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【 koko の Valentine's Day 】 |
【 koko の Valentine's Day 】 は
医師の 呼ぶ子と書く 呼子 koko ちゃん と 直さんとのお話です。
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No |
7 |
HIT数 |
7309 |
日付 |
2009/07/23 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
7話 【 koko の Valentine's Day 】 |
本文 |
【 koko の Valentine's Day
】 7話
車だと10分ぐらいの距離。
タクシーで行くことにした。
お店の前まではタクシーが入ることが出来ないので
広い通りでおりた。
かどをまがると、お店の前におじたんさんが立つているのが見えた。
多分、お母様達が
おじたんさんに私がお店にむかった事をつげたのだろう?
「
こんばんわ 」
「 お待ちいたしておりました。
加賀美様
おそれいりますがお部屋の方へご案内させていただく前に
お話が …
」
おじたんさんの様子が昨夜のおじたんさんとは少し感じが違った。
ちょくさんのお母様 ・
おばあ様
そして、おじたんさんまで何が、どうなっているのだろ~?
今日は、昨夜とは違う経路でお店の奥へと案内された。
おじたんさんの手で開けられたお部屋は、
和室に重厚な絨毯が敷かれ、
違和感のない重厚な応接セットがおかれていた。
おじたんさんに指示された席に腰をおろし、
テーブルをはさんでおじたんさんが腰をおろされた。
「
お話をさせていただこうかどうしようかと迷いました。
しかし、このような運びとさせていただきます。
実は、
今日お店が始まります前になお坊ちゃまのお母様がこられました。
バレンタインで昨夜お持ちになられるのを忘れたと
わざわざチョコレートをお届けくださいました。」
「
おじたんさん、少しお待ちいただけますか? 」
私はお昼のご様子から、ちょくさんのお母様とおばあ様が
私が来るのを待ち望んでおられると思った。
おじたんさんの話も今の状況から長引くと判断し、
連絡をいれておいた方が望ましいと
…
携帯には、ちょくさんのお母様の携帯の番号を登録をしておいた。
「 koko
です。 申し訳ございません。 30分ばかりおくれます。
今しばらく、お待ちいただけますでしょうか?
」
おじたんさんは大変恐縮されながら、話をはじめられた。
「 わたくしがひょっとして
…
皆様にご迷惑をおかけする事になり
… 」
と、あとの言葉が聞き取れなかったが、深々と頭を下げられた。
電話の呼び出し音がなった。
ふたこと みこと話され受話器は置かれた。
ちょくさんのお母様から私が送れるという連絡だと思った。
席につかれ話は続けられた。
「
私共と園田様とは深いご縁がございまして、
ながくごひいきにしていただいております。」
「
おじたんさん、昨夜も気になっておりましたが、
おじたんさんはこちらのお店 … 」
と、そこまでいいかけると、おじたんさんが
…
「
数年前に長男にすべてを譲りまして、しばらく隠居しておりましたが、
ありがたい事に古いごひいきのお客様からお声がかかりこうして、
またお店の方に出させていただいております。」
「
そうでしたか。 気になっていたものですから …
お話の方を続けてください。」
「
若奥様が園田様に嫁がれましたころより、
わたくしが甘い物に目がないと言う事を知られまして、
毎年、年あけにいただくようになっておりましたが、
ここ数年前から、バレンタインの前後にいただくように
…
今年もわざわざ、午前中にお届けいただきまして、
ご一緒にお茶をいただきながら昨夜のお話になりました。
わたくしが、 ご存知かと思いまして
『
加賀美様、神戸の大学病院でお医者様でいらっしゃるのですね。
昨夜、不思議な事に奥様からいつもいただきます
てんとう虫のチョコレートをバレンタインだからと、
加賀美様からおひとついただきました。
素敵なお嬢さまで
… 』
と、お話をしましたら、若奥様が
『
今、加賀美とおっしゃいました? てんとう虫のチョコを … 』
『 はい。 お名刺をいただきましたから
…? 』
そのあと、若奥様は急用を思い出したからとお帰りになられました。
その時は、お店の方の開店時間もせまっておりましたので、
