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*JOONといっしょ*
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図書室
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No 25 HIT数 253
日付 2006/01/13 ハンドルネーム nonako
タイトル 【創作】 『四月の雪』のその後・・・インスの心
本文
年末年始も『四月の雪』から離れられなくて
私が感じた『四月の雪』のその後を書いてみました。
こちらはインスとスジンがやり直すバージョンです。
ちょっと無理があるかもしれませんが
どうしてもスジンが気になってしまって。
創作は初めてで心臓がバクバクしています。
興味のある方はお時間のある時に
覗いていただければ光栄です。





*--*--*--*--*--*--*--*--*--*









『四月の雪』のその後・・・インスの心





「インスシ 私達別れましょう。」
こうなる事は分かっていた。
これ以外に 選択肢が無い事も。 
壊れてしまった心を 拾い集め 繋ぎ合わせる作業は
ひとり ひとりがするしかないのだ。
しかし 今は 壊れた心の破片を 拾い上げる事もできない。
スジンの体が 元に戻ってくれた事が せめてもの救いだった。



*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*―――*



コンサートの後 雪が降った。春の雪が。
ソヨン・・・。



僕達は あの海に来ていた。
あの海は 今もそこに存在した。
しかし 今 目の前に広がる海は あの時とは違う表情を見せている。
そして ソヨンも。
「春に雪が降ったよ。」
「そうね、春に雪が降ったわね。」
ソヨンはとても満足そうだった。
そんなソヨンを見て、もう、大丈夫だと思った。
ソヨンは僕をちょっと見て、少し笑った。
僕も ちょっと愉快な気分になった。
波は 相変わらず 寄せては返していた。
まるで 僕達の事など 何も知らないかのように。



*――*――*――*――*――*――*――*――*――*――*



今日もコンサートは終わりを迎えた。
観客はそれぞれの場所に 帰ろうとしている。
・・その時、何かを感じた。・・スジン。
かなり離れていたが、僕はスジンの目に釘付けになった。
その時、何かがスパークした。・・行かせてはいけない。



*――*――*――*――*――*――*――*――*――*



記憶も 僕の一部であることに変わりはない。
こうして食事の後、なにげなくテレビを見ている時でも
突然 記憶の扉は開き始める。
風の冷たさや 病院の匂い
サムチョクの町並みや、そこにある痛みまでも
すべて今も感じられる。
そこに愛はあっただろうか。
いや、きっとあっただろう。・・それを愛と呼ぶのなら。
そしてソヨンは 今も 若く、美しいままだった。
それを確認して、少し満足する。
僕はエゴイストだ。・・そんな考えがふっと浮かんだ。



横に居たはずのスジンはいつの間にか キッチンに行って食器を洗っている。
その、後姿は何も語っていないようで 何よりも雄弁に語っていた。
誰の心にもあるであろう 自分だけの部屋。
誰にも癒せない傷。
それを知っていて、見ぬふりをしてくれる人がどれだけいるだろう。



スジンは僕の視線に気づいたように振り返った。
そして、あの目で僕を見た。・・そう、あの目。
コンサートの後、僕を釘付けにしたあの目。
いや、もっと、ずっと前。
もっと、ずっと昔からスジンはあんな目で僕を見ていた気がする。
もしかして・・スジン、そうなのか?



スジン、僕の隣に来ておくれ。
君に触れたいんだ。今、すぐに。
心の声が聞こえたかのように、スジンは手を拭い僕の隣に座った。
スジンの髪をそっと指でなぞってみる。
長く、しなやかな髪。
ふと、ひとすじの白いものが目に留まる。
「スジン・・。」
後は言葉にならなかった。
スジンの肩をそっと抱いた。
温もりが伝わる。
スジン、君を抱いていると 僕自身を抱いているようだ。




