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B.S.J.
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No 2566 HIT数 1809
日付 2006/06/18 ハンドルネーム みさ千代
タイトル <Font Color="#ff0000">ヨン妻番外編「愛ってなんですか?」</></Font>
本文

コレクティブ・ハウスで暮らし始めて1週間。
 
みんなで賑やかに暮らすのは楽しいけれど、
私は何だか苛立っていた。
 
 joonが、junpeiちゃんの作った具沢山の
野菜スープをお代りした時、
junpeiちゃんが嬉しそうに頬を染めていたこと。
 
moonオンニが玄関に飾った薔薇とライラックの
アレンジを見て、joonが薔薇の品種を尋ねた時、
「それは、ドルチェ・ビータっていうんです。」
と、恥ずかしそうにmoonオンニが答えていたこと。

みんなが、真近で見るjoonの表情や仕草,
毎日接するjoonの優しさに
日々魅了されていること,
でも、私に遠慮して
必死に感情を抑えこもうとしていることが
手に取るように解ってしまって、
私はどうしたら良いか
分からなくなっていた。

jooneeちゃん一人
なぜか浮かない顔をしていて、
私の胸の内を聞いてもらおうと
部屋を訪ねてみたけれど、
いつも熱心にパソコンでお仕事中で、
「悪いけど、いま忙しいから。」と
断られてしまった。

そんな中、joonだけは平常心で
マイペースだった。

毎日決まった時間に寝て起きて、
お掃除と食事の当番もきっちりこなし、
ゴミの分別は、
勝手が分からない他の3人に、
ソウル市清掃局から配布された分別表を見せながら
懇切丁寧に指導していた。

私は、何とかみんなと調子を合わせて
掃除をしたり、食事を作ったりしていたけれど、
早めに自室に引き上げることが
多くなっていた。

ある夜のこと、
その日は夕食の席でjoonが
「いつか奈良をゆっくり歩いてみたい。」
と言ったことから、話題が万葉集に発展し、
その分野に造詣が深いmoonオンニと話がはずんで、
食後の団欒が長引いてしまったことがあった。

他のみんなは話に加わっていたけれど、
私は、途中で席を立ってしまった。

何だかやりきれない思いで
部屋の明かりもつけないままベッドに横になっていると、
joonが部屋に入って来て、
「どうしたの?具合が悪いの?」
と言って、私の額に手を当てた。

「別に。」
右手で、joonの手を額からはずすと、
「みんな、気にしているよ。
 良くないよ。何も言わないで席を立つなんて。」
とjoonが言ったので、
私は、どう自分の気持ちを説明したら良いか分からなくて、

「私は、joonみたいに、
 いつでも、誰にでも、
 優しく機嫌良く接するなんて、出来ないの。
 そんなこと、私に期待しないで。」
と言って、頭から毛布を被ってしまった。

 joonが、
 「下に行って、“具合が悪くて寝てる”って
  みんなに言って来るよ。」
と言って、部屋を出て行ったあと、
私は毛布から顔を出した。

首を横に向けると、部屋の窓から綺麗な月が見えた。
本当はjoonに、私の作ったごはんだけを食べて、
私の飾った花だけを見てもらいたかった。
そして何より、junpeiちゃんとmoonオンニに、
「 joonのこと、好きにならないで。」
と言いたかった。

(でも、3人とも、私とjoonのこと、心配して
 ソウルに住んでくれているのに。)
そう思うと、そんなこと言えなかったし、
何よりjoonに、
(なんて心がせまいんだ。)
と軽蔑されることが怖かった。

私は溜め息をつくと、最近好きで読んでいる
リリー・フランキーさんの絵本
“おでんくん”を本棚から取り出した。

黄色い餅きんちゃくで、青いかんぴょうハチマキ・
青いブーツ・青いフンドシ姿の“おでんくん”は、
《つゆだく》の《おでん村》に住んでいる。
その村には長老の“だいこん先生”がいて、
おでんくんは人生に悩む度、
だいこん先生に教えを乞うのだった。

( いいなあ、“おでんくん”は。 私も
「だいこん先生、夫婦って、なんですか?
女の友情って、なんですか?」って、
  聞いてみたい。)

