ブロコリ サイトマップ | ご利用ガイド | 会員登録 | メルマガ登録 | 有料会員のご案内 | ログイン
トップ ニュース コンテンツ ショッピング サークル ブログ マイページ
*JOONといっしょ*
*JOONといっしょ*（https://club.brokore.com/0404）
　　　　*★☆★ペ・ヨンジュンさんをはじめ、いろんな話題で井戸端会議しちゃいましょう。楽しい仲間が、待っています。★☆★
サークルオーナー： ★joon | サークルタイプ： メンバー制 | メンバー数： 629 | 開設：2005.05.16 | ランキング：22(14749)| 訪問者：2660848/3006670
開設サークル数： 1238
[お知らせ] 更新のお知らせ
容量 : 88M/100M
メンバー Total :629
Today : 0
書き込み Total : 8609
Today : 0
図書室
創作文、感想文、本の紹介等は、こちらにどうぞ。
No 7 HIT数 229
日付 2005/07/11 ハンドルネーム ★joon
タイトル 潜入～勇俊刑事編Ⅶ（最終話）【作者：Marinche 】
本文 潜入～勇俊刑事編Ⅶ（最終話）


投稿者: Marinche 作成日: 2005-07-08 08:40:09 アクセス: 131 read










　　　　　　　　　　〈　Ⅶ　〉





チェックインを済ませた勇俊は、デッキで待つみゆきのもとに急いだ。
みゆきは、飛行機を見るでもなく、フェンスにもたれかかっていた。
離陸するジェット機のエンジン音が耳を劈く…。

「資料は全て仲間と日本の警察の手に渡っているからすぐにも捜査の手が伸びるだろう。関係のない姉さんやひろみには問題ないが、会長は責任者としての罪があるはずだ。ただ、殆どの罪は社長が負うことになるだろう。彼は、会長に手が及ばないように、細心の注意を払って書類を作っていた。何の恩義をそこまで感じていたか、聞く機会がなかったのが残念だよ。」

「色々とありがとう。あなたが来てくれたお陰で、私もひろみもやっと太陽の下を歩けるわ。」

「ひろみには悪いことをした。いくらソンジュの為とはいえ、わざと彼女の気を引いて利用しようとしたのは確かだ。でも、ひろみが好きだったのも事実だよ。僕には妹がいないけど、きっと妹はこんなにかわいいのだろうといつも思っていた。でも、それだけだ。僕が好きだったのは…」

もう隠すものは何も無い。心の奥底まで見て欲しい。勇俊は真っ直ぐみゆきを見つめた。
「…みゆき姉さん、あなただ…。」

みゆきは一瞬聞いてはいけないと、耳を塞ごうとしたが、勇俊の手がそれを邪魔した。みゆきは大きく溜め息をつきもう一度フェンスにもたれかかった。

「気付いていたわ。ひろみがあんたに向ける目と同じ目で私を見ていたことを…。
でも、わかっていてもどうしようもないの。私は夫のある身なのだから。」
「会長は、ひろみに母親を与えたくて、あなたと結婚しただけじゃないか。ひろみも立派な女性になっているのに、まだ母親が必要かい？」

みゆきは自分の腕をきつく掴む勇俊の手をそっとはずし、両手で優しく包み込んだ。
「親はいつまででも必要よ。ひろみがもういいと言うまでそばに居てやりたい。」
「僕には、望みがないというわけか…。」
「私を好いてくれてありがとう。同じ世界のいい人を見つけてちょうだいね。」

勇俊はみゆきに握られた手を離し、そっとみゆきの頬に触れた。
「キスしてもいい？」

みゆきは一瞬戸惑ったが、私がお別れのキスをしてあげるわ、と背の高い勇俊の肩に手を置き、頬にキスをした。みゆきの切ない心を頬に感じた勇俊は身を離そうとするみゆきの首筋に手を伸ばし、彼女の視線の自由を奪った。
そして唇は…、みゆきの心の自由を奪った。

知られたくない心の内が勇俊に流れ込む前にみゆきは彼から離れたかった。
でも、「最後だから…」の声に、みゆきの抵抗は涙と一緒に流れ落ちた。
　（もう逢うことはないから…。国に帰れば私のことなど忘れるから…。
　　閉ざされた空間での選択肢のない恋…、お互いを少し憐れと思い、そして忘れるから…。）

