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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
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D&J


こちらは、ドンヒョク&ジニョンを中心としたお話の部屋です。
私なりに想像した二人のその後・・・というお話になります。 婚約時代から、結婚後、ファミリーのお話・・・とありますが、時系列がばらばらだったりして、読みにくい一面もあると思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。
No 70 HIT数 1742
日付 2009/03/04 ハンドルネーム Library Staff
タイトル Three hundred roses
本文
『Three hundred roses』




「じゃあな、この大きな荷物、ちゃんと届けたぞ」
「ああ、確かに受け取ったよ。ありがとう テジュン」
ドンヒョクはすっかり酔っ払ってほとんど意識のないその大きな荷物、ソ・ジニョンをテジュンから受け取った。
「じゃ、またな」
「ああ、気をつけて。お休み」


ドンヒョクはすっかり眠り込んでいるジニョンをそっとベッドの上に下ろした。
じっと、その寝顔を見下ろす。
すっかり安心しきった表情で車のシートに深く沈みこみ、その優しい寝顔は少しテジュンの方を向いていた。

今となっては大人げない嫉妬だという事は自分でもよくわかっている。
でも・・・
まったく・・・その額に焼印でも押しておきたい心境だ。
----シン・ドンヒョク所有----

さっきの光景が目に焼きついて離れない。
その時、ジニョンの唇から微かな声が漏れてきた。

「・・・うーーん・・テジュンssi・・・もう着いた?」
その声を耳にした瞬間、ドンヒョクの全身が熱くなった。

ドンヒョクはベッドに片膝をついて、ゆっくりとジニョンの衣服を脱がしていった。
現れてくる白くて細い体・・・

ベッドに横になり、ジニョンの細い体の上に覆いかぶさる。
そして、その白い胸に唇を寄せ、強く吸い上げた。
何度も、何度も・・・

ジニョンの胸に真っ赤な薔薇がいくつも刻まれてゆく。
「・・あっ・・」 ジニョンの唇から甘い吐息が零れ落ちた。

耳元で甘く、熱く、強く、囁く。
「もっと、してもらいたい? 」
まだ、半分眠っているジニョンが聞き返してくる

「うーーん・・ 何を?・・」
「君が僕のものだと・・僕だけのものだという事をしっかり伝えたいんだ。」
「・・・いいわよ・・・伝えて・・」



その言葉が僕を駆り立ててゆく。
そうだ、君に薔薇を贈ろう

君の肌に・・・・君の真っ白な体に僕から真っ赤な薔薇を贈ろう
いつか、僕が贈った2度目のルームサービス
あの時のように300本の薔薇を君に贈ろう。

君の体をそっと開いてじっとこの目で確かめてみる。
まるで、夢の中のような無防備な君の肢体
その胸に咲く僕が贈った薔薇の花々。

こうやって君の全身に僕が薔薇を咲かせたら、君は一体どうするだろう?
怒る?戸惑う?困惑する?
どれも、別に構わない。
今夜の僕だってそんな気持ちだから・・・

君の細い首筋にひとつ、薔薇を咲かせる
明日、テジュンと話す時、なんとなく首筋を気にすればいい。

君の肩にひとつ
きっとホテルで着替える時、君は困るんだろうな。

君の平らはお腹にひとつ
たぶん、君は夜中に一人でシャワーを浴びざるを得ない。

わき腹にひとつ、腰にひとつ
君がくすぐったそうな顔をして、身をよじった。

そのまま君をうつぶせにして、君の背中にひとつ
自分では見えない場所、鏡の前で試行錯誤の君の表情が見られるかな

君の脚にひとつ、ふくらはぎに、足首にひとつ
君の全身がみるみる僕の真っ赤な薔薇で埋め尽くされてゆく。

足の指先にキスした時、眠っていったはずの君の感性がゆっくりと意識を取り戻したみたいだ。
「ああ・・」君の甘い歓声。
その声に誘われて僕は君に惑わされてゆく。

君は今誰といるのか本当にわかっているのか?
夢の中で君はまだテジュンといるのだろうか

ゆっくりと君の吐息が甘い喘ぎに変わっていった。
シーツをつかむ君の指が薄闇の中、白く浮かび上がる。

君を狂わせたい。
夢の中でも、僕を感じて欲しい。
やがて、耐え切れずせつなく甘い小さな叫びをあげて君の体が崩れ落ちた。

そのまま余韻に小さく震える君の体をしっかりと抱きしめる。
今、君を楽園に連れて行ったのは僕だと本当にわかっている?

