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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:139963/417374
開設サークル数: 1238
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Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
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K&R
こちらは、ドンヒョクとジニョンの娘『かれん』と、その恋人『レウォン』のお話のお部屋です。
二人とも全くのオリジナルキャラクターですので、それでも、OK,OKとお思いの方は、どうぞお付き合いくださいませ。 尚、『レウォン」は、太王四神記で青龍の守り神を演じた「イ・フィリップ」ssiをイメージして創作しております。
かなーーり、個人的な趣味に走ったお部屋ですので、「まーこーゆーのも、ありよねーー」とお考えの方のみ、お入りいただけると嬉しいです。
No 35 HIT数 1321
日付 2009/03/08 ハンドルネーム Library Staff
タイトル 偽装
本文

『偽装』



「へぇ・・・スンジョンおばさんって、結構文才があったのね」
私は、PCの前に座って、「悲愴」と題されたその文面を読み返してみた。

君がシャワーを浴びている間の時間つぶしに、母が送ってきたメールに添付 されていたスンジョンおばさんの「創作」に、もう一度ゆっくりと目を通したのだ。

「悲愴・・・ねぇ・・・まぁ、でも、思ったよりは・・・」
その時、バスルームのドアが開いて、君が、濡れた髪を拭きながら現れた。

その逞しい裸の上半身に、いくら見慣れているとはいえ、今でも、どきっと高 鳴る胸の音を鎮めることができない。

そんな動揺ぶりを押し隠すように、私はPCの前で明るい声を出した。

「ね、もう一度ゆっくりと読んでみたら、結構この創作、上手くかけているわ よ。」
君は、ちらっとこちらを見た後、乱暴にタオルで髪を拭いた。

さっき、一緒にざっと読んだあと、君の感想を聞いたのに、「へぇ・・・・」って答 えただけで、さっさとシャワーを浴びに行ってしまったから、ちょっと聞いてみ ただけなのに・・・
しばらくの沈黙の後、君が口を開いた。

「かれんは、平気なんだ」
「えっ?」

君はソファーにどさっと腰を下ろすと・・・古いソファーがぎしっと悲鳴を上げ た・・・窓のほうを向いたままぶっきらぼうに言った。

「そんなふうに書かれても、かれんはなにも感じないんだ。」
「別に・・・そういうわけじゃないけど・・・単に創作として客観的に・・・」

「ふぅーん・・・・」
「・・・・なんていうか・・・・よくまぁ、こんな事考え付くわねっていうか・・・そ のわりには、結構文章力あるのね・・・っていうか・・・ただ純粋に感想を述べ ただけよ。」

そう返事したのに、君は髪を拭いていたバスタオルをばさっと乱暴にソファー の上に投げ捨てた。

なんだか・・・怪しげな雲行き・・・

君は、まだ窓の方を向いたままだ。

・・・・・・・

「あ・・・えっと・・シャワーでも浴びてこようかな」 そう言い繕って、バスルームに逃げ込んだ。

なによ。ただのスンジョンおばさんのくだらない妄想じゃない。真に受けなくっ ても・・・
そう心の中で、反論しながら、バスルームの戸棚を開けると・・
あら?ここにおいてあった私のパジャマは?
戸棚の中の、私のスペースがすっかり空になっている。

バスルームのドアをちょっと開けて、相変わらず不機嫌そうな顔をしている君 に問いかけた。

「ね、ここに置いてあった私のパジャマ、知らない?」
君は、こちらを向きもせずに答えた。

「さぁ・・・洗濯機の中じゃないか?」
ちょっとつっけんどんな君の返事

「そう?それじゃ・・」
私は、寝室へ戻ってクローゼットの中を探った。

ところが、こちらも空っぽだ。

「・・・えっと・・・あれ?いつもここに入れてある私の服は?」
ちょっと戸惑って聞いてみる。

君が黙って洗濯機を指差した。

まさか、全部一式あの中に??
な、なんでよ・・・
一体、どういうつもり??

「・・・・じゃ、レウォンのTシャツ一枚借りるわね。」
そう言ってクローゼットの引き出しを開けようとすると・・

「いやだ。」
君がソファーに座ったまま、そう返事をした。

「はっ?」
思わず、素っ頓狂な声が出る。

「断る。」
ソファーに座ってあちらを向いたまま、君がまたもやそう返事した。

「な、何言ってるの?Tシャツの一枚くらい、貸してくれてもいいでしょう?」
ちょっと焦りながら、そうなじるけど・・・

「お断り」
君が、きっぱりとそう言った。

はぁ??!!