悲しい接吻と切ない抱擁…
声を殺して泣くみゆきの華奢な肩を抱き、こんなに儚げな存在だったのに、なぜ頼りきってこられたのかと自分のふがいなさに腹が立った。守ってあげたい…。このままさらってしまいたい…。でもそれは彼女が望まぬことなのか…。「一緒に行こう…」勇俊が搾り出した言葉に、みゆきは小さく首を横に振った…。

疾うにその存在すら忘れていた涙が、勇俊の頬を一筋伝う…。慌てて掌で拭い、深く息を吐いた。
「行って、みゆき。僕が君を見送るよ。君をここに残して行かれない…。」
「…わかったわ。これはひろみから預かった手紙…。彼女には本当に申し訳なかったけど、二人とも上手くいかなかったから、許してもらえるかしら…。ずいぶん分厚い…。あなたへの想いがたっぷり書いてあるのね…。」

涙を振り切るみゆきをもう一度抱きしめ、張り裂けそうな心を最後の言葉に託した。
「さようなら、そしてありがとう…　みゆき…」

走り去るみゆきを見送り、ひろみからの封筒をポケットにしまうと勇俊はタバコに火を点けた。
紫煙の向こうに霞むみゆきは視界から消えた。


勇俊が窓から外を眺めると、眼下にはソウルの街が広がっていた。
だが、久しぶりに会う友の顔を想像しても、心が晴れない。
ふと、ポケットにしまっていたひろみからの手紙を思い出した。
「ひろみ、ごめんよ。みゆきでいっぱいの心では、この手紙は読めなかったんだ。」
勇俊が封筒を開けるとパスポートが出てきた。
職業柄「まさか偽造？」と思ったが、中を見るとみゆきのものだった。
事情が飲み込めないままひろみの手紙を急いで開き目を通すと、勇俊は笑い出した。

隣の座席の男性が驚くのも気にせず、そそくさと降りる準備を始め、客室乗務員を呼び、明るい声でこう言った。

「一番早い成田行きの飛行機は何時に出るか、調べてください。」



「勇俊へ
あなたのことが好きだったけど、おかあさん、いえ、みゆきお姉さんの方がよっぽどあなたを好きだったみたい。危険を顧みず勇俊の為に働いたお姉さんの気持ちを無駄にしないでね。私のことは放っておいて大丈夫。父さんのこともどうにかするから、お姉さんをさらって行って。もし、飛行機に乗ってからこれを読んだとしても、ちゃんと戻って来るのよ！私を傷つけたお詫びだと思ってちょうだい。またね。　　　　ひろみより」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり





　細かい内容が無くて物足りなく感じたとも思いますが、
あまりやくざな行動や取引きは書きたくなかったので、ストーリーのみを追いました。
ご了承くださいませ＾＾　　お付き合いありがとうございました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Marinche




yukun1015 最後はドキドキ、ハラハラ。ウルウルでした＾＾ハッピーエンドでよかったぁ～みゆきは、イ・ミスクさんをイメージして読みました♪ 2005/07/09
akatuki58 ひろみ粋なことしてくれましたね＾＾鳥肌がたちましたヨン♪素敵なひと時をありがとうございました！ 2005/07/09
Marinche kyonsonataさん、お付き合いありがとうございました。本当にJoonに演じてほしいジャンルがいっぱいで困っちゃいますね～ 2005/07/09
kyonsonata 何でも出来るヨンジュンさんの集大成でロマンスありのハードボイルドを演じて欲しいな～！ 2005/07/08
kyonsonata ほんと、一気に読めるのって幸せです。ありがとう！読んでて彼の今までの役名が色々と浮かんだりしました。 2005/07/08
Marinche やっぱりHappyEndingがいいですね＾＾　最後までお付き合いありがとうございました 2005/07/08
nonako 拍手！一気に読めちゃいました。いつかjoonにもこんな役やって欲しいね。Marincheさん、ありがとう。 2005/07/08
ぷうすけ ひろみは、みゆきの気持ちに気づいていたのね。ハッピーエンドで、本当によかった！Marincheさん、素敵なお話を、ありがとう♪ 2005/07/08
ぴかちゅ かんみんちゃん、一度でいいから、○○愛してると言って欲しいぴかちゅ。。Marincheさん、ありがとう！！！ 2005/07/08
かんみん 一気に読ませてもらっちゃって、幸せ～♪・・・え？ぴかちゅさん、今度はみゆき？？ 2005/07/08
かんみん お～～！素晴らしいぃぃ～！たった一枚のお写真から・・・！皆さんがお薦めしていたのがよく分かりましたぁ！パチパチ・・・！！ 2005/07/08
はなび ひろみっていい子だね～うん！うん！あっというまに最後まで読めてわたしゃ幸せだよ～ 2005/07/08
ぴかちゅ ワタシ、みゆきにＨＮ変えよかな～～ 2005/07/08
ぴかちゅ はっぴーえんどでよかった～！ひろみちゃん、あなたはえらい！ 2005/07/08
★joon ひろみは、お利口、ナノニダ。いいのかにゃ・・・。でも、そんな、ひろみが、愛しい。 2005/07/08



