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K&R |
こちらは、ドンヒョクとジニョンの娘『かれん』と、その恋人『レウォン』のお話のお部屋です。
二人とも全くのオリジナルキャラクターですので、それでも、OK,OKとお思いの方は、どうぞお付き合いくださいませ。
尚、『レウォン」は、太王四神記で青龍の守り神を演じた「イ・フィリップ」ssiをイメージして創作しております。
かなーーり、個人的な趣味に走ったお部屋ですので、「まーこーゆーのも、ありよねーー」とお考えの方のみ、お入りいただけると嬉しいです。 |
No |
40 |
HIT数 |
1270 |
日付 |
2009/03/08 |
ハンドルネーム |
Library Staff |
タイトル |
I SPY |
本文 |
『I SPY 』
「ほら、かれん、ここが最近openした人気のcaféよ」 「へぇ・・・・素敵ね」
「でしょーー♪明るくって広々としていて、お洒落でしょーー♡」 「ほんとね」
「ね、今は少し寒いけど、テラスもいいのよ。」 「そうそう、それにここのcaféラテも、美味しいのよねっ♪」
ふぅ・・ん・・そうなの・・・って!!!!
「な、なんで、あいつがいるの?!?!」 「あら、気がついた?かれん」
「せっかくだから、愛しのダーリンの働く姿を見てみたいんじゃないかって思っ てねー」 「ねーーー♪」
ねーーじゃないわよ! 全く!冗談じゃないわ!
講義が終わったら、いきなり友人三人に「かれん、いいとこ、行きましょ♪」っ て取り囲まれたと思ったら・・・こういうことだったのね。
「あっ、ほらほら、リックが接客してるわよー」 「あ、席に案内したーー」
「ね。かれん、気にならない~」 もう!みんな何を期待してるのよ?!
「あ、こっち向いた」 冗談じゃないわよ。
私がここにいることがわかったら、なにかとややこしい事態を招きかねないわよ。
「大丈夫よ。リックの受け持ちはあっちのエリアだから、ほら、このグリーンが 目隠しになって、リックからは見えないわよ」 「そうそう。でも、道理であっちのエリアだけ超混んでるはずよねー」
「ほんとだ、ね、リックなら、チップだけで楽に一月は暮らせるわね」
・ ・・確かに・・・アメリカがチップ社会でよかったわね・・・
「ね、どうせならホストクラブでバイトでもしたら、よかったのにーー」 「リックなら、荒稼ぎできそうね。」
「何言ってるの。そんなの最もあいつには向かない職業よ。」 「えーーーなんでーー?」
「あのね、ああ見えて、あいつは、自分の興味のないことには全くっていうほ ど関心を示さないのよ。 お世辞でももう少し興味あるふりをしたら・・ってときで も、全然駄目なんだから。ホストなんかしたら、30分で飽きてどこかにエスケ ープしちゃうわよ。」 「へぇーーそうなんだ・・」
「あ、リックがイタリア語喋ってるー」 「ほんとだーー」
「あーん・・・素敵ぃ・・」
・ ・・・まぁ・・・そうね・・・
「リックって語学が堪能よねーー」
「そうそう、ね、かれん、リックって何ヶ国語くらい喋れるの?」 「確か・・・・4、5ヶ国語くらいかしら・・・」
「えーー凄いーー」
そう、君は語学が堪能だ。 伊・仏・独・中・・・・確か・・ロシア語か日本語も・・・ たぶん、君が幼い頃より受けてきた教育が元になっているんだろうけど・・・
いつか聞いてみたことがある なんで、そんなに語学が堪能なの?好きなの?って・・・
そんな私の質問に、君はちょっと影のある笑顔でこう答えた。 『小さな頃からずっと思っていたんだ。世界中、どこへでも行けるように・・・』
・・・いつか、ここを出て・・・って、前置きが君の心の中で語られたのが、私に は聞こえたわ。
「ね、ね、あのお客さん、リックの気を惹こうと必死よねーー」
「見てると面白いわねー」 「しかも、気づかれないように・・ね・・ふふっ・・」
そうね・・・ちょっと、趣味は悪いけれど、実は、私はしばしばこうして隠れてレ ウォンを見ている。
そして、私の知らない君の横顔を密かに探っている・・・ 君には、内緒で・・・
講義室で友人と談笑する君 大学のcaféで、珈琲を口にする君 図書館で論文のチェックをする君・・・・を覗き見た後、惨事に至ったこともあっ たわ・・・
あれは・・・・ って、それはいいから! そうそう、柄にもなく大学のスタジアムに潜り込み、こそこそ君を覗き見たこと もあったっけ・・・
君の前歴からか、君はいろんなスポーツサークルから、助っ人を頼まれることが ある。
「見に来る?」って聞かれるけど、「どうせ、レウォン目当ての女の子がきゃー きゃー言ってるんでしょ。 遠慮しておくわ」なんて、クールな返事をしていたけ れど・・・
実は、こっそり見に行ったことがある
まるで、どこかのハイスクールのドラマのように、柱に隠れながら、こそこそとスタジアムの君を瞳で追い続ける私・・ 君に出会うまでは、まさか、こんな経験をするとは思ってもいなかったけ ど・・・ そんな風に、私は内緒で切り取った君の姿を、その風景と共に心のフィルム に焼き付けている。
一枚、一枚・・・
たまに、君もそんな風に私を見つめていることがあるね
黙って、静かに・・・
そうやって私たちは、お互い自分なりの方法で旅立ちの支度をしているのか もしれない。
いつか迎えるその日のために・・・・ 心のアルバムがそんな写真で一杯になったら・・・・ スーツケースと一緒にそっと心に携えて、それぞれの道へと歩き出そう。
だから、その日まで・・・
I SPY *******
「I SPY 」をお届けしますー♪
このタイトルの「I SPY 」というのは、私の大好きな絵本の名前です。 日本語訳では「ミッケ」となっています@糸井重里
以前の創作にたいするお返事もまだできていないのにーーーー 取り急ぎ(爆)アップさせてくださいねーー 金曜日がつぶやき当番なんですー ここに来てくださる皆様には、少しでも早くお届けしたくて・・・
本当は、12日だったんですが、どうしても書き上げる時間がなくて・・・一週間遅らせていただきましたーーkaitoさん、つぶやきメンバーの皆様、ご迷惑をおかけしました m(__)m
ようやく、書きあがりました♪ って、たわいもないお話ですがーー お付き合いいただけると、嬉しいです♪
(2008/12/18 Milky Way UP)
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