「な、なによ!どういうつもり?まさか、私に裸で寝ろって言うんじゃ・・・」
うろたえて言いながら、気がついた。

君の意図に・・・
君は、くるりとこちらを振り向くと、「そう」って、妖しげに笑ったわ。

そ、そんなわけには・・・

愛し合った後、そのまま眠ってしまうレウォンと違って私はいつも律儀にナイト ウェアを着て寝ていた。

は、裸で寝るって・・・・
そんなこと・・・・

なにか・・・なにかもっと別のものをこの部屋に置いてなかったかしら 平然と私を見ている君を睨みつけながら、忙しく考えを巡らせた。

えっと・・・あっ、そうだ!!あれがあるわ。

私は、つんと頭を上げると、急いで部屋の隅にあるチェストに向かった。
そんな意地悪をしたって、平気よ。とりあえず、「あれ」を身に着けるから・・・

「あれ」とは・・・この前届いて、レウォンの不興をかったのち、ここに置きっぱ なしになっていたもの
この前、例のランジェリーショップに一緒に行こうとするのを、なんとか押しと どめて、私はカタログを検討してランジェリーを通販で購入した。

その時、一緒にカタログを覗き込み、あれこれと口を出すレウォン好みのもの に紛れて注文したものがあった。

・・・・ワンサイズ、豊かな胸元に・・・というキャッチコピーと共に載っていた厚 底パッド入りブラ・・・
別にそれほど自分のサイズに不満があったわけじゃないけど、セールだった し、この値段で、ちょっと補正・・・というか・・・確実にボリュームアップしてく れるのなら、お徳かも・・・と検討してこっそりそのセットを追加注文したのだ。

この手のものは、最近友人たちが、「ほら、かれん、これを着けると、理想的 なバストラインになるし、服もより際立って見えるのよ。」と、こぞって利用し始 めていたものだった。
セール品だけあって、デザインはシンプルだけど、友人いわく「こういったもの をつけると、いつもより胸元に自信が持てる。」らしい。

プレーンなニットとかシンプルなTシャツとか、はっきりと胸のラインが見えると きなんかは、特に・・・
中には、精巧なシリコンパッドなるものもあったけれど、まぁ、私が購入した のは、普通のウレタン製のものだった。

まぁ、一枚くらいあってもいいかなと思っただけだったのに・・・
君は、それが気に入らない。

君いわく「服の上から、かれんの肌が感じられない」と、大ブーイング
確かに・・・ニットの上から触れてみても、厚いパッドの感触しかない

それに、どうやら、「他のヤツの目を惹く」って、君が勝手に思い込んでいるの も気に入らない理由のひとつ。

まぁ、健康的な男性なら、ちらっと見るのは仕方ないし、君だって人のことは 言えないと思うけど・・・なんて言おうものなら、また怒りを買いそうだけど・・
だけど、なにも服の上から触れないでもいいじゃない。

なんてことを思い出しながら、チェストを開けた。

「いいわよ。レウォンの気に入らないあのブラのセットがあるから。せめてあれ をつけるわ」
「ああ、あの偽装ブラ?」

「偽装って!」
君は、薄く笑うと、さっと立ち上がり、その緑の瞳で私を見据えた。

「今夜は、俺のところに何もつけずに、生まれたままの姿で来て。」
な、なんですって!

君はそのまま寝室へと向かった。

「それじゃ、ベッドで待ってるから。」
そう言うなりさっさとベッドルームに入ってしまった。

ああ・・・もう・・・

これが、さっきのことに対する君の仕返し?
君って、たまに、ものすごーく子供っぽいときがある

全くーー

それにしても、母さんも人騒がせね
なにも、わざわざこんなもの送ってこなくても・・・

なんでも、ホテルで文化発表会なるものが、開催されるらしい。

そろそろスタッフたちの力作が出品され始めたらしくて・・・
テジュンおじさんの絵画、ジェニーおばさんの陶芸や、ヒョンチョルssiの書、 などなど・・それぞれの写真に愉快なキャプションつきで、母さんがレポートし てくれた。
その中で、自信満々で出展されたのが、スンジョンおばさんのこの創作
なんでも、スンジョンおばさんは、最優秀賞を狙っているとか
それで、母さんが面白半分に「かれん、どう思う」って・・・送ってきたものだっ た。