 
Marinche
ムム・・楓花ちゃん、チェックしてますね(^^;)　お忍びで来日する勇俊を書くつもりが、脱線してます(#^_^#) 冷たい風ありがと～ 2005/07/28 06:07
楓花
Marincheさん、最近お見かけしないと思ったら、執筆中？楽しみが増えました！暑いので冷たい風送りま～す～～～～ 2005/07/27 23:49
Marinche
最後まで読んでくださってありがとう。面白かったといっていただけてよかったです！次の勇俊執筆中♪書くのって楽しいですよね(*^_^*) 2005/07/27 18:40
ペイブメント
最初からここまで一気に読んでしまいました。面白かったです（＾＾） 2005/07/25 14:53
Marinche
楓花ちゃん、優しい・・・♪ありがとうヽ(〃^・^〃)ﾉ ﾁｭｯ♪ 2005/07/16 10:23
楓花
そんな事ないです、Marincheさんの書いた、勇俊ssi悪っぽくって、カッコよかったです。 2005/07/16 07:57
Marinche
今回のでよくわかりました。私・・・悪人書けないんです…(>_<)　勉強不足でごめんなさい（；＿；） 2005/07/15 19:56
Marinche
おっ！楓花さん、いいところを突いてきましたね＾＾私も、善人の顔を持った悪人を書きたかったんです。でも… 2005/07/15 19:54
楓花
二面性を持った人のお話聞きたいな。 2005/07/15 11:09
楓花
うふふ・Marincheさん、何だか可愛い♪今度は、ヨンジュンさんが演じてみたい言っていたジギルとハイドのような、 2005/07/15 11:07
Marinche
・・・い・・いえ、５回されたのは１回だけです(#^_^#)　普通は頬を寄せ合って口でチュって言うだけですよ＾＾　４回ですけど・・ 2005/07/14 19:33
楓花
わぁ～い♪ありがとう！５回朝晩、凄い情熱的なんですね。経験ありのMarincheさんも、きっと情熱的なのね♪ 2005/07/14 18:41
Marinche
少し南の方では４回するのヨン♪毎朝毎晩挨拶が大変（^^;）「５回もあるよ」って騙されて、真ん中にされました＾＾； 2005/07/14 16:47
Marinche
ドッキ～！！もちろん楓花ちゃんにも特大のヽ(〃^・^〃)ﾉ ﾁｭｯ♪をプレゼント！なんならフランス風に両頬に？ 2005/07/14 16:45
楓花
あ～、Marincheさん、椿さんにだけ、チュッ♪してずる～い（プンプン）私のほっぺもあいてるヨン♪　ハイッ。 2005/07/14 11:35
Marinche
椿さん、おひさしぶりです。読んでくれてありがとうヽ(〃^・^〃)ﾉ ﾁｭｯ♪ 2005/07/13 05:37
Marinche
akatuki58さんと１yukun1015さんへのレスが飛んでいました！ごめんなさい。ありがと～！鳥肌、嬉しいかも♪ 2005/07/13 05:36
椿
Marincheさん、「冬ソナ」とは全然違った雰囲気で(^-^)//""パチパチ　ＹＪssiの新しい魅力を想像してました。 2005/07/12 21:36
Marinche
catt402さん、読んでくださってありがとう。また書いたら読んでくださいね～(*^_^*) 2005/07/11 21:34
cat402
また、ヨンジュンさんのお話を待ってま～す。 2005/07/11 19:25
cat402
Marincheさん、ありがと～！ステキなお話でした。ハッピーエンドになってよかった～ 2005/07/11 19:24
 
 

サイトマップ　|　 プライバシーポリシー　|　 サイトポリシー　|　 広告掲載について　|　 お問い合わせ.
IMX