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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:139875/417286
開設サークル数: 1238
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Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
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K&R
こちらは、ドンヒョクとジニョンの娘『かれん』と、その恋人『レウォン』のお話のお部屋です。
二人とも全くのオリジナルキャラクターですので、それでも、OK,OKとお思いの方は、どうぞお付き合いくださいませ。 尚、『レウォン」は、太王四神記で青龍の守り神を演じた「イ・フィリップ」ssiをイメージして創作しております。
かなーーり、個人的な趣味に走ったお部屋ですので、「まーこーゆーのも、ありよねーー」とお考えの方のみ、お入りいただけると嬉しいです。
No 34 HIT数 1360
日付 2009/03/08 ハンドルネーム Library Staff
タイトル 悲愴
本文

『悲愴』



その人の瞳はgreen
その緑の瞳の中に深い深い悲しみが宿っている
決して癒えることのない悲しみが・・・

あらっ?

いつものように彼の部屋を掃除していて、見つけた片方だけのイヤリング
彼の机の引き出しの中にしまわれていた。

大切そうに小さな箱の中に、収められて・・・

何故かいつも鍵がかかっているその引き出し
ふと、触ってみると今日は鍵がかかっていなかった。


「どうして、鍵をかけているの」って、いつか、ちらっと聞いてみた。
なんだか、訳もなく気になったから・・・

でも、彼は「古い机でね。ちょっと鍵をかけてみたら、開かなくなって・・
そのうち、鍵もなくしてしまったから、そのままになっているだけだよ」って、答 えたの。

何故か、少し私の目を避けて・・・

あのとき感じた、あの不安な気持ちに、今また包まれながら、私は小箱を手 にそっと引き出しの奥を探ってみる。

指に触れた一通の air mail
震える手でそっと開けてみる。
いけないことだと知りつつも・・・

『Dear レウォン
お元気ですか?電話やメールやチャットもいいけど、たまには、こうして古風 に手紙を書くのも悪くないでしょう?
イギリスはもう秋です。
頬を撫でる風もすっかり冷たくなり、こんなことなら、レウォンの言うとおり、髪 を切らなければ、よかったわ
でも、大丈夫よ。
レウォンに逢えるクリスマスには、きっと元通り、貴方の好きな長さになって いるから。
少し、気が早いけれど、クリスマスのプレゼントを探し始めました。
でも、どんなプレゼントより、一緒にいられることが、お互いにとって一番のプ レゼントね。
あら、電話が鳴っているわ。
きっと、レウォン、貴方からね。
それでは、また逢える日を夢見て・・
愛を込めて
             from 貴方のシン・かれん 』

そして、一枚の写真が・・・・
黒髪に、まっすぐな強い瞳の女性が、少しはにかんで微笑んでいる。

『レウォン』・・・・

リック、それが本当の貴方の名前なのね
そして、この人が、貴方が、愛した最初で最後の人・・・
シン・かれん・・・
分かっていた。

いくら私と暮らしていても、幾夜、肌を重ねても、貴方の心には、 決して入ることができないと・・

まるで、深い森の迷路のような、貴方の心の中には、私はたどり着けない。

貴方はきっと、結ばれる事のなかったその人を、一生想い続けていくのでしょ うね・・・
深い森の奥を彷徨いながら・・・

シン・かれん・・・

貴方は今、どこで何をしているの?
今、誰といるの・・・

結局リックとは、結ばれなかったかもしれないけれど・・・

そこには、引き裂かれ泣き狂うような悲しみが、あったのかもしれないけれ ど・・・
今、私は胸をかきむしるくらい貴方のことが羨ましい

たとえ、貴方とリックが悲しく痛ましい愛の最期を迎えたのだとしても・・・



「まーた!先輩、何を書いてるんですか!?」
「あら、ジニョンssi、今度のは、傑作よ!」

「全く、懲りずにまたこんなもの・・・『悲愴』って、なんですか。これは?!」
「いいタイトルでしょう?書いているときに、頭の中に、ベートーベンの『悲愴』 が流れてきて・・・」

「なにが、ベートーベンですか・・・そういえば、ドンヒョクssiと私をモデルにした 創作を書いたこともありましたね」
「あれは、モデルが悪かったのよ。男性のほうはよかったんだけど、ヒロイン がねぇ・・・」

「先輩!一体、何組幸せなカップルを別れさせたら気がすむんですか?!」
「あーら、ジニョンssi、人はね、悲恋のカップルのほうにより感動するもの よ。愛し合いながら、別れる二人・・・これぞ、純愛よー」

「もう、先輩ったら・・・第一、そんなのを書いてどうするつもりですか?またど こかに応募でもするんですか?」
「あら、、何言ってるのよ。ジニョンssi、もうすぐホテルの文化発表会があるで しょう?」

「ああ・・あれですか・・・ホテリアー達が、日ごろの趣味の成果を披露するっ ていう・・・」
「そう!それよ!!最優秀賞を狙っているの!」

「さ、最優秀賞って・・・本気ですか?」
「あら、今回はいけるわよ。なんたって、前回と違ってモデルがいいから・・特 にヒロインがねーーそれに、審査委員長は理事よ、理事!この内容なら、い けると思わない。」


・・・・確かに・・・一理あるかも・・・・


「ジニョン」
「ドンヒョクssi、迎えにきてくれてありがとう。」

「今日は忙しかった?」
「ええ・・・まぁ・・・ね、それより、ドンヒョクssi、ホテルの文化発表会って知っ てる?」

「ああ・・・理事として審査に参加するからね、それに確かテジュンが、絵画を 出展するんだって、張り切っていたな。」
「えー、テジュンssiが絵画?!」

「ジニョンは?なにかするの?」
「私は・・・・私が仕事以外なにもできないこと、知っているでしょう?ね、ドンヒョクssiは?なにか出展するの?それとも審査だけ?」

「そうだな・・・ずっと研究してきた論文でも発表しようかな?」
「えーー??!!研究?!論文?!」

「そう・・・夫婦間における、kissの果たす役割とその効用について・・・ とかね」
「えーー、なにーーそれーー」

「そうだな、ジニョンもやっぱり参加するように。これは理事命令だ。」
「えぇーー!!そんなぁーーー」

「じゃ、僕と共同発表っていうのはどう?」
「共同発表?!」

「そう・・・さっきの研究に加えて・・・効果的な妻の口説き方・・テクニック別、妻の反応・・・についても研究発表しようかな。きちんと実験結果を添え て・・・」

くすっ・・・♡♡♡

先輩、どうやら、先輩のひ・そ・う な創作なんかより、私たち、よ・そ・う もつ かないような研究成果をあげられるかもしれませんよ。

ドンヒョクssiと一緒なら・・・

でも・・・・ちょっと、ひ・ろ・う を伴う甘い甘い実験かもしれないけれど・・・



*******

「悲愴」をお届けさせてください。

ま、きっと、「・・な、わけないわよねー」って、オチがばれていたとは思いますが、こんな結末も・・・あり・・・?!
いえ、ないと思いますー ぴゅー


(2008/09/14 Milky Way UP)


 
 
 

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