気にも止めませんでした。
そして、夕刻に若奥様から、お電話をいただきまして
『
5時過ぎからそちらのお部屋を使わせていただきたいの。
私達は5時過ぎに参りますが、お客様は7時はすぎると思います。
いつもながら、急なことでごめんなさいね。
今日だけは特別に許してくださいね。
』
と、いうことでした。
5時過ぎに、若奥様と大奥様がお見えになりまして、
お部屋にご案内させていただきました時、お客様が加賀美様で
若奥様の携帯かわたくしに
7時過ぎにご連絡がはいるとお話がございました。」
私は、おじたんさんのお話を聞きながら、
どうしてわざわざこのようなお話を
おじたんさんがされるのかが読めないままに、
すすめられた和菓子に手をつけ、お茶をいただいた。
和菓子は実家のものだった。
「
おじたんさん! 加賀美様ではなく
koko と呼んでいただいて結構ですので …
すみません。 お話が途切れましたね。 どうぞ続けてください。」
おじたんさんは、深々とお辞儀をされ話を続けられた。
「
先ほどもお話いたしましたように、園田様とはながいお付き合いを
させていただいておりますので、お電話のお声がいつもと違い
電話をおきりいたしました時から、
わたくしも胸の辺りが重くすっきりいたしませんでした。
お部屋で加賀美
… あっ! koko 様 の
お名前をお聞きし、
こちらにむかわれてるとご連絡がありました。
ふと! 午前中の若奥様が急にご用事をと言われました時、
詳しくは加賀美様と申しました時、
それからチョコレートのお話をいたしました時に、
お顔が蒼白気味に、ご態度もそわそわとなされたかのように
…
わたくしには計り知れませんが、もしや、わたくしが大変な事を
よぶんごとを若奥様のお耳にいれてしまったのではと
…
もし、そうでありましたら、 koko 様 に なんてお詫びを申したらいいか?
」
おじたんさんは、
うつむいたまま、昨夜のおじたんさんより小さく見えた。
私は、なにがなんだかわからないままに、
「
今のお話が、
今からお逢いすることと関係があるかどうかわかりませんが、
一応胸におさめさせていただきます。」
おじたんさんは静かに一礼され、添えつけられた電話でお話されたあと、
「
それでは、お部屋の方にご案内させていただきます。」
お部屋の前にひざまずかれ、ふすまの外から
「
よろしいでしょうか? 」
「 どうぞ …
」
大きな立派な座敷テーブルを前にお二人がお庭を背に座られていた。
おじたんさんに指示された席につき、私の方から
「
こんばんわ。 遅くなりました。 申し訳ございません。」
「
こんばんわ。
ごめんなさいね。 そうとうご無理をさせてしまったようですね。」
10分位でつきますといいながら、
10分後には30分遅れると連絡した事で、誤解を招いているようだ。
「
失礼いたします。 お茶をお持ちいたしました。」
ふすまの外から声がかかった。
おじたんさんがふすまを開けられ、
お茶とお茶菓子がテーブルに並べられた。
「
筒井さんもごめんなさいね。
お忙しいこの時期にわたくし事で振りまわしてしまって … 」
おじたんさんは 「
筒井さん 」 というのだ …
「 とんでもございません。
それでは何かございましたら、そちらのお電話か携帯の方に
…
」
おじたんさんが部屋をあとにされたあと、
なんとも言えない空気がながれ、
どうした事か、昨夜の華やかなお二人の面影もなく
一夜にして何があったと言うのか?
今から何をお話されるというのか?
進められたお茶をひと口いただいた。
そして、目線をお二人にむけた。
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maako4
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ムムム。ムムッ。。。。。 はぁ~~~~ |
2009/07/26 01:02 |
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redleaf
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ムムム。ムムッ。 ですねぇ~ ふぃ~ 息苦しいぞ(+_+) かぁちゃんも、ばあちゃんもそしておじたんも。。。 |
2009/07/25 15:02 |
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