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続【koko … 白いぺージ】 |
《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ 白いページ 】 は
【 koko の Valentine's Day♪ 】 の 続編です。
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No |
9 |
HIT数 |
6970 |
日付 |
2009/11/12 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
9話 《 続 》 【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ … 】 |
本文 |
《 続 》【 koko の Valentine's Day♪ … 白いページ …
】 9話
部屋に入ると 呼子 のにおいがした。
スリッパ立てには数足スリッパがあったが、
呼子 は 下駄箱をあけ、 直 の 前にスリッパをおいた。
スリッパ立てにおかれていない、
1足のスリッパと色違いのスリッパだった。
呼子
は、 自分のスリッパを新しくする時には必ず色違いで買っていた。
お揃いのスリッパをはき、 お互いに顔を見合わせ口元がゆるんだ。
あかりをつけ、 リビングへ
…
カーテンやソファーに置かれているクッションは
変わっていたが家具などはそのままだ。
"
ああ~ テレビはかわっている。"
直 が座った真正面に置かれたテレビが目にはいった。
三人がけのソファーが、 この部屋での 直 のくつろぎ場所だった。
この部屋に長いし、 仮眠を取る時もケットをかりソファーでねていた。
そんな事をなつかしく脳裏に
…
呼子 は 直 の横ではなく、 直 の右側のテーブルの角をはさみ
ひとりがけのゆったりしたソファーに
…
長い時間。 二人はソファーに身体をあずけた。
呼子 は ソファーに身を預け、 しばらくは放心状態で
何も考えることは出来なかった。
ふと! 熱いまなざしを感じ、
”
ああ~ そばにちょくさんがいる。”
何度も何度も声が聞きたい。
携帯のダイヤルボタンをおし、 最後の数字を押すことができないで
…
ああ~ あいたい。
何度かチケットを買い求め、 机の引出しに忍ばせた。
その
ちょくさんが~ すぐ手の届くそばに …
目と目が合い、 ちょくさんが立ち上がり 呼子 のそばに
…
ガラス細工を扱うようにそ~っと、 呼子
をたたせた。
そして、 今まで座っていたちょくさんのソファーへ
…
二人は寄り添い、 ちょくさんの腕は 呼子 の肩に …
呼子 は 自然に 直 の
大きな胸に身をまかせた。
背中に ちょくさんの腕のぬくもりが
…
身をあずけた耳元でちょくさんの心音が
…
呼子 は、 はっと気がついた。
ちょくさんと自分の心音が同じリズムで刻まれていると…
細身の
呼子
は、 いっそう小さく感じさせた。
新たな涙がほほをつたう。
そんな 呼子 を、 どうすることもできない。
どうすればいいのか戸惑いながら、 呼子
の乱れた髪にふれ
ちょくは指先を動かし、 髪を整えた。
少し姿勢を変え、 ちょくは 呼子 の前髪をしなやかな指先で
…
呼子 の額に唇を
…
呼子 は 静かに涙でおおわれた瞳をとじた。
ちょくの唇が、呼子 の 額からはなれ、 呼子 が瞳をとじ、
瞳をこれでもかこれでもかと洗い流した涙が、 濡らしたほほに唇が
…
どちらからともなく二人は抱きあった。
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