンヒョクssi はお幸せね。人生のパートナーと仕事のパートナー、どちらにも恵まれていて。
私にはこんなに深く私の事を思ってくれる人がいるかしら。」


「そりゃあ、あなたほどお綺麗で優秀な方なら、きっといますよ。」


「そうかしら・・・おかわり。」

ちょ、ちょっと待てよ、そんなに飲んでいいのか、ホントに。


「大丈夫よ、ねえ、レオssi 今度、私と組んで仕事をしない?
あなたみたいな優秀ですてきなパートナーはいないわ、ねえ、考えてみてくださらない?


でも、その前に!
あなたの服のセンスはなに?
どうすれば、そんなコーディネートができるの?
今度、私と一緒に服を買いに行きましょう。」

おい、どうしてこうなるんだ。彼女、1杯だけって言ってなかったか。


「あとね、あなた!人が良すぎよ、だいたい弁護士っていうのは・・・・・・・・    」


絡み酒か・・・
誰かなんとかしてくれ、ボス、どこにいるんだ。
いつだって、そうだ。やっかいなことは全部、俺に押し付けて、自分はさっさとジニョンさんのところへ。


『レオ、君はみんなに親切だからな。』

どこかでボスの声が聞こえたような気がした。




(written by hant55 2005/08/03 サファイアUP)

 
 
 

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