全米で大ヒットの『アイアンマン』とはどんな映画か!?
話題作が次々と登場する全米映画界のサマー・シーズンは5月から始まるが、その先陣を切って5月2日に公開されたのが『アイアンマン』。『スパイダーマン』シリーズでおなじみのマーベル・コミックを原作とする本作が、公開前の予想を大きく上回るオープニング記録を打ち立てた。
『アイアンマン』 監督:ジョン・ファブロー/出演:ロバート・ダウニーJr.ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/08年9月27日、日劇3ほか全国超拡大ロードショー/
週末3日間の興行収入は1億2110万ドル(約125億円)で、これは2008年最高のオープニング成績であり、歴代でも10位の記録。『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』などの続編シリーズ作品を除けば、2002年の同時期に公開された『スパイダーマン』に次ぐ歴代2位の数字である。まさにロケット・スタートというべきオープニング成績だ。
この全米ヒットには原作の高い知名度がある。アメリカン・コミックから題材を得た映画が、全米で高い人気を誇っているのは周知の事実。とりわけマーベル・コミックの映画化作品は、原作が長きにわたって親しまれていることからコンスタントに大ヒットを飛ばしている。
『スパイダーマン』シリーズの3作はもちろん、『X-MEN』シリーズ(3作)や『ファンタスティック・フォー』シリーズ(2作)、『ハルク』といった作品は、その代表格。コミックにアイアンマンが最初に登場したのは、これらのヒーローたちとほぼ同時期の1963年で、本国での知名度もほぼ同等といえるだろう。しかし、これらのヒーロー・アクションに比べると、『アイアンマン』はいささか毛色が異なる。
物語は、兵器製造企業のCEO、トニー・スタークが鋼鉄製のパワードスーツを製造し、これを装着して世界的な陰謀に立ち向かうというもの。本作のプロデューサー、アヴィ・アラドは「“アイアンマン”は原作が生まれたころから、本当の意味で読者とつながっていた」と語る。「トニー・スタークは突然変異したわけでもないし、遺伝子組み換えをしたクモにかまれたわけでもない。自分の頭脳を使って特殊な武器を作り出した1人の人間にすぎない」。すなわち本作の主人公は、原作の読者と同じ、特殊能力を持たない普通の人間なのである。映画版の『アイアンマン』が観客の熱烈な支持を得た精神的な背景に、そんな原作の魅力があったのかもしれない。
2008年05月13日日経トレンディーネットより
アメリカ滞在時、 JOONは、この映画を観たかもしれませんね^^。 日本では、9/27(土)より全国ロードショーです。
アイアンマンオフィシャルサイト
http://www.sonypictures.jp/movies/ironman/
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