ブロコリ サイトマップ | ご利用ガイド | 会員登録 | メルマガ登録 | 有料会員のご案内 | ログイン
トップ ニュース コンテンツ ショッピング サークル ブログ マイページ
Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:139896/417307
開設サークル数: 1238
[お知らせ] 更新のお知らせ
Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
メンバー Total :732
Today : 0
書き込み Total : 898
Today : 0
D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 386 HIT数 1293
日付 2012/04/21 ハンドルネーム Library Staff
タイトル Sentimental journey (5)
本文
『 Sentimental journey (5) 』




そして、それは急に始まった。
翌日、ジニョンの家のポストに一冊の週刊誌が投げ込まれた。
それが、マスコミとの戦いの合図だった。

あの頃のことを思い出してみても、ジニョンには、一体なにがどうなっていたのか、全く分からなかった。
まるで、嵐に巻き込まれたような、混乱と喧騒に翻弄された日々だった。
鳴り止まないインターホン、暗闇に光るフラッシュ、突然差し出されるマイク
いろんな人が次々と証言する「真相」
一体どれだけ、自称「二人に近い知人」や「関係者」がいるのか・・・

レオが最善を尽くしてくれたとはいえ、ジニョンたちはそのスキャンダルに巻き込まれる事態となってしまった。
それもある意味、しかたなかったのかもしれない。

そのころ、ドンヒョクはすでにかなり名の知れた事業家になっていた。
経済誌だけでなく、雑誌や一般新聞やTVのインタビューなどを通していわゆる有名人の部類に属していたと
言えるだろう。
そんなドンヒョクと女優のスキャンダルにマスコミは飛びついた。

レオの対策のおかげで、さすがに自宅前に陣取るマスコミは撤退したが、それでもジニョンの勤務するソウルホテルには、カメラを持った記者が多くうろつき、ジニョンは内勤に回らざる得なくなった。
忙しい時期に私生活上のことで迷惑をかけてしまい、申し訳なさに身が縮む思いでいた。

その上、スキャンダルの嵐は、かれんやジェイにも襲いかかった。
どこから聞いてきたのかわからないが、誌面にはかれんやジェイの学校関係者の談話が掲載された。

「彼はいい父親でしたよ。」「学校関係の役員も引き受け、家庭思いでしたけれどねぇ・・」などと、
インタビュー記事が載り、学校行事に参加した折の写真やドンヒョクの行状が明かされていた。
それを見て、ジニョンは背筋が凍る思いがした。

子どもたちを守らねば・・・その時、ジニョンはその一心だった。
週刊誌の見出しや、新聞の記事は子どもたちの目にも触れるだろう。
特に、かれんは思春期の女の子だ。
ドンヒョクの潔白を信じ、全くの捏造だと憤るかれんだったが、ジニョンはかれんには人一倍、気を遣った。
かれんの前では務めて明るく過ごし、平静を保った。

そんなジニョンの気遣いに応えるように、かれんは毅然と耐えた。
ジニョンは、落ち着くまで実家に帰ることも検討したが、かれんは断固拒否した。
もっとも、ジニョンの実家にもマスコミは来たようでジニョンは、レオの言った「イナゴの襲来」の意味を
つくづく理解した。
かれんは、「何も悪いことをしていないのに、何故逃げなければならないの?」と言い放ち、同級生たちの
伺うような視線や、根拠のない噂話を完璧にスルーした。
そんなかれんを友達たちも守ってくれた。

その点、ジェイは、いつもとかわらず、無邪気に見えた。
まだ子どもだから・・と当時ジニョンは少し安心していた。
しかし、それが、大きな間違いだったことを後にジニョンは思い知らされることになる。
何年もの月日をかけて・・・

確かに高校生ともなると、それなりの気遣いや自分なりに正しい判断もできるだろう。
しかし子どもだからこそ、無遠慮な質問やあからさまなからかいがあったのかもしれない。


