米政界一のスピーチの名手 妻と娘、そして女性を語る(1)
初のアフリカ系アメリカ人として、アメリカ大統領候補となったバラク・オバマ。カリスマ的な演説のうまさは、若き日のJ・F・ケネディを思わせる。共和党側も強力な女性副大統領候補を立ててオバマ人気に迫る勢いのなか、女性の心をつかめるかどうかが大統領選挙を制するひとつの重要なファクターに。 そんななか、オバマ上院議員が妻と娘、 そして世界の女性について語った。
真に強い女性を妻とし、ふたりの娘マリア(10歳)とサーシャ(7歳)に恵まれたバラク・オバマは女性に関する問題を重視している。11月のアメリカ大統領選挙まで残りわずか、共和党は副大統領候補に44歳のサラ・ペイリンを立て、共和党大統領候補のジョン・マケインが支持率で猛追を見せているなか、女性に関するテーマは新たな重要性を帯びてきた。そんななか、オバマは本誌女性記者に、家族と結婚生活、女性の人権を語ってくれた。
-今のアメリカは女子高校生が「妊娠協定」を結んで集団妊娠する時代です。ふたりのお嬢さんが育つ文化に危機感を覚えませんか? 女の子を早いうちから性的な対象にして、子供時代をむしばむ文化を問題視しているのは私たち夫婦だけではないと思う。妻のミシェルも私も堅い人間ではないし、ミシェルは子供たちとなんでもオープンに話している。長女のマリアはもうすぐ思春期に入るから、きちんとした知識を与えておかないと。
-おしべとめしべの話は すでになさったわけですね? まあ、だいたいね。だがそれよりも私たちが娘に望むのは、「自分」を強くもって育ってほしいということ。人は頭や競争力や思いやりで判断されるのだと自覚してほしい。外見のかわいさだけじゃなくてね。だから、どんな価値観を大切にするべきかという話はよくしているよ。親としての使命は、いい判断を下せる子供に育てることだと考えている。
-女性に囲まれて暮らすのはどんな感じですか? 素晴らしいよ。さんざんジョークのネタにされるけどね。「お部屋の真ん中にパパが大きな靴を置きっぱなし!」とか、「パパがまたズボンをドアノブに引っかけてる」とか、「パパは3足しか靴をもっていなくて、どれもぼろぼろ」とか。
interview Joanna Coles and Lucy Kaylin translation Hiromi Amagai
http://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/marieclaire/1364/1.html
|