 絵本の最後で、
 おかあさんと一緒に暮らすことを夢見るおでんくんが
 日記を書いている箇所を読んでいると、
 お風呂から出てパジャマに着替えたjoonが
 部屋に入って来た。
 そして、ベッドで本を読んでいる私の隣に腰掛けると、
 「またその本読んで、泣いてるの?
  “いとこんくん”って書いてあるみたいだけど、
  “いとこん”って、なに?」
 と、ちょっとからかうような口調で言ったので、
 私はむっとして、
 「 “いとこん”とは、糸こんにゃくのこと。
  この本は、joonが思っているより
  深遠なテーマが隠されているのよ。
  邪魔しないで。」
 と返事をした。
 
joonは怒りはしなかったけれど、
 「わかった。お休み。」と言うと、
 くるっと背を向けてしまった。

 (もう!さっさと寝ちゃうんだから。)
 
 少し経って、joonの顔をそっと覗き込むと、
 幸せそうに寝息を立てていた。
 joonの側のスタンドの明かりを消して、
 私は心の中で呟いた。

 (健康優良児と、合宿してるみたい・・。)

☆ つづく・・・ 

 


 
千草
期待してもダメかあ・・。自分で機嫌をとるしかないのね。みさちゃんファイティーン! 2006/06/22 11:44
みさ千代
でも、joonって、そんなに上手くなさそう・・・,かな? 2006/06/22 01:14
みさ千代
千草さん、joonにそんなことを言われたら、独り拗ねているヨン妻の心もすぐさま溶けることでしょう。 2006/06/22 01:12
みさ千代
kei4さん、励まして下さってありがとう!「信じてついていく」ことが大切なのですね。心に刻みました。 2006/06/22 00:55
みさ千代
rosesさん、私たちも「おでん村」ならぬ「ヨンジュン村」の住人ですね。しみじみ・・・。 2006/06/22 00:43
千草
「そんな時も僕だけには笑顔を見せて欲しいな、笑ったかわいいみさが見たいよ」位joonも言えばいいのに! 2006/06/21 13:32
千草
素直になりたいのに、拗ねてしまうみさちゃんの気持ちよく解る! 2006/06/21 13:31
kei4
みさ千代さんは奥様。ヨンジュンssiのことしっかり信じていたら、悪いようにはならないと思うよ。 2006/06/21 10:13
kei4
みさ千代さん、決してわがままじゃないと思うよ。愛している人のことで気持ちをコントロールするのはとても難しいもの・・・・ 2006/06/21 10:10
roses
おでんくんってかわいい!哲学的なアニメなのね。一つ屋根の下、一つなべの中、ちょっと通じる世界かもね♪ 2006/06/19 22:42
みさ千代
tomoちゃん、レス下さってありがとう。そう、みんないい友達なの。私が我儘なのね、きっと。 2006/06/19 21:08
tomochang
皆さんとってもいい方なのに、難しいことでしょう。今が第一関門かも?ファイティン! 2006/06/19 16:18
tomochang
みさしゃん、おでんくん可愛いい^^そして何かけなげですね。コレクティブ・ハウス生活大変そう。 2006/06/19 16:16
みさ千代
odeオンニ、私が我慢強くないこと、知ってるでしょ!もう、どうしたらいいの? 2006/06/19 02:03
みさ千代
andyさん、いつもご心配をおかけします。でも、何だか「清く正しく」すぎちゃって・・・。 2006/06/19 02:02
odekake
でも世界中の女性の中からみさちゃんを選んだんだよ、自信を持って!!! 2006/06/18 22:58
odekake
オモ、オモ!そりゃーこんなにステキな人と一緒になったんだから、少しはガマンしなくっちゃね^^ 2006/06/18 22:55
loveandy
なんたってみさちゃん奥様なんだから、心ひろ~く、気持ち大きくもってファイティ~ン! 2006/06/18 21:56
loveandy
みさちゃん、複雑ね~!(健康優良児と合宿)なんだ・・・何かちょっと淋しいね~^^; 2006/06/18 21:52
 
 

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