「お前の親父って、女優と不倫したんだって」

「なぁ、イ・ジュリのサインもらってきてくれよー」

「お前んち、離婚するの?アメリカに駆け落ちって本当?」

そんな心無い発言にどれほどジェイが傷ついたのか、当時のジニョンには分かっていなかった。

ジェイは、子どもなりに必死に耐えていたのだ。そして、毎日、ドンヒョクからの電話に「大丈夫よ。心配しないで」と答えるジニョンに心配をかけまいとわざと明るく振舞っていたのかもしれなかった。
そして、これはジェイが初めて感じた理不尽な暴力だったのだろう。
シン・ドンヒョクの息子というだけで・・


一、ニ週間もすれば、事態は沈静化するだろうと思っていたジニョンは、自分の見識の甘さを痛感させられた。
何故なら、相手の女優、イ・ジュリが、思わせぶりにあちこちのメディアに出没するのだ。
その素行は、まるで、この騒ぎを楽しんでいるかのようだった。

彼女は、若いころは人気女優で、トレンディな恋愛ドラマの常連だったが、最近は今ひとつで、三十代を迎えて、
役に恵まれない現状が続いていた。
彼女は一体、何を目論んでいるのだろう。
ジニョンには、その真意が全くわからなかった。

ジニョンは、レオと帰国して以来、ずっとジニョンたちに付き添ってくれているソヨンにその疑問を投げかけた。

「ねぇ、ソヨンssi、ジュリssiは一体何を考えているのかしら」

「そうですね・・・」

ソヨンはいつもとかわらぬ穏やかさでジニョンの疑問を一つずつ、読み解いていった。

「まず、今回のこのビジネスなんですが・・・私たちはホテルでフィットネスクラブを展開したいというジュリssiの
事務所からの依頼でコンサルタントに関わりました。
彼女は実家が資産家で、その会社がスポンサーとなって、娘をイメージキャラクターに起用し、フィットネス事業を
始めたいという意向でした。」

ソヨンはそこでちょっと息を継いだ。

「それで・・・あの写真が撮られた会食ですが・・もちろん私たちも同行しましたが、途中で何度も不自然な中断があって・・・その際、ボスと・・・あの女優さんがまるで二人きりで密談でもしているかのような・・・写真が撮られたんです。」

・・・密談・・・ソヨンはそう言ってくれたが、誌面には「熱烈抱擁」だの「親密接近」だのという文字が躍っていた。

「でも」そこで、ソヨンにしては珍しく語気を強めた。

「あれは、全くの捏造です。
そもそもあの会食自体が仕組まれたもので、初めからボスの写真を撮ることが目的だったんです。
見る人が見れば、分かるはずです。
夜なのに、あんなに鮮明にいい角度で盗み撮りなんてできるはずがありません。
専門のカメラマンやスタッフが準備を整えて待ち受けていたんです。」

「そうなのね・・・でも・・・」

ジニョンはずっと疑問に思っていたことをソヨンに質問した。

「でも、ソヨンssi、ジュリssiはなぜ、わざわざスキャンダルになることを?
だって、女優さんにとってあんなスキャンダルはマイナスだし、下手をすれば、致命傷にもなるでしょう?」

ソヨンは、少し考えた後、おもむろに口を開いた。

「ジニョンssi、これは、レオssiの受け売りなんですが・・・芸能人にとって、一番辛い事はなんだと思いますか?」

「えっ?一番辛い事?」

「ええ・・・レオssi曰く、それは忘れられることだそうです。」

「忘れられること・・・・」

一番辛いことは忘れられること・・・そうなのだろうか・・・スキャンダルよりも?

