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続【koko … 白いぺージ】 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は
【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。
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No |
8 |
HIT数 |
6994 |
日付 |
2009/10/08 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
8話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】 |
本文 |
《 続 》 【 koko の Valentine's
Day♪ … 白いページ … 8話 】
光子が 「 はあ~ 」 と大きく溜息をつき
「
おなかすかへん? 夕食あわただしくて …
筒井さんが、 あとでおなかすいた時にって、
お雑炊の準備と、 ほかにおいそうな物を
…
さっき、 キッチンにコーヒーを入れにいったら、お手紙おいてありました。
せっかくやから、 よばれましょ~」
そう言って席を立ち部屋を出て行った光子が、 すぐに戻ってきた。
「
はいはい。 みなさん何いつまでもすわってはるんどすか~
セルフサービスどすえ。
みんなでご用意しましょ~
しばらく、 園田のパパさんは、 おじい様やおばあ様に
お任せして …
」
それぞれが、 光子の仕切りのもと、 夜食の支度をし、
最初は、 食欲がないと言っていたが、それなりに、 口に運んだ。
日も変わり光子が
「
今日のところは、 これにてお開きとしましょ~
」
華子と直穂子と光子は光太郎の遺骨を
おかれた客間で一緒にやすむ事にした。
呼子はマンションへ帰ると言い、 光子 が 直 に
付き添うように言い渡した。
直 は、光子 に言われなくてもそうしようと思っていた。
華子が 直 に 車の鍵を渡した。
数年前から、 光太郎が車にのらなくなったあとも、
直 がいつ帰ってきてものれるようにと、
業者に定期的に点検を依頼していた。
車の中での二人は、 ほとんど口をきく事はなかった。
直 は時々
呼子 の様子をうかがった。
呼子
は、 伏せ目で動く景色を見ているのだろうか?
時折ハンカチを目にあてた。
直 は胸が張り裂ける思いでそんな 呼子 を
…
ものの15分程度の道のりが数時間に
感じた。
マンションに到着したが、 呼子 は車から出ようとしない。
直 がドアをあけ、 「 呼子 …
」 と声をかけ、 肩をゆらした。
「 あっ! ついたのね。」
「 大丈夫? 」
「
番号は?」
「
いっしょよ。 ああ~ 時間がたち過ぎたわね。
覚えていないわね。」
直 は、 マンションの扉の開閉解除の暗証番号の数字をおした。
呼子 は驚き、 直 の背中を眺めていら涙がこみ上げてきた。
直 は 呼子
の肩を抱き、 マンションの中に
…
数ヶ月前に1年がかりでマンション外壁その他の
リニューアルがされ、 塗料のにおいが鼻をついた。
二人の間の10年のときの流れは、 とまったままだった。
マンションの扉の開閉の暗証番号の数字ボタンを押す、
直 の指が、 二人の間の時間の回路をつないだ。
エレベーターにのり、 直 が 階ボタンを
…
部屋の前に立ち 直 はキーフォルダをだし、
鍵を鍵あなに差し入れかけたが、 呼子 が
「
はい。 これで … 」
「 鍵は変えたんだね。」
「 この間まではその鍵で
…
今回のリニューアルで全部屋の鍵が変えられたのよ。
前の鍵はすてて~ 」
直 は渡された鍵で
…
呼子 に鍵を渡すと、 この鍵は
… 」
と、 直 の手に握らせた。
直 はキーフォルダーにつけ 、
呼子 に鍵をつけたキーフォルダーを 揺らしてみせた。
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