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B.S.J.
B.S.J.(https://club.brokore.com/bsj)
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サークルオーナー: satovic | サークルタイプ: 公開 | メンバー数: 5773 | 開設:2004.08.05 | ランキング:4(69306)| 訪問者:4541319/10102106
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satovic劇場Annex
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No 26 HIT数 1547
日付 2004/10/04 ハンドルネーム 最高尚宮
タイトル ボーダー! 第4話
本文 タイトル | ヤン室長へ Satovic劇場からの御中元 最終回-1 | [219.207.144.77]
投稿者 | satovic 投稿日 | 2004/07/07 13:31:12 アクセス | 3072
内容 ヤン室長へ Satovic劇場からの御中元 最終回 Part1

ヤン室長に ヨンジュンさんの次回作候補のシノプシスを御中元としてお届けしよう!
...というコンセプトではじめた このシリーズですが、
第1話 28647   第2話 28847  第3話28886 と続き 最終回となりました。

結末については 三択になっております。
読者のみなさまには、(A)(B)(C)の結末のうち、
どれが一番みたいか? 
このストーリーの結末にふさわしいのはどれか?を お選びいただき、
レスをいただければ、と思います。
長い話におつきあいくださいましてありがとうございました!(今日も長いよーっ)

では開幕!

Love forever
Satovic
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ペヨンジュン次回作候補? 日韓合作ドラマ「ボーダー!」  written by satovic

     主役:崔 永珍(チェ・ヨンジン).....ペ・ヨンジュン
     原作:シドニー ポラック監督 「トッツイー」
     翻案 / 脚本:satovic

東京へもどって数日後、撮影所に優美子の祖母逝去の知らせが届いた。
化粧が崩れて メチャクチャな顔で号泣するギボン。 それをなぐさめている
ヨンジンの顔にも 涙でマスカラが流れて真っ黒な筋が出来ていた。
楽屋へはいってきたミソンは ヨンジンの顔をやさしくテイッシュで拭きながら
自分も悲しいのに あえておかしそうに言った。

ミソン:もう....美人がダイナシじゃない.....パンダみたいよ!
 
忘れっぽいミソンは 左手の甲にメモを書き込む癖がある。
いそいでWPとメモをして部屋を出たところへ 通訳をつれたADがやってきた。

  AD:すいませーん、ミソンさん。
    優美子さんは 御葬式が終わるまで帰ってこられないので
    このバイクのカーチェイスと 爆破シーンの2つは ヨンジンさんで、
    水中でのバトルをマギーさんに 差し換えになりました。
    衣装に弾着つけるので ヨンジンさん、すぐに着替えてもらえますか?

ミソン:(よかったー 水着の方じゃなくって....。)
    ハイ、わかりました。あ、でも弾着ぬいつけるの、私やります。
 
  AD:いえ、それは特効さんの仕事ですから。危ないですし....

ミソン:危ないから、私がやります。うちのヨンジンの希望もありますから

 女性らしい体型にするため 身体のあちこちにパットをいれているヨンジンの衣装は
 すべてミソンが手直しをしていた。爆発とともに血のりが吹き出る弾着と呼ばれる
 装置も、血のりがしみてもパットの輪郭が見えないところに仕込む必要がある。

 台本の変更箇所と弾着の位置を手にメモすると 甲に書かれた他の買い物のメモを見て
 あわててミソンは近所のドラッグストアに走った。WPはウオータープルーフ。
 ヨンジンのためにウオータープルーフのマスカラを捜したが 日本語の読めない、
 話せないミソンは どれがウオータープルーフだかわからない。 手当たり次第に
 3本とって カゴへ放り込んだ。もどかしい......でも時間がない。
 ミソンは手の甲のメモを見ながら、
 脱毛テープ、男性用のブリーフ、シェイビングクリーム、トイレットペーパー等など
 ヨンジンの暮らしに必要なものを買い込んだ。
 抱え切れないほどの荷物に埋もれて店を出るミソン。