「これもレオssiの受け売りですが、ジュリssiがこのビジネスでイメージキャラクターをつとめたとしても、
たぶん週刊誌の隅にちらっと記事が出るだけだそうです。
でも、今回のこの騒動で、フィットネスクラブをオープンするという会見にもマスコミが詰め掛ける。
スキャンダルではありますが、とにかくメディアへの露出が飛躍的に増えたのは、事実です。
自分の存在をアピールできたんだと思います。」

「それが・・・このたくらみに加わったジュリssiの理由なの?」

「推察ですが・・おそらく・・・」

そんな理由で・・・自分たちが今こんな苦境に立たされているのかと思うと、ジニョンは腹立たしいより、
なんだか悲しかった。

「ジニョンssi・・・この騒動の黒幕がどうやら判明しそうです。」

「黒幕が?」

「ええ・・・おそらく『イ・ウォンソク』ssiじゃないかと・・・」

イ・ウォンソクssi・・・
ジニョンの脳裏に、昔、ソウルホテルで、韓国に帰国したばかりのドンヒョクを非難していたウォンソクの姿が
まざまざと甦ってきた。
まさか、あの頃から?

「おそらく、ウォンソクssiはずっとこちらの隙を伺っていたんでしょう。
私たちがあちらの仕事にかかりきりなこの時期がチャンスだと爆弾を仕掛けたんだと思います。
悔しいですがウォンソクssiの読みどおり今回の騒動の影響で、韓国での仕事でもあれこれ問題が発生して
いますし・・・アメリカでのプロジェクトにも支障がでてきてしまって・・・」

「ソヨンssi・・・それは・・・その・・・大丈夫なの?」

それとなく事情は察していたが、ジニョンはうろたえてソヨンを見た。

「すみません。ジニョンssiを心配させるようなことを言ってしまって・・・ええ、大丈夫です。
ボスもレオssiも逆風ほど闘志が湧くみたいです。
レオssiも『向こうがその気ならこちらにも考えがある。』と意気盛んです。」

考え?裁判・・とか?いや・・もっと・・・

「こんなことで、プロジェクトを失敗させるボスじゃありません。
少し事態の収拾に時間がかかるかもしれませんが、きっとそれ以上の成果をあげますよ。」

そんなソヨンの力強い言葉に少し勇気付けられたジニョンだった。

ドンヒョクssiたちも闘っているのよ。私も頑張らないと・・・


とはいえ、相変わらずマスコミのしつこい取材は続いていたし、イ・ジュリもメディアにその姿を晒し続けていた。
買い物に出る姿さえカメラは追い、コメントを撮ろうと押しかけた。

「よく、ジュリssiの動向がわかるわね。」と不思議がるジニョンに「リークだと思います。ジュリssiからの・・・」と
ソヨンが答え、そこまでして・・・とジニョンは芸能界という世界の魔力に苦いため息をついた。


そんな日々の中で、ジニョンには気がかりなことがあった。
ジニョンは手元の「同窓会のお知らせ」を見つめて、考え込んでいた。
高校を卒業して、もうどれくらいになるかしら・・・
ようやく、子どもたちも少し手が離れてきて、こういう会にも行きやすい年代になってきた。

そういう時期に、ジニョンたちの担任が定年退職を迎えるという知らせが届いたのだ。
是非、この機会に盛大な会を開こう、そう張り切ってジニョンやリヨン、スヨン、ヒジンの四人が幹事をつとめて
同窓会を開催することになったのだ。


手元の「同窓会のお知らせ」も、リヨンがその手腕を生かして、素敵なお便りを作ってくれた。
また、ただのお食事会ではつまらないから・・とジニョンもホテリアーという職業を生かして、
当時の思い出の場所を辿るメモリアルツアーなるものも企画した。
会の場所はスヨンの旦那様のヒョンジンが設計して所有している小さなヴィラに決まり、
スヨンが心を込めて会場をしつらえた。
そして、リヨンの旦那様のユノが、退職する先生に向けて、教え子たちのメッセージを集めた素敵なDVDを
作成し、当日会場で流す「ドッキリDVD」も着々と出来上がりつつあった。
四人の中で、卒業後も一人地元に残り、そこで伝統的韓国料理店を営む家に嫁いだヒジンは、
当日の料理を手配したり、地元に残る同級生たちに声をかけたりして連絡係を一手に引き受けてくれていた。

