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メンバー |
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書き込み |
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No |
58 |
HIT数 |
1346 |
日付 |
2005/04/27 |
ハンドルネーム |
itkoba |
タイトル |
わかれ |
本文 |
青春の光り輝く青空の下で彼女と出会い、愛を育み、明日への夢を語り、結婚して7年・・妻を愛し、妻には愛されることを疑う事なく、過ごした7年間。
意識の無いまま、病院のベッドで、今も、眠り続ける色白の美しい妻の横顔を見つめ、「貴方は死んだらいい」と呟くインス・・・事故の顛末を知り、妻の浮気の事実を知った今も、妻の全てを受け入れ、愛し、憎むことのできない自分がいることを知った。いっそ、憎み、激怒し、憤慨する自分であったらどんなに楽だったことか・・
同じ状況におかれ、病院という非日常の、ぎこちない唐突の出会いから始まり、同じ苦しみを分かち合い、理解し、慰めあう、絶望から始まった思いは、いつしか、愛してはいけない人「ソヨン」への新しい「愛」が芽生えていることに、なんのためらいもなく、素直に受け入れている自分の心も知った。
許されない相手と知りながらも、余りにも過酷な現実に、身の置きどころを探し、お互いに救いを求め、インスの腕に支えられ慟哭するソヨン、ソヨンの胸で無防備に泣き崩れるインス・・支えがなければ、崩れ落ちそうな、丸裸の心を支えあうことで、お互いの平常を保ち、明日を生きるための、それは小さな光だった。
徐々に解明されていく事故調査の中で、何不自由の無い、日常の結婚生活、夫インスに愛されている確かな思いを妻のメールは語っていた・・・そして、夫以外の男に身を寄せた、冒険では無い確かな妻の心を、その同じメールは語っていた。何故・・何故、彼女は他の男に思いを走らせたのか?・・・自分を責めるインス。
幾つかの逢う瀬を重ね、何時しか時が過ぎ、冬の遠のきが感じられる季節に変わっていた。妻の意識が戻り、退院後も介護を要する妻との生活を再びスタートさせる現実に、インスの心は何の感慨も感じられないまま、時間だけが通り過ぎていく。乾いた心に、ソヨンへの愛を一生胸の奥に秘め別れを決意する。
満員の観客を集め、華やかに進行するステージから、ふと反らせた目で、天空を舞い降りる、さくらの花びらを追いながら、遥か遠くに感じられる、過ぎ去った時間を遡っていた。「冬がすき、でも春もすき、だから春に雪が降ればいいのに」と呟いた寂しげなソヨンの面影が彼の胸を一杯にした。
もう一度会いたい、もう一度だけ、もう一度だけ会いたい。華やかなスターの繰り広げる眩し過ぎる程の舞台を背に、彼女との出会いの場所「サムチョク」を目指し車に飛び乗った・・・・
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itkoba
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インスに聞いて下さいまし。私にも、今、チト分かりません・・・。 |
2005/05/02 15:54 |
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minin
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インスはどちらの愛を選ぶの? |
2005/05/01 23:23 |
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