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Milky Way Library
Milky Way Library(https://club.brokore.com/sunjyon)
「Hotelier」にインスパイアされた創作(written by orionn222)の世界です
サークルオーナー: Library Staff | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 732 | 開設:2008.11.22 | ランキング:51(8198)| 訪問者:139905/417316
開設サークル数: 1238
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Imagination
Cottage
Private
Congratulations
Gratitude
容量 : 39M/100M
メンバー Total :732
Today : 0
書き込み Total : 898
Today : 0
K&R
こちらは、ドンヒョクとジニョンの娘『かれん』と、その恋人『レウォン』のお話のお部屋です。
二人とも全くのオリジナルキャラクターですので、それでも、OK,OKとお思いの方は、どうぞお付き合いくださいませ。 尚、『レウォン」は、太王四神記で青龍の守り神を演じた「イ・フィリップ」ssiをイメージして創作しております。
かなーーり、個人的な趣味に走ったお部屋ですので、「まーこーゆーのも、ありよねーー」とお考えの方のみ、お入りいただけると嬉しいです。
No 40 HIT数 1270
日付 2009/03/08 ハンドルネーム Library Staff
タイトル I  SPY 
本文
『I  SPY 』



「ほら、かれん、ここが最近openした人気のcaféよ」
「へぇ・・・・素敵ね」

「でしょーー♪明るくって広々としていて、お洒落でしょーー♡」
「ほんとね」

「ね、今は少し寒いけど、テラスもいいのよ。」
「そうそう、それにここのcaféラテも、美味しいのよねっ♪」

ふぅ・・ん・・そうなの・・・って!!!!

「な、なんで、あいつがいるの?!?!」
「あら、気がついた?かれん」

「せっかくだから、愛しのダーリンの働く姿を見てみたいんじゃないかって思っ てねー」
「ねーーー♪」

ねーーじゃないわよ!
全く!冗談じゃないわ!

講義が終わったら、いきなり友人三人に「かれん、いいとこ、行きましょ♪」っ て取り囲まれたと思ったら・・・こういうことだったのね。

「あっ、ほらほら、リックが接客してるわよー」
「あ、席に案内したーー」

「ね。かれん、気にならない~」
もう!みんな何を期待してるのよ?!

「あ、こっち向いた」
冗談じゃないわよ。

私がここにいることがわかったら、なにかとややこしい事態を招きかねないわよ。

「大丈夫よ。リックの受け持ちはあっちのエリアだから、ほら、このグリーンが 目隠しになって、リックからは見えないわよ」
「そうそう。でも、道理であっちのエリアだけ超混んでるはずよねー」

「ほんとだ、ね、リックなら、チップだけで楽に一月は暮らせるわね」

・ ・・確かに・・・アメリカがチップ社会でよかったわね・・・

「ね、どうせならホストクラブでバイトでもしたら、よかったのにーー」
「リックなら、荒稼ぎできそうね。」

「何言ってるの。そんなの最もあいつには向かない職業よ。」
「えーーーなんでーー?」

「あのね、ああ見えて、あいつは、自分の興味のないことには全くっていうほ ど関心を示さないのよ。
お世辞でももう少し興味あるふりをしたら・・ってときで も、全然駄目なんだから。ホストなんかしたら、30分で飽きてどこかにエスケ ープしちゃうわよ。」
「へぇーーそうなんだ・・」

「あ、リックがイタリア語喋ってるー」
「ほんとだーー」

「あーん・・・素敵ぃ・・」

・ ・・・まぁ・・・そうね・・・

「リックって語学が堪能よねーー」

「そうそう、ね、かれん、リックって何ヶ国語くらい喋れるの?」
「確か・・・・4、5ヶ国語くらいかしら・・・」

「えーー凄いーー」

そう、君は語学が堪能だ。
伊・仏・独・中・・・・確か・・ロシア語か日本語も・・・
たぶん、君が幼い頃より受けてきた教育が元になっているんだろうけど・・・

いつか聞いてみたことがある
なんで、そんなに語学が堪能なの?好きなの?って・・・

そんな私の質問に、君はちょっと影のある笑顔でこう答えた。
『小さな頃からずっと思っていたんだ。世界中、どこへでも行けるように・・・』

・・・いつか、ここを出て・・・って、前置きが君の心の中で語られたのが、私に は聞こえたわ。

「ね、ね、あのお客さん、リックの気を惹こうと必死よねーー」

「見てると面白いわねー」
「しかも、気づかれないように・・ね・・ふふっ・・」

そうね・・・ちょっと、趣味は悪いけれど、実は、私はしばしばこうして隠れてレ ウォンを見ている。

そして、私の知らない君の横顔を密かに探っている・・・
君には、内緒で・・・

講義室で友人と談笑する君
大学のcaféで、珈琲を口にする君
図書館で論文のチェックをする君・・・・を覗き見た後、惨事に至ったこともあっ たわ・・・

あれは・・・・
って、それはいいから!
そうそう、柄にもなく大学のスタジアムに潜り込み、こそこそ君を覗き見たこと もあったっけ・・・

君の前歴からか、君はいろんなスポーツサークルから、助っ人を頼まれることが ある。

「見に来る?」って聞かれるけど、「どうせ、レウォン目当ての女の子がきゃー きゃー言ってるんでしょ。
遠慮しておくわ」なんて、クールな返事をしていたけ れど・・・

実は、こっそり見に行ったことがある

まるで、どこかのハイスクールのドラマのように、柱に隠れながら、こそこそとスタジアムの君を瞳で追い続ける私・・
君に出会うまでは、まさか、こんな経験をするとは思ってもいなかったけ ど・・・
そんな風に、私は内緒で切り取った君の姿を、その風景と共に心のフィルム に焼き付けている。

一枚、一枚・・・

たまに、君もそんな風に私を見つめていることがあるね

黙って、静かに・・・

そうやって私たちは、お互い自分なりの方法で旅立ちの支度をしているのか もしれない。

いつか迎えるその日のために・・・・
心のアルバムがそんな写真で一杯になったら・・・・
スーツケースと一緒にそっと心に携えて、それぞれの道へと歩き出そう。

だから、その日まで・・・


         I SPY  *******

「I SPY 」をお届けしますー♪

このタイトルの「I SPY 」というのは、私の大好きな絵本の名前です。
日本語訳では「ミッケ」となっています@糸井重里

以前の創作にたいするお返事もまだできていないのにーーーー
取り急ぎ(爆)アップさせてくださいねーー
金曜日がつぶやき当番なんですー
ここに来てくださる皆様には、少しでも早くお届けしたくて・・・

本当は、12日だったんですが、どうしても書き上げる時間がなくて・・・一週間遅らせていただきましたーーkaitoさん、つぶやきメンバーの皆様、ご迷惑をおかけしました
m(__)m

ようやく、書きあがりました♪
って、たわいもないお話ですがーー
お付き合いいただけると、嬉しいです♪



(2008/12/18 Milky Way UP)

 
 
 

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