楽しい会にしようと頑張ってきたけれど・・・・
この時期に、参加するのは・・
気心の知れた同級生たちだとはいえ、やはり、人目が怖かった。
わざと知らないふりをされても、気詰まりだし、かといって同情的なことを言われても、
傷ついてしまいそうなジニョンだった。

残念だけど・・欠席するしかないわね・・・
そんなジニョンの心中を察したかのように、ある晩ヒジンから電話がかかってきた。
ヒジンは、いつものように、同窓会の準備の進行状況などをジニョンに連絡したあと、
「ジニョン、絶対出席してよ。」と言った。

「ヒジン・・」

「せっかくこうやって一緒に準備したんじゃない。当日不参加なんて、許さないわよ。」

「・・・ごめんね・・でも・・やっぱり・・・また今度の機会にでも・・・」

「ジニョン・・・あのね、私ね、逢いたい人には、逢いたいときに、少し無理をしてでも逢っておかないと・・って
最近思うのよ。」

「ヒジン・・」

「でないと、いつか、そのうちなんて、永遠に来ないかもしれないわ。
明日のことなんて、誰にもわからないんだから・・」

その静かな決意を秘めた口調にジニョンは少し驚いた。
いつも人一倍気働きがあり、聞き上手なヒジンとは、なんだか少し違うような・・・

「ジニョン・・・落ち着いたらみんなにも話そうと思っていたんだけど・・実は・・私ね・・癌だったの。」

「えっ!!!が、癌!?!?」

ジニョンは絶句した。

「そうなの・・乳がん・・去年、検診をした際に、幸いにも初期段階で見つかったの。それで手術をしたの。
温存療法だったから、ちゃんと胸は残せたわ。今のところ、再発はないけれど、まだまだ油断はできないのよ。」

「ヒ、ヒジン・・・」

「驚かせてごめんね、ジニョン、それでね、その時思ったの。
ああ、命っていつ突然消えてしまうかわからないって・・だからこそ、毎日を大切にしなきゃって・・
今日と言う日は二度と来ない、それを忘れずに生きていかないとってね・・・

入院中聞いた言葉にね、『貴方の生きている今日は、誰かの生きたかった明日だ』っていうのがあったの。
それを聞いて、ああ・・それまで私は毎日をなんと無意識に過ごしてきたんだろうって反省したわ。
明日なんて来て当たり前だと思っていたのよ。でも、自分が死ぬかもしれないって思ったとき、
神様、もう一度チャンスをください、こんどこそ、毎日を大切にしますからって、思ったの・・・げんきんよね・・・

でもね、人って健康だとそれを当たり前に思ってしまいがちだけど、それって本当はとても幸せな事なのよね・・・
だから、ジニョン、貴方にも逢いたいの。逢って、素敵な時間を過ごしたいのよ。
もちろん、ジニョンの気持ちも分かるわ。だけどね、ジニョンが、参加しようが欠席しようが、言いたい人は言うわ。
だから、そんな人のことは放っておけばいいのよ。私たちがついてるじゃない、ジニョン」

「ヒジン・・・」

ジニョンは、ヒジンのその言葉に思わず涙を流した


命の危機・・・死というものに直面したヒジンやその家族の苦悩に比べたら、
自分のなんと臆病で甘かったことか・・・
生きていること、生かされていることに感謝して、今を大切に生きなければ・・・

「そうね・・そのとおりよ。ヒジン・・・・ありがとう。私・・参加するわ・・」

「それでこそ、ソ・ジニョンよ。そうよ、今、逢わないで、私たち友達って言える?
なにをしても、どうせ言う人は言うのよ。それなら、思いっきり着飾って、堂々と登場しましょう。
ヒジン、リヨン、スヨン・ジニョンの美人四人組のご登場よ!みんなをあっと驚かせましょうよ!」