「スジナー、僕達、結婚しようか。もう、一度。」
言ったそばから ちょっと失敗した、と思った。
もっと、何とか言えたらいいのに。



「インスシ、ありがとう。でも、今はただ、こうして
あなたの温もりを感じていたいの。」
そう言って、スジンは僕の肩に頭を乗せた。
ああ、そうだね、スジン、そうだね・・。
スジン、君はいつだって、そうやって物事の本質を鋭く探り当てる。
そんな君が誇らしいよ。





でもね、スジン。
さっき僕が言った言葉も・・真実なんだよ。





インスはスジンの手を握った。強く、強く。
テレビではいつものタレントがいつものギャグをとばしていた。



  

 
nonako
無いかもしれないけど、それを乗り越えて、幸せになって欲しい、そう思いますよね。 2006/01/24 13:21
nonako
ここ、ジーンときました^^)インスとソヨン、インスとスジン、そして誰にでも記憶があるし、それは決していいものばかりでは 2006/01/24 13:16
nonako
ぷうすけさんがインスとソヨンのストーリーを素敵に書いて下さったように(インスが雪を見てソヨンとの出逢いを思い出しますね 2006/01/24 13:12
nonako
ぷうすけさん、おひさしぶり^^読んで下さってありがとう。「夫婦の絆」を大切にしたい、そうであって欲しいと思うのです。やっぱり。 2006/01/24 13:06
ぷうすけ
時間が二人の傷を癒し、離れていた気持ちを近づけてくれたような気がします。 2006/01/24 11:40
ぷうすけ
インスとスジンは、お互いに傷つき別れることになってしまったけど、情が残っていて、お互いの気持ちを理解しあえる間柄なのね。 2006/01/24 11:34
ぷうすけ
nonakoさん、亀レスでミアネヨ~。今日、じっくり読ませてもらいました。インスとスジンの夫婦の絆を感じました。 2006/01/24 11:30
nonako
美しいままフリーズしておきたい。そしてそれをバネにして、明日への一歩を歩みだすと、そう、思います。 2006/01/16 10:40
nonako
ソヨンは短い時間でしたが、自分なりにインスを愛して、もう、悔いはないと。私がソヨンなら、インスとの愛は 2006/01/16 10:37
nonako
ソヨンには女性本来が持っているたくましさを感じるんです。女性は子供を産み、育てなければいけないですもんね。 2006/01/16 10:29
nonako
以前のインスはちょっと鈍感(ゴメン!)でも、決して悪気があるわけではなく、健全な男性だと。 2006/01/16 10:26
nonako
Qちゃん、もちろんこれは私の個人的な感じ方だけど、スジンは見かけは強そうだけど、内面は繊細だと。 2006/01/16 10:24
naturalQ
そのようにしていたのかな。まだお話消化中!何度も読み返しています。ハマります。コマスミダ<(_ _)> 2006/01/16 01:23
naturalQ
いろんなことを感じ過ぎるゆえに・・・心と裏腹な行動も。夫婦の時,インスは本当の彼女に気づいていなかった。というか彼女が 2006/01/16 01:20
naturalQ
スジンは本当は弱くて不器用な女性なんですね。気持ちをありのまま表せるソヨンの方が女性として強いかも。 2006/01/16 01:13
nonako
インスとスジンがちゃんと夫婦に見えました。読んで下さってありがとう。 2006/01/16 00:04
nonako
feelingさん、インスとスジンのシーンは少なかったけど、雰囲気といい、なんか好きです。 2006/01/16 00:03
nonako
きっと、皆さんの中にそれぞれの素敵な『四月の雪』があるのでしょうね。読んで下さってありがとう。 2006/01/16 00:01
nonako
catさん、素敵な話と言って下さってありがとう。私の中の『四月の雪』はこんな感じです。 2006/01/15 23:59
nonako
読んで下さってありがとう。 2006/01/15 23:57
nonako
chikocyanさん、共感して下さって嬉しいです。「雨降って地固まる」ほんとにそうであって欲しいですね。 2006/01/15 23:56