 ミソンは 現場でも、家でも、身動きのとれないヨンジンの手足となって
 2倍の働きで彼を支えた。台本にハングルでカナをふり、家の掃除や洗濯もした上に
 夜遅くまで衣装にミシンをかけ.「痛ッ!」と時々小さな声をあげながら慣れない針を 
もって下着にパットを縫い付ける。撮影所でも くるくると動きまわるその姿は
 笑顔に満ちて楽しそうではあったが.....
 過労がたたって ついに撮影の最中に倒れてしまった。

 女装のままで病院へかけつけたヨンジン。がさがさに荒れたミソンの手を握りしめる。 
その手の甲には たくさんのメモがかかれていた。
 ブリーフ,髭剃り,タバコ.脱毛テープ... すべてヨンジンが必要なものばかり。
 愛おし気にその甲の文字をなでるヨンジン。いつもは口ゲンカばかりしてしまうが
 自分のために一生懸命になってくれるミソンへの愛情がふつふつと湧いてくる。
 眠っているミソンの髪の毛をかきあげて........ 
 顔をそっとやさしくなでていた指が唇で止まった........

ヨンジン:「ミソヤ.....」

 眠っているミソンの上に身体を乗り出し.....額に...ヨンジンの唇が.....という瞬間に
 バタン!と病室のドアがあいた。

優美子:「ミソン!--------------オンニ! ミソンは大丈夫なの?」
 
 一瞬、み、見られてしまったか?と 焦るヨンジン。
 しかし、ヨンジンが女だと信じきっている優美子にはそんな想像ができるはずもない。
 いまやヨンジンを姉、ミソンが妹のように思える優美子は、ブリーフや髭剃りなどと
 ミソンの手に書かれたメモを一目見て、これですべてがわかったワ...と
 合点した様子でこういった。

優美子:「可哀想に.......ミソンったら.......よほど悪い男に捕まっていたのね....
     仕事で忙しい上に こんなに働かされていたなんて....。」

 ホッと胸をなでおろしつつも、自分のこととは言い出せず 
 優美子の勘違いにドキマギするヨンジン。
 優美子と一緒にはいってきたギボンが笑いをこらえきれずにクククとこらえている。

優美子:「ねえ、オンニ....なんとかしてあげること できないかしら?」

 ヨンジンの腕に自分の腕をからませながら 頭をすりよせてくる優美子。
 今さっきミソンに傾いた気持ちが また大きく優美子の方に振れてしまう....
 二重三重に ドキドキしてしまうヨンジンであった。

 「スーパーモデルズ!」は異例の高視聴率のままクランクアップをむかえ
テレビ局主催の 慰労パーテイが開かれた。
新しいPDの片岡は 積極的に優美子をエスコートし、ソデにされた中谷のイラつきは 
ハタ目から見ても明らかであった。テレビ局の実力者で 
いつも自信満々の御曹子の片岡は 軽やかにステージに上がってマイクを持った。

片岡:「えー、みなさん 今日はお忙しい中 僕と菊池さんの婚約披露パーテイにおいで
    いただいてありがとうございます!(ざわつく会場.....)なーんて日が来たら
    いいんですけどね ハハハハ!(冗談と分かって笑いにつつまれる会場)
    さて、みなさんのおかげで 我が「スーパーモデルズ!」は無事 全ての撮影を
    終了することができました。ありがとうございました!
    さらに、今日はみなさんにうれしい御報告があります!
    この番組は 9月から 韓国MBCでの放映が決まりました!
    日本のテレビドラマが韓国の地上波で放映されるのは初めてのことです!
    それを記念して来週は 日韓共催の「スーパモデルズ specia]」を 
    生放送でお送りすることに決定しました!
    日韓テレビの文化交流を祝って 政府関係者からの表彰まであるそうです!
    この快挙をなしとげてくれた スタッフと 主役の3人に
    大きな拍手をお送りください!」