二人して、涙混じりに笑い合いながら、ジニョンは友達の大切さを心底実感し、心から感謝した。
家族と友達・・・愛と友情・・・この二つさえあれば、人生の危機なんてたいてい乗り越えられるものね・・・


そして、前日、かれん相手にあれこれファッションショーを繰り広げ、何枚かに絞ったドレスを持ち込み、
ジニョンは子どもたちと共に帰省した。
久しぶりに、明るく和やかな雰囲気がジニョンたちを包んでいた。
実家では、相変わらず両親が大騒ぎで孫の到着を待ち焦がれ、何事もなかったかのようにいつもと変わらず
迎えてくれた。
そんな両親の気遣いを、今は素直に感謝できるジニョンだった。


当日は、もっと大騒ぎだった。
リヨンがど派手なリムジンで乗りつけ、一足早く会場に到着した四人は、揃ってヴィラの控え室でドレスアップに
励んだ。
リヨンが仕事上付き合いのあるプロのヘアメイキャップの人を用意してくれていて、
みんなで持ち込んだドレスを見立てあった。

あの騒動以来、初めて四人が集まったのだが、親友たちの顔を見れば、ジニョンの心はふわっと軽くなった。
やはり、いつもどこかで身構え、無理を重ねていたのだろうか・・・
でも、こんな風に、みんなといると、どんな状況でも笑い飛ばせるような気分になれるジニョンだった。

「ま、ジニョンたちカップルは、最初からスキャンダラスだったから、今更なにがあっても驚かないわ。」
とリヨンが髪型をチェックしながら、鏡越しに笑った。

「そうよね、女優と勝負なんて、これで、ジニョンにも箔がついたんじゃない?」
と、スヨンがジニョンのネックレスの留め金を止めながら、肩越しにくすっと微笑んだ。

「まったく、あんたたちの恋愛って派手よね。まともなのは私くらいなものね」
と、ルージュにグロスを重ねながらヒジンが真面目くさって答えると、
「あーら、分からないわよ。ヒジンはこれからかもしれないわ。七十歳で、四十も年下の男性と
駆け落ちするかもしれないわよー」と。リヨンが言い出し、みんなで大笑いした。

そんな四人の様子を、ユノがカメラに収めていった。
「おばあちゃんになったとき、これを見て、あの頃はみんな綺麗だったねぇ・・って語り合いましょう~」
ヒジンが飛び切りの笑顔でそう言った。

スヨンのしつらえてくれた会場は、季節の花々で溢れ、高校時代の思い出の品や写真が飾られ、当時の制服の
試着コーナーまであった。
「ちょっと、着る勇気ある~?これを着て外に出たら、連行されちゃうわよーー」とリヨンが大笑いをした。

ヒジンの旦那様が、会場に屋台を出し、数々の料理に腕を振るった。ヒジンの子どもたちも総出で準備を手伝い、「よ!若旦那」と声をかけられた息子ははにかみながらも、嬉しそうだった。

みんなが笑顔だった。ジニョンは、そんな光景を目にして、涙が溢れてきた。
そうだ、ヒジンの言うとおりだ。二度と来ない今日を、大切にしっかりと生きていかなければ・・・


こうして、同窓会は始まった。
高校の校舎、校庭、体育館、プール、自転車置き場・・・先生には内緒で下校時によく立ち寄った飲食店、
立ち読みをした書店、当時のカップルの待ち合わせ場所だった駅前の時計広場・・・

ジニョンの名ガイドで懐かしの場所を巡る、メモリアルツアーを慣行した後、一同は会場のヴィラになだれ込んだ。





(2011/5/16 MilkyWay@Yahoo UP  Sentimental journey 17・18・19・20・21 )


 
 
 

IMX