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【 I'm loving you. 追憶 】 |
【 I'm loving you. 追憶 】 は 【 I'm loving you. 】の続編です。
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No |
12 |
HIT数 |
2853 |
日付 |
2010/02/08 |
ハンドルネーム |
maako4 |
タイトル |
12話 【 I'm loving you. 追憶 】 |
本文 |
【 I'm loving you. 追憶
】 12話
血液内科の先生が
「 『
あいつには悪いがあの病棟の医師や看護師は
皆 あいつに救われたよ。
あの子は素晴らしい子だった。
利口な子だったな~
』
そうだ。 その彼女 お前が尊敬していた
大学の教授の娘だってこと知っていたか?
」
先輩はそうつけ加え話を続けた。
「
二度目の入院で告知されたあと取り乱すこともなく
それだけに病棟関係者は皆がつらいものがあったそうだ。
午前中は祖父母が欠かさず面会に
…
その他よく似た女性といっていたのが
今日解明した あのフラワーショップの彼女が
午後から夕方の間に30分程度。
お昼は人手が足りてるから暇な時間に来ていたのだろう。
その他には入院を伏せていたのだろ~ と言っていた。
しかし病棟が病棟だけにかなり厳重に 慎重に
患者の行動や見舞客には注意を配っていたらしいな~
彼女のところには日が落ちてから夜が明け
祖父母が面会に来るまで尋ねる人がいなかったらしい。
その時間帯が最も患者にしてみれば不安定になる。
病棟婦長が私服に着替え さりげなく花の事が相当詳しいと知り
花の話題で病室をのぞいていたらしい。
花のことが詳しいというのはフラワーショップの彼女の影響かな?
その他ちょっと珍しい食べ物を差し入れしたり
最悪の事態を想定し皆で気にとめていたらしい。
そんな矢先お前の存在が
…
何度か会議が持たれたそうだ。
どのようにするかということで
…
お前に声をかけて彼女の治療方針や看護
心のケアー等の話し合いに加わってもらうか?
面会時間外にお前が彼女の部屋への訪問の規制をどうするか?
いろいろあったらしいが、最終的には問題は多いが
見てみないふりをしょうということになったらしい
…
他の医師が聞いていたが
『
そんなに問題になるぐらい不規則な時間の面会に行っていたのか?』
その血液内科の医者が言っていた。
病棟の関係者の皆が恐れていたのが
彼女が自ら命を絶たないかという心配だったらしい。
いつも冷静沈着で物静かな行動が何かを悟り
チャンスを待っているかのようにプロとして経験的な
本能のようなものを皆が感じ取っていたと話していた。
お前が彼女のもとへの出入りの時間は
克明にカルテには記入されていたらしい。
お前。 必ず1日1回は顔を出していたんだって
…
手術等で夜中にということもあったのか?
そのまま朝まで夜が明ける前に 部屋から帰る姿も見られていたようだ。
消灯時間から夜明け前というのが看護師や医師が
彼女のように日ごと衰弱し、副作用を伴う治療だけに
何もできずどんどん体力が消耗していく患者には
神経を使いその時間帯にお前の訪問は彼女は勿論。
いつしか夜勤勤務の者の待ち人来るの存在だったらしいぞ~
君が彼女の病室に入るのを確認すると
… 」
少し間が空き
「
最後は会えなかったんだってな~ 」
先輩は声をつまらせ 気がつかれないように涙をぬぐった。
私はのどが渇いているわけでもなかったが
さっき冷蔵庫からミネラルウォーターを出してきたのを飲み干した。
そのあと私は彼女との出逢いから ゆっくりしたテンポで夜明けまではなした。
話の途中で先輩がデカンタージュしていたワインをグラスに
…
夜明けには二人ともいい感じに仕上がり睡魔に襲われた。
先輩は携帯から店の電話にメッセージを入れた。
「
おはよ~ 申し訳ない。
朝まで私的な事で今から少し寝ます。
今日はオフということにさせてもらえるかな~
仮眠後 多分 出かけることになると思うので…
閉店までに1度ぐらいは顔を出すつもりです。
よろしくです。 じゃ~」
先輩が寝室からタオルケットをとってきた。
渡されたタオルケットをかけそのままソファーで
…
熟睡したのだろ~
目覚めは悪くなかった。
腕時計を見ると10時前だった。
そのままキッチンへ行き ミネラルウォーターを飲みながら浴室に向かった。
勝手知ったるでシャワーを済ませ
身支度をして出かけようとした時先輩が目を覚ました。
「
おい! すぐ用意するからまて … 」
私がキョトンとしていたら
「
ああ~ さきに行け。 あとから行くから …
」
私はそのまま出かけた。
あとから行く…?
先輩はどこへ行くつもりなのか?
時間的に車の多い時間帯だったが
先輩の居住地からだと1時間もかからないでついた。
クーラーボックスにはミネラルウォーターもコーヒーも数本残っていたが
ぬるくなっていたのでそのまま置き、
花といすとショルダーバッグを持ち彼女のもとへ
…
「 やあ~ 遅刻だ!」
花を置きながら
「
今日は飲み物なしだ!
あとで管理事務所の手前に自動販売機で買ってくるよ。」
といいながらバッグからあ目玉の瓶を出し ひとつ
メロン味を口の中にほおりこんだ。
携帯の椅子を広げた。
軽量で背もたれもあり 俗に言う映画の撮影等で
監督さんがよく座っている形にににている。
なれればすわり心地いい。
彼女のいる敷地の正面の右がわの囲いを背に
いすを置き正面には景色のいい 下界を眺め彼女に話しかけた。
「
昨日は君の身内に
…
ああ~ 君は知っているか。」
苦笑いしながら口の中のあ目玉を舌のうえ 両頬にと移動させた。
しばらく、ぼーとっとしていると
「
おお~ いるな~ 」
驚いた。
先輩だった。
大きな声で話す先輩の声は昨日の出来事で
回復していない私の心臓をこれでもかと働かせた。
なかなか心拍数も収まらなかった。
荷物を抱え得意げな顔で
「
さあ~ モーニングタイムだ! 」
手に抱えてきた箱の中身を出し 箱を裏向け 布をかけた。
「
どうだ!」
ますます鼻をぴくぴくさせながら
テーブルもどきの上にコーヒーが入った魔法瓶
サンドイッチとホットドッグ 別の容器にサラダ
「
さあ~ 食べよ~ 」
彼女の方に向き
「 あなたもどうぞ …
」
紙コップ 3つにコーヒーを …
いい香りだ
…
先輩を眺めながらコーヒーを …
先輩も目線を感じ少し照れながら
「
彼女くるかな~? 」
私は ああ~ そういうことか?
と 先輩に
…
「 仕事は …?」
「
仕事か~ オフだ! 今日は1日お前と彼女につき合ったやる。」
私が苦笑いしまたコーヒーを飲みかけると
「
おい! コーヒーばかり飲んでいないで … おいしいぞ~
」
と サンドイッチを手渡たした。
ひと口食べ驚いた。
野菜やハムや卵ではなく ローストビーフだ!
「
おいしいか? 店の者に彼女とピクニックですか?
って冷やかされたよ。
勿論彼女がいないのは皆が知っているから何事ですか?
の 質問攻めだった。
そうだ! ここに来る前に彼女の店の前を通ったら
…
いい店だな~ 」
先輩のくせのひとつで話の途中
話していた話につながらない話をよく入れる。
なれればそこの場所をカットして次の話を聞けば済む事だ。
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