  拍手の波にニコヤカに手をふって応えているマギーや優美子のかたわらで 
 手だけふりつつも ヨンジンの顔はひきつっていた。となりに立つミソンを
 ひじで小突きながらヨンジンが言った。

ヨンジン:「おい!マネージャー! 聞いてないぞ!こんなの!
                     韓国に生放送ってどういうことだ?!」
 ミソン:「私だって知らないわよ!今はじめて聞いたんだもの!」

  壇上から降りて 優美子のそばへきた片岡は 優美子の耳もとへ
  拍手にかきけされないような声で こう言った。

片岡:「このイベントが終わったら、君にあってもらいたい人がいるんだ。
    実はね 表彰しに来るのはボクの父なんだ。副総理だからね(笑)」

 この言葉は 優美子の隣に立っていた中谷の耳にも届いた。
 いや、片岡は それを狙って あえて言ったようなものだった。戦線布告である。
 コケにされた中谷がこのまま黙っているわけはない。
 彼は この生放送の中で 優美子に突然のプロポーズをする運びとなるように、
 放送作家に台本を変えさせることを思い付いた。
 司会は自分である。生放送なら やったモン勝ちだ!
 こんな大きな舞台で、司会の彼のプロポーズにノーと言えば シラケて 全てが
 大ナシになる。また、芸能界に大きな影響力をもつ中谷に そんな大恥を
 かかせれば 彼に気兼ねして どんな番組からも声がかからなくなるだろう。
 全てを計算した上での卑怯な戦術だった。   

 会場の隅でひそひそと打ち合わせをする放送作家と中谷をギボンは見逃がさなかった。 
 パーテイ会場の玄関で ハイヤーを前にギボンをまっていたヨンジンとミソンのもとへ 
ギボンは 息を切らせて 走ってきた。
 うしろから あの放送作家がおいかけてくる。
 
ギボン:は、はやく乗って!ふたりとも!早く!運転手さん!早くだしてちょうだいっ!

 ハイヤーが滑りだすと、助手席のギボンが うしろの二人をふりかえりながら
 息をきらせて言った。

ギボン:た、たいへんよ....ヨンジン!.中谷は 今度のspecial 番組をメチャクチャに
    するつもりよ!番組の中で 優美子にプロポーズしようと企んでいるのよ!
    な、生放送なら、イヤっていえないじゃない?片岡の鼻をあかすつもりなのよ!

ミソン:ヒョン、誰にそんなこと聞いたの?

ギボン:やーね!ヌナっていいなさいって いつも言ってるでしょっ!
    あの豚みたいな放送作家よ!いつもアタシに熱い視線を送ってきてたから
近付くのも嫌だったんだけど、ちょっと膝頭くっつけたら
    ペーラペラしゃべったわよ、あの豚男!チョワヨって言ったら 勘違いして
    おいかけてきちゃって アーッ!ヤダヤダヤダ!

ギボンの不幸にミソンとヨンジンは爆笑した。
その夜、ミソンがシャワーを浴びている間に マンションのベランダで涼んでいた
風呂上がりのヨンジン(上半身裸で首からタオルだけ ^^:)に ビールを渡しながら
ギボンは尋ねた。

ギボン:ヨンジナ.....あんた どうするつもり? 中谷はもう指輪も発注して 準備万端
    みたいだし、片岡だってお父様に紹介しようってつもりだし.....
    アンタこのままでいいの?それとも ミソンの気持ちに応えてあげるつもり?

ギボンから フッと斜目45度に(ドンヒョクチックに)視線をはずし 
ベランダの手摺にもたれて 星を見上げ 
フーッと大きく タバコのけむりを吐き出したヨンジンであった。 --------

 .............I N T E R M I S S I O N.........................

    ('>')おー煎にキャラメルー ポップコーンはいらんかねー!.
       トーイレに行くなら 今のうちだよー!



 
 
 

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