feeling
nonakoさん、亀レスで、ごめんなさい(*^^)映画で、スジンとのシーンをもっと観てみたかったので嬉しいです♪素敵なお話、ありがとう♪ 2006/01/15 16:19
cat402
nonakoちゃん、【四月の雪】のその後(インスとスジン)今読ませてもらいました。nonakoちゃん、ステキなお話です~よかったヨ~ン 2006/01/15 10:57
chikocyan
インスとスジンのその後はこうであって欲しいと願ってましたので嬉しく読ませて貰いました。雨降って地固まるのですよね 2006/01/14 22:25
nonako
椿さん、読んで下さってありがとう。椿さんもスジンが気になりますか?どうしてでしょうね。 2006/01/14 10:50
椿
nonakoちゃん、私もスジンが気になるんです・・こんなに素敵な未来を描いてくれてありがとう^^ 2006/01/14 10:31
nonako
いつも、皆さんの創作を楽しませていただくばかりでしたが、自分のものUPするのって、もう、ドキドキしました。 2006/01/13 22:46
nonako
kippoさん、読んで下さってありがとう。つたない文ですが少しでも伝わったら嬉しいです。 2006/01/13 22:42
kippo
さすが、nonakoちゃん~!インスの心の動きが、言葉が、読んでる私の胸にもぐっと、迫ってくるようです~素敵ヨン♥ 2006/01/13 22:13
kippo
nonakoちゃん、コンサートのシーン、海、インスの部屋・・・まるで、映画を見ているように、目の前に浮かんできます。 2006/01/13 22:13
ぴかちゅ
nonakoちゃん、私、正月からこんなに涙しちゃって、どうかしちゃったんです。私たちにも【四月の雪】が降ったんですね。 2006/01/13 21:51
nonako
ぴかちゅさん、また、またありがとう。私、正月から↑こんなん書いちゃって、どうかしちゃったのかしら^^。 2006/01/13 21:34
nonako
かんみんさん、読んで下さってありがとう。インスらしいですか?よかった^^。読書家ではないですヨン^^; 2006/01/13 21:29
ぴかちゅ
これが、この映画なんですね。ホ・ジノさんや、Joonや、イェジンさんが伝えたかったことなんですね。 2006/01/13 19:41
ぴかちゅ
また来ました~。でもやはりダメです。涙で文字がにじんで読めない。不思議。ソヨンとの未来も、スジンとの未来も受け入れられる。 2006/01/13 19:40
かんみん
すごくいいわ~~。心にズシッと…心地よく残る、この感じ。う~ん、うまく言えないけど~…インスらしくって素敵なお話ねぇ~☆ 2006/01/13 18:55
かんみん
ネタバレ館での鋭い洞察力にも、いつも感心していたけど、さすがだわぁ~。 2006/01/13 18:52
かんみん
きゃ~~すごいすご~い!!でも、読書家(←勝手に思っている^^ゞ)のnonakoちゃんなら、納得~! 2006/01/13 18:51
nonako
akatukiさん、そのように言って下さって嬉しいです。こちらこそ本当にありがとう。 2006/01/13 16:55
akatuki58
スジンへの信頼・愛が戻って(回復)いますね。インスは強い男です。いい夫婦です^^* 2006/01/13 14:07
akatuki58
nonakoちゃん 帰宅してnonakoちゃんの世界にはまってしまいました^^ほんとうにありがとう^^* インスの言ってくれた言葉に 2006/01/13 14:05
nonako
ぴかちゅさん、さっそく読んで下さって、こちらこそ本当にありがとうございます。 2006/01/13 11:09
ぴかちゅ
今は、<ありがとう> それだけ、ここに残します。ほんとうにありがとう。 2006/01/13 10:20
ぴかちゅ
nonakoちゃん、読みました。コメントしたい。でも涙があふれてなにを書けばいいのか。どんな言葉でこの気持ちを表せるのか。 2006/01/13 10:19
 
 

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