どうも、こうも・・・・昔、父さんと母さんを別れさせる創作を書いたおばさんらし い新作ねって、微苦笑を洩らしたけれど・・・

君は、どうやら、おかんむり・・・
さぁ・・・・この局面をどう切り抜けようって、逡巡しながら、とりあえず、急いで シャワーを浴び、いわゆる「偽装ブラ」を手に取ってみたけど・・・
これを身に着けて、君のTシャツを勝手に着こんで何食わぬ顔でベッドにもぐ りこむと言う手も・・・・

はぁ・・・

私はきつくバスタオルを巻きつけると、そっとベッドルームのドアを開けた。
君は、小さな灯りのもと、組んだ腕に頭を乗せて横たわっていた。

入ってきた私を見た君の緑の瞳が、危なく光った。
私はひとつ、大きくため息をつくと、覚悟を決めた。

はらり・・・・

息を止めて、一気にバスタオルを落とすと、急いで君の横に滑りこんだ。

すぐにも、君の厚い胸に包まれる。

身も心の裸の私
ぎ そ う なんかじゃなく、これが、嘘偽りのない、本当の私

この私にこんなことをさせる、ただ一つの理由とともに、君の胸に包まれる。

ただ愛という真実だけを携えて・・



「ホテルの文化発表会の作品が、そろそろ出品され始めたようだね。」
そう言いながら、ドンヒョクの指が、そっとジニョンの固く尖った胸の頂をなぞり始めた。

「あ・・・・・ドンヒョクssi・・・・」
「ジニョン・・とても・・・・綺麗だ・・」

ドンヒョクの甘い囁きがジニョンの紅く染まった耳元を掠めると、つん・・・とした疼きが全身に広がり、切ない吐息が零れ落ちた。

「僕の、研究論文も・・・急がないと・・ね・・」

ドンヒョクの唇は、そのまま首筋を辿りだし、鎖骨を掠めて、胸のつぼみへと焦らしながら進んでいった。

「ここは、どうかな・・・・」
「んん・・・あっ・・・もう、十分実験の・・結果は・・出た・・と思う・・んん・・け・・ど・・」

紅く濡れた頂をその唇で味わいながら、ドンヒョクの手がジニョンの腰をすべりだし、その指先が蜜を湛えた花園に分け入った。

「そうかな・・まだ足りない・・・」
「あぁん・・・・でも・・・・」

密やかな窪みを巧みに探りながら、ドンヒョクは、ジニョンの首筋に、艶やかな肩先に、魅惑的な胸元に、紅い華を散らしていった。

「最近は、偽装が多いからね・・・まだまだ正確なデーターを・・集めないと・・」

ドンヒョクは、そっと体勢を変えると、流麗な仕草でジニョンと一つになった。

「あっ・・ドンヒョクssi・・・・ああん・・」
「感じる?ジニョン・・・」

「あ・・・・ドンヒョクssi・・・」
「ジニョンの・・・ここが好きだ・・・柔らかくて・・・・感じやすくて・・・僕を・・満たして・・くれる・・・そう・・・こんな・・風に・・夢中にさせる・・」

「あ・・ドンヒョクssi・・・もう・・・」
「ジニョン・・・もっと・・・感じて・・・偽りで・・・装ったりしない・・・本当のジニョンを・・・僕に・・・」


「ああ・・・ドンヒョクssi・・・・も・・う・・い、き・・・・そ・・・ぅ・・・」


********

「偽装」をお届けしましたー♪

前回、皆様のお心を騒がせました「悲愴」の続編になりますー
ほっと一息、ついていただけたでしょうかー
で、D&Jの研究発表のほうは??
と、お尋ねの皆様・・・
大人モードの「おまけ♪」をご用意いたしております。
金曜日のつぶやきで、ご案内させていただきますねー
んで、その折に、こちらにも「♡」のところにアップさせていただきます。

お読みくださりありがとうございますー


m(__)m

んで・・・
おまけをアップしました

悲愴・・・偽装・・・いきそ・・
きゃーーーーぴゅーーー



(2008/09/23 Milky Way UP)


 
 
 

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