そしてそっと君に覆いかぶさり、僕は君の中にはいりこんだ。
「ドンヒョクssi・・・・」僕の名前を呼ぶ君の甘い声。

そうだ、僕だ
君を抱いているのはまぎれもなく僕だ
それだけは、たとえ夢の中でも間違わないで
その間違いだけは許せない。

君を追い詰めながら、僕も追い詰められてゆく。
何かが・・ふっと僕の頭の中をよぎったが、君の誘うような動きに煽られて深く激しく君に溺れてゆく。

「ああ・・・・」
君の喘ぎ声が僕をもっと熱くする。
感じてくれている? 
僕を、感じてくれている?

君を激しく求めながら・・君を乱れさせながら・・・
「ドンヒョクssi   ドンヒョクssi」
僕の名前を呼ぶ君の熱い声

そうだ、もっと呼んで・・・もっと、僕の名前を呼んで欲しい
「ジニョン・・」
「ドンヒョクssi  あ・・・・ん・・ドンヒョクssi・・・」

いつか君がおどけて言ったこの言葉「ドンヒョクssiはその道のエキスパート?」
いや、ジニョン。
そうじゃない。僕はそんなに安い男じゃない
誘われれば、誰とでも寝るような・・そんなに安くはないよ。

僕は自分を売ったりはしない。 
これでも、好みのうるさい誘いに乗りにくい男だといわれてきたよ。

たぶん、これも才能のひとつなんだろう。
今までの僕の得意なゲーム。それにむいていただけかな。

でも、君を愛する時はいつもどこかぎこちない気持ちになる。
こうして二人、ひとつになっていても、君の全ては分からない。

君の目から見た僕は一体どんなやつだろう。
実はとても退屈な男なのかもしれない。

君が僕を追い詰めて、熱い興奮の嵐に巻き込んでゆく。
君だけが湧き起こすことのできる僕のリビドー

本能と欲望がまざりあう瞬間
でも、愛がなければ燃え上がれない。
そう、もう、僕は・・・・

君に送り込む僕の愛という名の甘いエクシタシー
激しく熱く僕達を貫く絶頂の刹那
そして、僕は僕を解き放った・・・・

僕の薔薇を全身に咲かせて、まだ夢の中を漂う君の体をしっかりと抱きとめる。
「うーん ドンヒョクssi」
満ち足りた君の声

僕はここにいるよ。
ずっと君の側にいるよ

やがてもう一度深い眠りにいざなわれてゆく君の顔をそっと包み込み優しいキスをする。
僕はどうしてしまったのかな
満ちたりたような、不安なような・・・

君と出会う前の僕の世界はある意味単純だった。
その世界の単位はいつだってお金だ。
ビジネスにおいても、プライベートにおいても・・

でも、今君といる世界は少し複雑だ。
なんだか、難しいな。
こうやってずっと君と暮らしているのに、いつだって単純には計れない僕達の絆。

結婚して、家族が増えて、そうやって強くなっていくはずの僕達の絆
でも、その絆というものは目に見えない「愛」というものでしか紡げない

愛・・・

そう、お金なら僕はいくらでも稼ぐ方法を知っている。
だけど、目に見えない愛という絆はどうやって紡いでいったらいいのだろう。

君の頬にかかった髪をそっとかきあげる。
夢の中で君がにっこりと微笑んだ。

もし、明日、君が目覚めた時、僕を忘れていたらどうしよう?
意味もなく募る、わけのわからない不安

もし、突然君が記憶喪失になったら、また僕を愛してくれるかな
もう一度ちゃんと僕を求めてくれる? 

僕の薔薇を全身に刻んだ君を抱いて眠りにつく。
その時、ふっと、かすかな違和感が思い当たった。
「・・あっ・・・・」



「ドンヒョクssi、ジェイってもしかして・・・・あの時できた子供じゃないわよね・・」
君の問いかけにすこしうろたえる僕
「・・・・それは・・・・たぶん・・・違うと・・・思うけど・・・」

君の目を避けて、そう答える動揺した僕の声
僕はジニョンの腕に抱かれてすやすやと眠るジェイを見た。

僕達の半身が君の中でひとつになった。
激しい感情のまま突き進んだ僕のDNA
どうりでお前は僕そっくりだ。
そして、もう一人のDNAの持ち主は・・・その時半分眠っていた。

ジェイ、お前の健全な人格形成の構築を親として心から願っているよ。
はぁ・・・




(2005-02-25  サファイアUP)

 
 
 

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